経営者に正しいコーチを――エグゼクティブコーチの確立と普及を目指して

一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会 名誉会長 五十嵐 久 氏

「コーチ」を名乗る人が増える一方で、その質や学び方がバラバラで業界が混乱している現状に危機感を抱いた五十嵐氏は、経営者一人ひとりに高い質を持ったエグゼクティブコーチをつけたいという想いのもと、一般社団法人日本エグゼクティブコーチ協会を立ち上げました。業界の質を高め、経営者にとって不可欠な存在となることを目指す同氏に、その活動の真意とビジョンを伺いました。

「正しいエグゼクティブコーチング」を広めるために

――御社の事業内容について教えてください。

日本エグゼクティブコーチ協会は、「正しいエグゼクティブコーチング」を日本に広め、特に経営者に展開していくための業界団体として設立しました。今、コーチと名乗る人が非常に増えていますが、国家資格ではないため、自称コーチや学びの質がバラバラな人が多く、業界全体が混乱しています。当協会の目的はエグゼクティブコーチを名乗る人に対し、スクールや出身に関わらず門戸を開き、協会として統一した考え方としっかりとした学びを提供することで、コーチの質向上と業界の健全化を図ることです。

――業界内での協会のポジションはどのようなものなのでしょうか。

現在のコーチ業界は各団体がバラバラに活動しており、税理士会や弁護士会のような統一的な士業の業界団体が存在していません。このため、コーチの活動実態がバラバラで日本のコーチングの将来は危ういと考えています。当協会は、この「業界団体がない」という課題を解決するために立ち上げました。世界標準とされる国際コーチング連盟のコア・コンピテンシーや倫理規定に基づき、エグゼクティブコーチの団体として業界を確立させ、統一した質の高いコーチを育て、世に広めていくことが最大の存在意義です。

「真・善・美」を指針に幸せ創造企業を増やす

――協会立ち上げの動機や経緯を教えてください。

最大の動機は先ほどお話したように、コーチ業界の乱れに対する問題意識です。様々な自称コーチが存在し、言動も考え方もバラバラな現状を、業界としてきちんと整理・確立していかなければ日本の経営者やコーチングの未来はないと考え、この協会を設立しました。また立ち上げ当初は、私の知人、友人をはじめとする志を共にする仲間たちと共にスタートしました。

――お仕事をする上で大切にしている価値観はありますか。

コーチングを通して「幸せ創造企業」が増えてほしいという思いがあります。協会のパーパスや理念としては、「幸せ創造企業を通して幸せ共創社会を築く」ことを考えています。これを実現するために、個人の行動指針として「真・善・美」という考え方を大切にし、行動しています。

経営者一人ひとりにコーチを

――組織運営で意識されていることは何でしょうか。

現在、協会の運営は8名の理事が非営利団体としてそれぞれ別の活動をしながら手弁当で行っています。コーチは最終的に人間力が問われるため、お互いにその力を磨く努力をしています。具体的には、理事同士で毎月打ち合わせを行うほか、勉強会や情報交換を定期的に開催し、品質の維持と向上に努めています。コミュニケーション面では、集まっているのがコーチングを学んだ者どうしなので、お互いの対話や受け止め方などについては高い水準で成り立っていると感じています。

――協会のビジョンや目標についてお聞かせください。

「経営者一人ひとりにコーチを」というビジョンを掲げて活動しています。特に長年中小企業支援に携わってきた経験から、大企業はもちろん、中小企業の経営者にこそコーチという存在が大きな力になると考えています。そのためにはしっかりと学び、質の高いコーチングを提供できるエグゼクティブコーチを育成し、組織化することが必要です。5年後には、会員数を1,000人程度まで増やしたいと思っています。

メンターから学んだ「受け止める力」

――尊敬する人物や影響を受けた人物はいますか。

私が30歳の時、中小企業診断士の資格を受けた際にご指導いただいた先生です。その方は元ソニーアメリカの社長などを務めた方で、豊富な知識や経験はもちろんですが、人格的にも非常に素晴らしく、私にとってのメンターでした。当時はまだコーチングという言葉が世になかった時代ですが、今から見ればコーチとしての素養を既に持たれた方でした。特に、「抱擁力と皆を受け止める力」、そして「常に笑顔を絶やさない」人物像から、様々なことを教えていただきました。

――プライベートの趣味やリフレッシュ方法について教えてください。

毎朝のトレーニングと散歩を、20年以上欠かさず続けています。大雨でも降らない限りは毎日行い、心身のリフレッシュと健康維持に努めています。

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