“はたらく”を通して地域と人を結ぶ、「おしごとりっぷ」が描く新しい旅のカタチ

 LT Works株式会社 代表取締役 木村 亮氏

旅先での短期アルバイトで地域と訪れる人との交流を促進し、新たな旅のカタチを生み出す「おしごとりっぷ」。

地域活性化と人材不足という社会課題に、「旅」と「仕事」を融合させた革新的な仕組みで挑むのが、地域特化型マッチング支援プラットフォーム「おしごとりっぷ」を運営するLT Works株式会社です。

本記事では、サービスに込めた想いや、その先に見据える未来について伺いました。

地域に根ざした「旅×仕事」の可能性

――御社のビジネスモデルと強みについて教えてください。

「おしごとりっぷ」は、「仕事(OSHIGOTO)」と「短期の旅(TRIP)」を掛け合わせた造語で、商標も取得しています。

旅行先で観光するだけではなく、旅行中に働くことを通じて地域交流を促進し、ガイドブックには載っていないその地域の魅力や課題に触れる機会を提供する。それが私たちの掲げるコンセプトです。

近畿2府5県のみでサービス展開し、あえて全国展開をしないのは、地域に密着したサービスを提供するため、実際に地域に足を運び、顔と顔を合わせた信頼構築を私たちが何より大切にしているからです。

一般的なリゾートバイトなどとの差別化としては、「地域情報の発信」をフォーカスし、地域の魅力を知ってもらい、「ここへ旅したい」思ってもらう「きっかけづくり」から提供しております。また、人材派遣や人材紹介とは異なり、人材斡旋を省いた「求人サイト」に近いサービスを提供しております。


――地方での課題として、特に感じておられることはありますか?

「農業や宿泊業をはじめ、繁忙期の人材不足」と「情報発信力の低下」は課題と感じています。

高齢化が進む地域では、とても居心地の良い場所であっても、その魅力が十分に世間へ伝わっていないのが現状です。これは私自身の実体験からも強く感じていることです。魅力発信においては、これからの時代、SNSなどのデジタルツールを活用して、地域に興味を持つ方々へまずは情報を届けることが重要だと考えています。

弊社「おしごとりっぷ」では、地域の方々とその地域で実際に働いた方の「リアルな声」をコンテンツとして、サービスサイト(https://oshigotrip.com/)を通じて展開しております。

キャリアの積み重ねが今の事業に繋がっている

――起業までのキャリアについて教えてください。

私は元々、通信会社で営業や企画の仕事をしていました。情報をどのように効果的に届けるかという視点を身につけ、その後人材派遣会社でのマネジメント経験を通じて、人と人、そして地域と人をつなぐ「仕組み」への関心が深まりました。

転機となったのは、コロナ禍明けの旅行でした。人気の観光地は予約が取れなかったため、偶然泊まることになった地域の小さな宿での体験が、私の人生を変えました。心からの温かいおもてなし、地元の方々との自然な会話、ゆっくりと心休まるスポットの数々……。本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。

しかし同時に、「なぜこんなに魅力的な場所なのに、多くの人に知られていないのだろう?」という疑問が湧きました。宿のオーナーさんから「町自体に若い人が少なくなって、観光事業にも力を入れられなくなってきた」という切実な声を聞いたとき、これまでの自分の経験を活かして何かできるのではないかと強く感じました。それが「おしごとりっぷ」の原点です。

組織の形は一人でも、広がるネットワーク

――組織運営や外部パートナーとの連携についてお聞かせください。

現在は私一人で運営していますが、社労士や弁護士、自治体、大学、インフルエンサーなど、様々な外部パートナーと連携しながら進めています。

社員はいませんが、今後仲間が増える際には「地域への熱意」を何より重視したいと考えています。そして「ライフワークバランスを整えて自らの幸福度も上げる」こと、さらに地域の課題に対して「共感を経てからのジブンゴト化」できる人と一緒に働きたいですね。

もし社内文化を定義するなら、キーワードは「利他の精神」を持ちながら「挑戦」すること、そして「常識にとらわれない柔軟な発想」を大切にしたいと思っています。自分だけでなく地域のため、関わる全ての人のためを思いながらも、既存の枠にとらわれない自由な視点で新しいことに果敢にチャレンジしていく姿勢を重視しています。
外部の方々とも綿密なコミュニケーションをとりながら、このような価値観を共有できる体制づくりを心がけています。

地域社会の未来をともにつくる存在へ

――今後の事業展開と課題について教えてください。

まずは「おしごとりっぷ」の認知度向上が最優先だと考えています。
インフルエンサーの皆様にもご協力いただきながら、効果的なプロモーション活動を展開していきたいと思います。

そして近畿エリアでの展開を着実に進めながら、地域と産学官金が一体となった連携プロジェクトにも積極的に取り組んでいきます。

これを実現するためには、先ほどお話しした地域への熱い想いを共有できる仲間が不可欠です。社内・社外を問わず、同じ志を持った方々とのネットワークを広げていきたいと考えています。

経営者として、父として、情熱を注ぐ時間

――ご自身の価値観やリフレッシュ方法についても教えてください。

経営において最も大切にしているのは、先ほどもお話しした「利他の精神」です。
稲盛和夫さんの哲学にも深く共感しており、自分だけでなく、関わる全ての人のことを考えながら事業に取り組むことを心がけています。

リフレッシュ方法はサッカー観戦ですね。一生懸命に取り組む選手たちを「応援する」ということが本当に好きなんです。Jリーグの色々なスタジアムに通って、ゴール裏で熱心に応援しています。

そして何より大切にしているのは家族との時間です。子どもたちの成長を見守る時間が、私にとって最も価値のある時間であり、仕事への原動力にもなっています。

仕事も家庭も、自分の軸をしっかり持って、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

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