「営業の力」で社会に価値を還元する

2012年の創業以来、“営業”を軸に事業を多角展開してきた株式会社 Sales of  Soul。

営業代行やコンサルティング、ITツールの導入支援に加え、ASEANを中心とした海外展開など、領域は年々広がりを見せています。

「人と企業にリバース(還元)し続ける」──その理念のもと、現場に立ち続ける平野代表に、事業の歩みと未来への挑戦についてお話を伺いました。

営業支援を軸に、共創と価値還元を広げる多角的事業展開

現在の事業内容について教えてください。

当社は2012年に設立し、営業コンサルティングや営業代行を中心に展開しています。商社系営業会社として、企業の営業課題を解決する現場支援型のサービスを提供しており、現在は13期目です。

近年は、同業の営業代行会社やコンサルタントと連携し、営業支援ツールの導入やノウハウ共有を通じて、クライアント企業の営業体制強化に取り組んでいます。SaaS系の「Sales Crowd」やAIエージェントの活用支援もその一環です。

また、地方在住の在宅ワーカー活性化を目指す「ママワークス」とも理念を共有し、人材と企業をつなぐ取り組みとして協働しています。

現在、どのような分野と連携しながら事業を展開されていますか?

営業を通じた課題解決の中で、業界を超えた連携が広がっています。

不動産・建築業界では、工務店やリフォーム会社、太陽光や蓄電池関連の企業と接点があり、空き家や固定資産税といった社会課題にも対応。保険会社や金融機関とも協力し、現在は約220社との協業体制を築いています。

私はスタートアップ企業を含む8社で顧問やエグゼクティブマネージャーを務め、立ち上げフェーズの支援にも積極的に関わっています。

海外展開についても積極的に取り組まれているそうですね。

はい。コロナ以前からASEAN市場に注目しており、シンガポールでは飲食系のフルペイメント決済支援、ベトナムではアプリ開発などを現地企業と連携して進めてきました。

バンコクでもツーリズムや飲食関連の再始動に向け、旅行会社やフランチャイズと協業を模索しています。

また、中国では健康ルームやフローリング材を商社と連携して全国展開。

情勢は不安定ですが、AIやインフラ技術が進化する中国との関係は今後も重要だと考え、5年・10年先を見据えた準備を進めています。

自分の意志で未来を切り拓く─「社長業」は人生設計の一部だった

これまでのキャリアや、独立に至るまでの経緯を教えてください。

私自身、かつては上場企業や大手企業に所属し、管理職や事業責任者としてさまざまな業務を担ってきました。ただ、そうした企業でも50代半ばを過ぎると役職定年を迎えたり、第一線から退くケースが多いのが現実です。私は44歳のときに独立を決意し、現在は57歳になります。

当時は、上場企業での管理職経験のほか、ベンチャー企業で社長不在の中、副社長として事業を率いた経験もありました。「どうせやるなら、自分が主導権を持ってゼロから事業をつくりたい」という思いが芽生えたのはその頃です。

経済的な成果だけでなく、社会に貢献できる事業を自らの手で育てていきたい──それが、株式会社 Sales of  Soulを立ち上げた原点です。

もともと若い頃から、いつかは独立しようという気持ちはあったのですか?

はい。33歳くらいの頃には、将来的に経営者になることを意識し始めていました。実際にベンチャー企業で大きな責任を任されるうちに、「いつか自分の旗を掲げる日が来る」と強く思うようになりました。

その頃から、与えられた業務だけでなく、事業全体の構造や仕組みにも関心を持つようになり、「誰が意思決定しているのか」「顧客の本質的なニーズは何か」といった視点で動くことを意識するようになりました。

独立に対する不安や葛藤はありませんでしたか?

まったくなかったとは言えません。でも、営業畑でキャリアを積んできたこともあり、「営業力があればどんな状況でも突破できる」という確信はありました。営業は“どこでも通用する生きる力”のようなものです。

お客様の課題を引き出し、提案を形にする。そのプロセスを丁寧に重ねていけば、事業は自然と形になっていく。だからこそ、不安よりも「やってみよう」「挑戦してみよう」という前向きな気持ちの方が強かったですね。

「全員が社長でいい」─自立と責任を育てる組織づくり

実際に経営を始めてみて、独立前と後でギャップを感じたことや、やってみて良かったと感じることはありますか?

独立して強く感じたのは、「やってみなければ得られなかった経験が、こんなにもあるんだ」ということです。営業拠点やプロジェクトごとのチームを持ち、自分の理念をぶらさずに、クライアントや仲間と直接向き合えるのは、経営者だからこそできることです。

もちろん、資金繰りや人材のマネジメントなど大変な面もありますが、今振り返ると、チャレンジして本当によかったと心から思います。出会った人々や積み重ねた経験は、人生にとって大きな財産です。

社内外の人材構成やチームのあり方についても特徴的ですね。

当社では、「社員」「部下」といった上下関係にとらわれず、「全員が社長でいい」という発想で組織を運営しています。かつては営業所を4つ構え、20人ほどで動いていましたが、今は各メンバーに社長格の役割を担ってもらい、小さな組織を束ねる連合体のような形です。

プロジェクトによっては200人規模で動くこともありますが、現在は海外チームも含め、20人前後の“目が届く”体制にしています。自らの数字や損益を把握しながら動くことで、自然と視座が高まり、当事者意識が育っていく──そうした働き方が、これからの時代に必要だと感じています。

多くの人と関わる中で、大切にされている価値観や姿勢について教えてください。

ひとつは、「口にしたことは必ずやり切る」という信念です。会議でも飲みの席でも、一度約束したことは形にする。それが信頼の基本だと考えています。

もうひとつは、期待された分の“3倍の成果”を返すという姿勢。感動を与える営業を常に目指しています。

そして最後に、「嘘をつかない」「約束を破らない」といった、当たり前だけど一番大切なこと。義理・人情・仁義を大事にする姿勢こそが、信頼と長く続く関係づくりの土台だと思っています。

「100人の社長をつくる」──多様な生き方を支える未来構想

今後の展望について教えてください。

これから注力していきたいのは、ベトナム・タイ・日本の3国間でのビジネス展開です。それぞれの国の得意分野や人材、マーケット特性を活かし、“トライアングル型”のバランスの取れた事業成長を目指しています。

すでにアジア諸国とは多様な接点を築いてきましたが、今後は「点」ではなく「面」で広がる仕組みづくりが必要です。そのために、現地パートナーや旅行・飲食・IT分野との連携も強化しています。

特に注力している取り組みや、実現したい目標はありますか?

「100人の社長をつくる」という構想は、私にとってライフワークです。現在、20名ほどの仲間が事業を立ち上げていますが、まだ道半ば。あと80人の挑戦者と出会い、共に走っていきたいですね。

この構想で大切なのは「意志」。年齢や経歴は関係ありません。以前、コールセンターで活躍してくれた79〜82歳の女性チームのひとりが「社長、あと10年若ければもっとできたのに」と語ってくれたのが印象的でした。

多様な人が活躍できる社会のために、今後どんな取り組みを考えていますか?

これからは、シニア世代の活躍支援にも力を入れていきます。孤独や会話機会の減少で力を出しきれない方も多いですが、「やりたい」という気持ちがあれば、年齢に関係なく輝けるはずです。

“100歳万歳”を目指して、年齢や背景にとらわれず、自分の力を発揮できる社会をつくる──そんな多様で温かなコミュニティを、これからもビジネスを通じて形にしていきたいと考えています。

知らない世界を“体感”する─心と体を整える挑戦のリズム

お仕事を続ける中で、リフレッシュのために意識していることはありますか?

「食」は大事にしています。美味しいものを味わうことで自然と笑顔になりますし、その土地ならではの料理に出会うと感性が刺激されます。食を囲む場では、新たな発想や出会いが生まれることも多く、気持ちの切り替えにもつながっています。

健康づくりのために続けている習慣はありますか?

営業には体力とメンタルの両方が必要なので、キックボクシングを17年以上続けています。週4回のジム通いで体を動かすことで、心も整い、日々の集中力や持久力にもつながっています。やる気が出ない日でも、続けることが自分の力になると実感しています。

これまでのチャレンジで特に印象に残っているものは?

オーロラ鑑賞、スカイダイビング、ダイビングや登山など、自分の知らない世界を体感することにこだわってきました。行動力や表現力は、経験の厚みで変わると感じています。今後は、まだ訪問していない国や文化にも触れ国籍を超えた社長の創出にも、挑戦したいですね。
これからも「仕事×旅×挑戦」をバランスよく取り入れたライフスタイルを通じて、自分自身の可能性を広げていきたいと思います。新しい景色の先に、きっと次の原動力が待っていると信じています。

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