才能を活かすクリエイティブ支援の最前線──少数精鋭で挑むひとり社長の挑戦

株式会社connect pro 代表取締役 橘高 千里 氏

才能あるクリエイターたちが、社会の中で埋もれずに力を発揮できる場所を作りたい──。今回取材したのは、ひとり社長として小規模ながら独自の方法でクリエイティブ人材を支援し、福祉事業やキャラクターIPの開発にも取り組む企業の代表・橘高氏。専門学校での教育経験から生まれた事業の成り立ち、組織運営の工夫、そして今後のビジョンまで、その全貌を語っていただきました。

卒業後、活躍できる場を作りたかった

──会社を立ち上げるきっかけは?

専門学校でデザイン教育をしていた時に、才能はあるのに就職が難しい学生や、大人の発達障害などのグレーゾーンの方々が多くいました。3年間、技術を身につけても社会で活かせず、卒業後に苦しむ姿を見て、何とか力を活かせる場を作りたいと考えました。まず学校内で有志チームを結成。学生たちが能力を発揮できる活動を展開しましたが、学校の枠では限界があり、独自の会社として事業を立ち上げるに至りました。

体調に合わせた働き方を

──御社の特徴について教えてください。

私が営業として案件を取り、適切なメンバーにアサインする形で仕事を創出しています。社員はおらず、すべてクリエイターとしての個人事業主やフリーランスで対応。体調やスケジュールに応じて柔軟に納期を管理するのが特徴です。

さらに福祉事業との連携も展開しています。B型作業所や就労支援施設と協働し、商品作りや技術提供を通してやりがいを提供します。また、未来の福祉関係者や一般の子ども向けワークショップも実施し、クリエイティブを商業的な側面でも広めています。

キャラクターを世の中に広めたい

──今後の展望やビジョンは?

ひとり社長はしばらく変わらないと思いますが、今後3~5年で力を入れたいのは自社IPを活用したキャラクター事業部です。キャラクターを世の中に広めることで、クリエイター支援の事業との相乗効果も狙っています。また、販促やIP関連ビジネスの拡大も視野に入れ、じわじわと市場への浸透を目指しています。

相手の体調や状況に合わせて柔軟に対応する

──経営者として大切にしていることは?

人との関わり方を大切にしています。AI時代に入っても、人と人のコミュニケーションがなければクリエイティブは生まれません。相手の体調や状況に応じて柔軟に接すること、心を豊かにする活動に注力しています。

休むときは、思い切って休む

──社員やメンバーの主体性を引き出す工夫は?

全員が在宅ワーカーなので、LINEやZoomでつながりを維持しています。反応や体調を見て、休むべき日は割り切って休み、作業に集中する時は集中できる環境を作るよう心がけています。また、情熱や好きを持っているかどうかも重要な評価ポイントですね。淡々と作業するのではなく、楽しみや思いを込められるかが作品の価値を左右します。

営業力と広報力が今後のテーマ

──今後の課題や挑戦は?

営業力と広報力の強化が課題です。広報はメンバーで対応できますが、営業は基本的に私しかいないため、大きな案件や新規取引を取りに行くリソースが不足しています。スポットでの対応も含め、効率的な仕組みづくりを模索中です。

私ひとりで対応している現状では、どうしても時間や体力の制約があり、より大きな成長機会を逃してしまう可能性があります。そのため、今後はスポットで営業を支援してくれる外部リソースの活用や効率的な仕組み作りの導入を検討しています。

料理をしているときにアイデアと出会うことも

──仕事以外でのリフレッシュ法は?

趣味と仕事が混在していますが、お茶を淹れる時間や料理の時間が自分を見つめ直す瞬間になります。料理を研究する過程で仕事のアイデアを考えることもあり、私にとってはリフレッシュであり創造の時間です。

才能あるクリエイターを社会で活かすための仕組み作り、福祉事業やキャラクターIP事業への挑戦、そして体調に合わせた働き方を大切にした柔軟な組織運営。橘高氏の取り組みは、規模の大小に関わらず、クリエイティブ支援の新しい形を示しています。

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