YOGAMARU & healing garden 中楯 めぐみ氏
ヨガスタジオが乱立する現代において、独自の哲学と温かいコミュニケーションで地域から信頼を集める総合ウェルネススタジオ「YOGAMARU & healing garden」。
ヨガ x 施術 x 学びを三本柱とし、ご利用者一人ひとりの人生が花開くサポートをしています。
会社員からヨガインストラクターへ転身した代表・中楯氏に、事業への想いと経営の哲学、そして未来への展望を伺いました。
Face to Face で人生を分かち合う場を目指して
――現在の事業内容と特徴について教えてください。
ヨガ専門スタジオとしてスタートしましたが、15年の事業経験や学びを通じて、より良い睡眠・心と体を整える方法は、ヨガ以外もあってもよいことに気づきました。現在は、ヒーリングセッション・ヘッドケア・整体といった施術も積極的に取り入れています。さらに、未来を担う子どものたちが健やかに、そして、自ら進んで学べるプログラムも取り入れて、三つの柱を総合的に提供しています。
――理念やビジョンについてはいかがですか。
「目の前のお客様を笑顔にしたい」「お客様の人生にどのように貢献できるか」という想いがYOGAMARUの原点です。私たちは単なるサービス提供ではなく、お客様と顔を合わせ、語り合いながら「人生を分かち合う場」でありたいと考えています。
ヨガが導いた新たな人生
――会社員から経営者へ転身された経緯を教えてください。
会社員時代に不眠に悩んでいた時、ヨガに出会い大きく救われました。1時間の仮眠をとるよりも、1時間のヨガの時間を過ごすほうが、凝り固まった思考から解放され、より良いアイディアも生まれ、人からの意見に対しても柔軟性を取り戻せることに気づきました。あっという間に寝つきもよくなり、翌朝すっきり目覚められるようにもなりました。顧客への訪問も自然体でできるようになり、より良い関係を築けるようになりました。その結果、営業力もつき、社内でも認めてもらえるようになってきたのです。そのような経験から「ヨガの可能性をもっと周りの人にも広めたい」と起業を決意しました。安定を捨てる不安もありましたが、「地域の方々に喜ばれる場所をつくりたい」という想いが勝り、スタジオを開きました。
――大切にしている価値観は何ですか。
常に「目の前の人を笑顔にすること」です。そして、最終的には「自分を良くしていくのはセルフケア」であると考えています。私たちはきっかけや方法を提供する存在であり、お客様自身が健やかな生活を送れるよう導くことがゴールです。
――これまでで印象的な失敗談はありますか。
コロナ禍でオンライン事業に挑戦しましたが、大手の参入で競争に敗れました。世界を相手に戦う難しさを痛感した経験でしたが、その挫折が「地域に根差す強み」に改めて気づかせてくれました。
多様性を支えるチームづくり
――スタジオを支える仲間について教えてください。
この15年間でお互いを認め合える成熟したヨガ講師やセラピストと出会えたことは大きな財産です。お客様の悩みは多岐にわたるため、チームとして多様な専門性を持ち寄り、最適な提案を行っています。
――スタッフ間のコミュニケーションで重視している点は。
お客様の情報を共有し、チーム全体で支える体制を大切にしています。互いの専門性を尊重しながら、スタジオ全体が温かい空気で包まれるよう心がけています。
新スタジオから生まれる「朝活」の価値
――今後の事業展開について教えてください。
移転後の新スタジオでは、朝の時間を有効に使う「朝活」に注力します。朝のプライベートヨガや朝エステを通じて、一日のパフォーマンスを高める取り組みを展開する予定です。
――挑戦を続ける原動力は何でしょうか。
「人と出会うことが好き」という一点です。事業を始めたことで地域の方々と深く関わるようになり、その変化を共に喜べることが私の人生の楽しみであり、エネルギーになっています。
笑顔を紡ぐライフスタイル
――経営や人生で大切にしている信条は何ですか。
「お客様の笑顔のために何ができるか」を常に考えています。利益追求の前に、その想いが根底になければYOGAMARUの存在意義はないと思っています。
――リフレッシュ方法について教えてください。
やはり、ヨガでしょうか(笑) 生徒としてヨガに浸る時間が最高のリフレッシュです。また、昨年冬に国内の寝具専門メーカーxウレタン加工会社とともに開発した「おやすみ美人クッション」で休息や睡眠をとり、さらにより良い使い方を研究することも大好きです。仕事とプライベートが地続きのライフスタイルが、自分にとって自然で心地よいと感じています。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
心や体に不調を感じているなら、どうか一人で抱え込まないでください。YOGAMARUはヨガだけの場ではなく、話をしに来るだけでも歓迎します。あなたに寄り添い、健やかな毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。