駐楽グループ 山田 祥 氏
携帯ショップ運営会社をバイアウト後、M&Aおよび大型不動産仲介に軸足を移し、フリーランスとして活動を始めた山田氏。
自由な発想と大胆な目標を武器に、次なる挑戦に挑む山田氏に、これまでの歩みと今後の展望について伺いました。
目次
M&Aと不動産を起点に、次の夢を描くフェーズへ
――現在の事業内容やビジョンについて教えてください。
現在は、フリーランスとしてM&A仲介と大型不動産仲介を中心に活動しています。
以前は携帯ショップ運営会社を経営していましたが、会社を売却したことで、今は新たなステージに向けた準備期間と捉えています。
明確なビジョンや理念を掲げるフェーズではありませんが、これまでの経営経験から、次に目指す目標ははっきりと定まっています。
私が掲げているのは「年収1000億円とプロ野球球団経営」です。
一見、今の仕事と関連性が薄いように見えるかもしれませんが、M&Aや不動産の知見は、資金調達や事業構築といった点で、将来的に大いに活かせると考えています。
自由を求めて選んだ経営の道
――経営者になられたきっかけや、印象的な経験はありますか?
起業の動機はとてもシンプルで、「人に使われるのが嫌だったから」です。
約1年間サラリーマンを経験しましたが、裁量がない働き方が合わず、もっと自由に動ける道を模索する中で自然と経営の道に進みました。
特に印象に残っているのは、自社で上場企業の子会社をM&Aした経験です。このとき、「上場企業の社長になるのは、実はそこまで難しくない」と実感しました。
時価総額20億円の企業であれば、2億円で10%の株を取得し、大株主として社内政治を進めていけば、代表取締役になることも不可能ではありません。
2億円はクラウドファンディングや借入でも工面できる金額ですし、夢を現実的に捉えられるようになったのも、この経験があったからです。
組織より「仕組み」でまわす経営スタイル
――かつての会社運営において、社員との関係や組織の工夫はありましたか?
前職では約200名の社員が在籍していました。特別な仕組みでマネジメントしたというよりは、「とにかく稼げる会社」であることを意識していました。
若い会社で人を集めるには、給与や報酬など金銭的な魅力が不可欠です。従業員にしっかりと還元することで、自然と主体性や意欲が高まりました。
人間関係よりも制度設計を重視するタイプで、右腕・左腕といった役割に明確な権限を与えて組織を効率的に動かしていました。
感情より合理性、属人的な統率より仕組みで回る組織を目指していたと思います。
多角化と柔軟性を武器に、プロ球団経営を見据える
――今後の展望や、新たに挑戦したいことはありますか?
先ほどもお話しした通り、「プロ野球球団の経営」というのが私の最終目標です。
ただ、それには資金面の課題がまだまだあります。今は売却直後ということもあり、焦らず体制を整えている段階ですが、水面下では資金調達や仕組みづくりに取り組んでいます。
私が大切にしているのは「多様化・多角化」という考え方です。一つの業種に依存するのはリスクが高い時代ですし、事業の引き際や切り替えを柔軟に行うことが、現代の経営には必要です。
尊敬している大谷翔平選手の「二刀流」にも通じますが、複数の軸を持つことで、成長の幅も大きくなると信じています。
情報こそ最大の武器。日々のインプットを怠らない
――プライベートで大切にしていることや、リフレッシュ法を教えてください。
趣味というより習慣ですが、毎日「情報収集」を欠かしません。ネットサーフィンも読書も、私にとっては仕事の延長です。ビジネス書から漫画までジャンルは幅広く、月に電子書籍だけで50万円以上使うこともあります。
少しでも気になった本はすぐに買い、合わなければ無理に読み続けない。そんなインプットのスタイルを続けています。
私にとって読書は、趣味であり、仕事であり、そして武器でもあります。
ただの情報集めではなく、「未来を創るための準備」なのだと思っています。
常に新しい知識を取り入れ、柔軟に動ける状態を保つこと──。
その積み重ねが、いつか「年収1000億円と球団経営」という夢を、現実へと変えてくれるはずだと信じています。