地域から未来を照らすWeb制作会社の挑戦

株式会社アーツビー 代表取締役 石田 颯氏

北海道を拠点に、Webサイト制作を中心にマーケティングやグラフィックまで担う株式会社アーツビー。フリーランスとして独立した2020年から着実に実績を重ね、地域に根差したクリエイティブで「人を笑顔にする」ことを掲げています。今回は、事業の現在地と組織づくりの方針、そして将来構想を伺いました。

地域に根差す三位一体の支援

――現在の事業内容と強みを教えてください。

メインはWebサイト制作です。加えて、Web・SNSのマーケティング支援、ポスターやパンフレット等のグラフィック制作も行っています。特徴は、業種特化ではなく「地域特化」であること。札幌近郊の石狩市や、出身地の北斗市など、発展余地のあるエリアの課題に寄り添い、情報設計からデザイン、運用まで一気通貫で伴走します。理念は「関わる人を笑顔に」。成果に直結する導線設計や分析改善を重視し、制作・マーケ・グラフィックを統合した価値提供を目指しています。

地方では、情報発信の人材や予算が限られ、魅力あるサービスや観光資源が知られないまま埋もれてしまうことも少なくありません。そうした課題を解決するため、自社は“地域の広報部”のような存在でありたいと考えています。単なる制作会社ではなく、地域の事業者や住民に寄り添い、日常の発信を支えることで、地域全体を盛り上げていくことが大きな使命です。

フリーから法人へ――原体験が育てた当事者意識

――独立から現在に至る経緯と印象的な出来事は。

20代で複数の職場を経験し、改善提案が通らない環境にもどかしさを覚え、2020年に個人として独立しました。最初に制作したサイトが公開された瞬間の高揚感は忘れられません。一方で報酬未払いも経験し、契約や資金繰りの重要性を痛感。以降は要件定義とマイルストーン管理、請求フローを徹底しています。「正しいプロセスは成果と信頼を生む」という当事者意識が、今の自分の軸になりました。

独立当初は「とにかくやってみよう」という気持ちで始めましたが、依頼主から「ありがとう」と言われるたびに、自分の技術が役立っていると実感し、続ける勇気を得ることができました。

一方で未払いの出来事は、経営者としての甘さを突きつけられる経験でもありました。苦い出来事を糧に「信頼を守る責任」を意識するようになり、それが法人化へ踏み出す決意を固める転機となったのです。

ひとり発・チーム志向――透明なコミュニケーション

――現在の体制と、社員や外部パートナーとの関わり方についてお聞かせください。

現在は私ひとりで運営していますが、来年以降は制作人材から採用を進める予定です。案件ごとに外部パートナーと連携し、役割を明確にすることで進行をスムーズにしています。進捗は要件管理表やタスクボードで可視化し、週次レビューで確認。営業はメールアウトリーチや紹介を中心に仕組み化を進めています。成果も課題もオープンに共有し、振り返る文化を大切にしています。

外部パートナーはデザイナーやライターなど専門性の高い人材が中心で、オンラインでやり取りしています。距離があっても共通のゴールを掲げることで、強固なチームワークが築かれています。今後は地元の若手クリエイターや学生とも協力し、育成の場を提供していく考えです。仲間が増えるほど挑戦の幅が広がり、組織の未来像もより鮮明になっていくでしょう。

「ブランディング統合」とその先にある社会基盤

――今後注力する領域と描く未来像を教えてください。

今後は制作・マーケ・グラフィックを統合した「ブランディング支援」に注力していきます。AIを取り入れて業務を効率化し、品質とスピードの両立を図る方針です。小規模事業者やスタートアップを継続的に支援することで、地域の成長と企業の発展を同時に後押ししていきたいと考えています。

さらに先を見据えると、交通インフラ分野にも挑戦し、災害時の復旧を支えられる体制を築くことが目標です。地域で培った信頼を土台に、スケールの大きな社会貢献へと歩みを進めていくつもりです。

音楽と家族がくれる推進力

――仕事以外では、どのようにリフレッシュされていますか。

かつてはバンドでベースを担当していましたが、今は三人の子どもと過ごす時間が何よりの癒やしです。予定通りにいかない日常の中で、想定外を楽しむ感覚は仕事にも生かされています。

家族がいるからこそ「人を笑顔にしたい」という思いはさらに強くなりました。子どもたちが大人になる頃に誇れる地域を残すため、Web制作を起点に確かな実績を積み上げていきたい。次の一年は体制を強化し、地域の事業者から「相談すれば道が開ける」と頼られる存在になることを目指しています。

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