外国人雇用の現場から社会を変える──“共に働く”未来を描いて

株式会社ジェイタウン 代表取締役 横山 仁 氏

東海エリアを中心に外国人材の紹介・派遣を手がける株式会社ジェイタウン。代表の横山仁氏は、リクルート出身という異色の経歴を持ちながら、人材業界に新しい風を吹き込んでいます。単なる人材紹介にとどまらず、文化的な適応や職場定着までを支援する同社の取り組みは、労働人口が減少する日本においてますます重要性を増しています。外国人と日本人が“共に働く”未来を見据える横山氏に、その想いを伺いました。

異文化をつなぐ総合人材支援

――まずは、御社の事業内容と立ち上げの経緯を教えてください。

もともとリクルートで求人広告の代理店業に携わっており、その独立支援制度を利用して起業しました。最初は広告代理業でしたが、やがて派遣業・紹介業など人材ビジネス全般へと発展し、現在は外国人材にも力を入れています。留学生の派遣から始まり、技能実習・特定技能など、今では外国人雇用を包括的にサポートできる体制を整えました。

――外国人に特化された背景には、どんな考えがあったのでしょうか。

人口減少の流れは明らかで、日本人だけでは労働力を維持できません。そうであれば、海外の方に力を借りるしかないと考えたのが原点です。最初に訪れたのはベトナムでした。人々の明るさや勤勉さに感銘を受け、日本とベトナムをつなぐ仕事をしたいと思ったのです。現在はベトナムを中心に、ネパールやタイの方も在籍しています。

経営者の原点と価値観の変化

――経営者を志したきっかけをお聞かせください。

実は最初から経営者を目指していたわけではありません。もともと作家志望で、文学賞に応募したり、小説を出版した経験もあります。思うような結果が出ず、「自分で事業を動かす道もあるのでは」と考えたのが転機でした。いまでも執筆活動を続けており、ビジネスと表現の両立を目指しています。

――経営を続ける中で印象的な出来事はありますか。

外国人スタッフを雇用したことが、大きな転機になりました。日本語が通じにくい方とのやり取りを通じて、自分の伝え方を根本から見直すきっかけになったんです。以前は“指示命令型”で言葉もきつかったのですが、敬語で丁寧に接するように変えたことで、社内の雰囲気ががらりと良くなりました。以来、「ありがとう」「お願いします」といった言葉を欠かさないようにしています。

社員の多様性を尊重する組織運営

――社員との関わりで意識していることは何でしょうか。

現在は7名体制ですが、年齢も国籍もバラバラです。だからこそ一律のルールではなく、それぞれの事情を理解した上で柔軟に働けるようにしています。出社時間を家庭に合わせて調整したり、評価は「どれだけ成果を出したか」だけでなく「どれだけ人を支えたか」にも目を向けています。上下関係よりも、個々を尊重する文化を大事にしていますね。

――社員に求める資質を挙げるとすれば。

やはり「人に興味を持てること」です。私たちの仕事は人を紹介する仕事。紹介した方が長く働けるよう、フォローし続ける姿勢が何より重要です。ある社員が、退職を考える外国人スタッフに粘り強く寄り添い、再び職場に戻ってもらえたことがありました。あのときの姿勢には心から感謝しています。

発信を通じて社会に影響を与える

――今後の展望を教えてください。

2025年5月には同文館出版より「実践!外国人雇用」を発売しました。2025年11月20日には日本法令より「5つのストーリーで学ぶ外国人雇用」が発売されます。YouTubeでも外国人雇用の現場を発信しており、全国から講演依頼をいただくようになりました。会社の規模を無理に広げるよりも、影響力のある発信を通じて業界全体に良い変化をもたらしたいと考えています。将来的には、現場の声を政策に反映できる立場──行政や有識者会議の一員として、実態に即した提言ができる存在を目指しています。

空手と創作が支える“心のバランス”

――リフレッシュ方法を教えてください。

毎週土曜日は空手教室に通っています。仕事で頭を使う時間が多い分、体を動かすことで心が整う。汗をかいたあとは自然とオン・オフの切り替えができます。もともと格闘技が好きで、若い頃はボクシングもしていました。今は息子と一緒に道場に通うのが楽しみです。

――経営以外で情熱を注いでいることは。

やはり執筆です。次に出すのは外国人雇用をテーマにした短編ストーリー集。その先は純粋な小説として世に出したいと思っています。書くことで社会の課題を伝え、読む人の心に少しでも変化を起こしたい。それもまた「人をつなぐ仕事」だと感じています。

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