微生物の力で“120歳の健康”を実現する―QOLAが切り拓く新時代のライフスタイル

発酵技術と微生物研究の知見を融合し、健康寿命の延伸に挑む飲料「QOLA(コーラ)」。その製造・販売を手がけるのが、オーストラリアを拠点に活動する寺田惟清氏です。

牧場経営から微生物との出会いを経て、飲料開発に至った経緯、そして「120歳まで生きる」ことを掲げた「日本120歳クラブ」創設の背景についてお話を伺いました。

「微生物との出会い」から始まった、健康飲料開発の道

現在の事業内容について教えてください。

私たちはオーストラリアで飲料水を製造し、それを日本に輸入して販売しています。特徴は、微生物を活用した「複合発酵技術」を使ってつくる、非常に高抗酸化かつ免疫力の高い飲料である点です。

そもそもの始まりは1999年、牧場経営をしていた頃に遡ります。牧場の花壇の一方にだけ微生物を投入したところ、3年後に目に見える違いが現れ、地元から「この微生物を活用してほしい」と依頼が来ました。それを機に微生物研究に本格的に取り組むことになったんです。

製品開発にはどのような素材が使われているのですか?

主に3つの自然素材を使用しています。1つ目はオーガニック玄米、2つ目は赤ブドウ、そして3つ目がタスマニア海で採れる天然の巨大昆布です。これらを日本の伝統的な複合発酵技術を用いて発酵・抽出することで、非常に高品質な飲料が生まれました。

この製品を摂取することで、私自身の血管年齢は35歳 (暦令84歳)家内は37歳と測定されるまでになりましたし、5年以上継続して飲んでいる方々の平均年齢も、実年齢より30~35歳ほど若いという実例があります。

なぜ「120歳」を目標に掲げているのでしょうか?

私はクリスチャンなのですが、聖書の創世記6章3節には「人の命は120年」と記されています。実際、聖書を書いたモーセも120歳まで健康に生きたとされており、近代(2022年ギネスブック最高齢)でも日本の田中カ子さん(福岡のクリスチャン))が119歳6か月まで生きられたように、現実的な数字として120歳は実在する到達点なんです。

そこで私は、「120歳まで健康に生きる」ことを目指す人々のためのコミュニティ-『日本120歳クラブ』を設立しました。英語圏では「Live120 Club」として展開しており、今後さらに広くこの考え方と製品を普及させていきたいと考えています。

社会のニーズと向き合いながら、幾度も転機を超えて―ビジョンに導かれたキャリアの軌跡

新卒から今に至るまでのキャリアについて教えてください。

私は18歳のとき、交換留学でアメリカへ渡りました。そこから約10年間、アメリカの高校・大学・大学院で過ごし、29歳のときに帰国しました。

日本で最初に始めた事業は、東南アジアの開発貿易です。当時の私は、「どうすれば東南アジアの発展に貢献できるか」というビジョンを持っていました。現地で付加価値のある製品をつくり、それを日本やアメリカに輸出することで産業を育てようと考えたのです。家具産業に注目し、輸出入事業を展開したほか、沖縄にも進出して地元の家具業界を支援しました。

その際に開発した「ノックダウン式コンテナ」の特許を活かし、沖縄家具市場の約7割を短期間で獲得する成功も経験しました。

畜産業への転換はどのような経緯だったのですか?

オイルショックで家具業界が冷え込んだのをきっかけに、新たな道を模索しました。次に着目したのは「日本人のタンパク質の安定供給」でした。海洋国の経済圏が200カイリに拡張され海洋資源の制限により日本の漁業が縮小すると見て、代替タンパク源として肉に注目したのです。

牛肉の輸入について調査したところ、高級牛肉に関しては先発の大手商事会社の独占で新規参入は不可能、しかし関税が高いもの生きた牛、成牛は関税を払うと無制限で輸入可能だと分かりました。そこでアメリカのコーンベルト地区の農家を緻密に調査して回り、日本人に合う「霜降り」の牛を探し出し、チャーター機で日本に空輸しました。最初はDC-8, 1977年からははジャンボジェット747-400を100機チャタ-し、肉牛を日本のスーパーに卸すなど、日本の成牛輸入ではダントツ、10%を確保し、当時は「空飛ぶカウボーイ」とも呼ばれたほどです。

その後、1987年にオーストラリアで1万頭規模の牧場を購入し、自ら牧場経営にも乗り出しました。最終的にはス-パ-、イトーヨーカ堂や東京都民生協などへオージービーフとして直接卸し、非常に大きな事業にまで成長しましたが、1995年の干ばつの影響などもあり1997年に撤退しました。

発酵飲料事業に取り組む現在に至った経緯は?

2000年に牧場経営の最後に出会ったのが“微生物”でした。牧場入り口の花壇に微生物を使った経験をきっかけに微生物応用の有機農業での可能性に着目し、様々な応用を進める中で、「これこそが人の命に深く関わる事業になる」と直感したのです。聖霊の働きです。これこそ人類の生命を豊かに延長できる飲料水の開発と製造です。

化学肥料や農薬に頼らず、有機的に食を生み出す農業。微生物の発酵応用で有機物肥料をより効率よく利用しそしてその延長線上で、抗酸化力に優れた有機農産物を生産し、その原料を利用して再度複合発酵して、抜群に抗酸化力の高い発酵飲料「QOLA」の開発に至りました。

私の経営スタイルは、水づくり、土づくり、原料づくりを発酵技術を応用して縦型に一貫して確立することです。「社会が求めるものは何か」「自分にできることは何か」を常に問い、「生命の原点は何か」「満たされた人生は何か」ということを提供できるように日々調整しています。

挑戦の背景にあるのは「誰かのために動く」という信念

寺田さんにとって「挑戦」とはどのような意味を持つ言葉ですか?

目標が高ければ高いほど、必ず困難は訪れます。逆に言えば、小さな目標であれば挑戦など必要ない。私にとって挑戦とは、「価値ある高い目標を掲げたときに自然に生まれるもの」です。

そして、その目標とは、自分のためではなく、社会や国家、世界のために向けたもの。そういった大きな視野で「今、自分にできることは何か?」と問い続けた結果、挑戦は私の人生に3〜4回必ず訪れています。

自己中心の価値観ではなく、世の中に本当に求められていることに身を投じるからこそ、ワクワクし、行動せずにはいられない。それが私にとっての“挑戦”です。

現在の事業はお一人で運営されているのですか?

はい。日本では私一人で事業を行っていますが、オーストラリアには現地の製造・出荷スタッフがいます。規模はまだ小さいですが、今後「120歳の健康」というパラダイムが社会に浸透すれば、一気に全世界に広がる可能性があると考えています。

豪州には十分な原料と生産リソースが整っており、世界的に需要が成長すればいつでも対応可能です。地道な活動が、やがて雪だるま式に広がっていくと信じています。

お仕事をする上で、最も大切にされている価値観は何ですか?

私にとって最も大事にしているのは「ビジョンを持ち、神の声に耳を傾けること」です。

目標を立てるとき、私は一度立ち止まり、聖書を開き、祈り、自問自答を繰り返します。「私の時間や才能は、今、誰のために使うべきか」「社会が本当に必要としているものは何か」を考える。それが、次に進むべき道を導いてくれるんです。

若い頃、英語を学ぶために福岡のアメリカ領事館を訪ねた話があります。生きた英語を勉強したい、と直接アメリカ領事に面接し、、世界平和に貢献する外交官になりたいと伝えたら、福岡のアメリカ領事ハンドンさんが奥さんを紹介され、扉が開かれ、そこから10年にわたる、高校、大学、大学院ののアメリカ留学が始まりました。「求めよさらば与えられん。」(Ask、 you will be given, search, you will find, knock, the door will be opened. マタイ伝 7:7)

人生の節目で「与えられた使命」に気づき、挑戦する。それが、私の生涯の原動力になっています。

誰もが参加できる価値ある挑戦を、次の世代へつなぐために

宗教との関わりについて、どのようにお考えですか?

私の活動の根底には、クリスチャンとしての信仰があります。しかし、「QOLA」や「日本120歳クラブ」は、クリスチャンだけのものではありません。誰でも参加できる、広く開かれた取り組みです。

確かに「120歳」という数字は聖書に由来していますが、この考え方を通じて、人生を見直し、健康に、豊かに生きる人生にチャレンジする人が増えていくことが何よりの願いです。信仰を通して人生が変わりますが、それは強制ではなく、気づきのきっかけになればと考えています。

今後、どのような未来を描いていきたいと考えていますか?

私のこれまでの歩み、そして信念を、これからの世代、特に日本の若者たちに伝えていきたいと強く思っています。( 自己中心から)高い目標を掲げ、自分の才能を活かして生きることで、人生は大きく変わります。

一人の人生が変われば、その人の周囲も変わる。そうした連鎖が起これば、日本全体が変わっていく。そして、最終的には世界をも変える力になると信じています。私はこの確信と信仰をもって、若者たちにメッセージを発信し続けていきたいです。

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