ITを軸に、働く人の努力が報われる環境をつくる

2025年6月に設立された株式会社Telanessは、SES事業を柱に成長を目指す若い企業です。代表取締役の村上太一氏は、フリーランスのエンジニアとしての経験を経て、「努力が正当に評価され、挑戦が楽しさにつながる環境」を築くことを理念に掲げています。透明性の高い仕組みや人柄を重視した採用方針、そして社員の挑戦を後押しする体制づくりを進める一方、音楽活動にも情熱を注いでいます。若き経営者が描く未来のビジョンと、その根底にある想いを伺いました。

ITを軸に、働く人の努力が報われる環境をつくる

現在の事業内容や特徴について教えてください。

現在はSES事業をメインに展開しています。クライアント企業からいただいた案件を、最適なエンジニアにご紹介するという仕組みです。会社自体は設立して4か月ほどの若い段階ですが、今後は採用にも力を入れ、自社でエンジニアを抱えながら事業を広げていく予定です。

特徴の一つは、エンジニア目線でのサポートができる点です。私自身がフリーランスのエンジニアとして活動してきたため、エンジニアがどんな環境で力を発揮できるか、どんな案件に魅力を感じるかを肌感覚で理解しています。その視点を活かし、案件の提案やキャリアの相談を行えることが強みだと思っています。

また、弊社のビジョンは「ものづくりに携わるすべての人を支える」ことです。ITだけにとらわれず、音楽やデザインなど、さまざまなクリエイティブに関わる人々が活躍できる場を広げていきたいと考えています。私自身、音楽活動もしており、創造的な活動に惹かれる人の気持ちがよく分かります。単なるIT企業ではなく、“ものづくりに寄り添う会社”として発展していければと思っています。

SES事業では、現在どのような形で案件を扱われていますか?

現状では、まだ正社員を抱えていないため、他社様のビジネスパートナーに案件を提案したり、逆にエンジニアをご紹介いただいたりする形で進めています。ただ、すでに採用予定の方もおり、今後は自社エンジニアを積極的に採用していく方針です。会社として体制を整えつつ、SES事業を柱として確立していきたいと思っています。

エンジニアのニーズや案件とのマッチングについては、どのように感じていますか?

やはり「案件はあるけれど人が足りない」という状況は多いですね。ただ単に人が少ないのではなく、“条件がマッチしづらい”ことが大きな要因です。コロナ禍でフルリモート案件が増えた影響で、「在宅勤務でなければ」という希望を持つエンジニアが増えました。しかし最近は常駐を求める案件が増えており、希望条件と実際の案件が合わないケースが目立ちます。

技術面ではPHPやRubyなど従来人気だった言語の案件は減少傾向にあり、モダンな言語やフレームワークが主流になってきています。長期間同じ案件に携わるエンジニアの方が、新しい技術へスライドしにくいケースもあり、その点でもマッチングに苦労する部分はあります。

――フリーランスを経て、この事業を立ち上げた理由を教えてください。

一番の理由は「努力が目に見える形で報われる環境をつくりたい」と思ったことです。フリーランスは自分の単価や成果がダイレクトに分かりやすいですが、会社員の場合は、自分の働きがどれだけ会社の利益に結びついているのかが不透明なことが多い。これがモチベーションの低下につながることもあると感じていました。

そこで弊社では、案件の単価をエンジニアに最大限還元する仕組みを採用しています。詳細はHPに記載しておりますのでここでは伏せますが、報酬の最大化や透明性を高くすることで、エンジニア自身が「自分の努力がこう報われている」と実感できるようにしました。こうした環境づくりが、会社への信頼や働きやすさにつながると考えています。

私自身も現場に入りながら事業を拡大しています。まだ若い会社ですが、信頼と働きやすさを兼ね備えた環境を築くことで、エンジニアが安心して挑戦できる場所にしたい。それが、立ち上げの背景にある想いです。

自由を求めて歩んだキャリアと、経営者を志した原点

ご自身のキャリアについてお伺いします。最初のキャリアから今までの経歴を教えていただけますか。

自分はまず2020年に東京の企業へ就職しました。新卒でSES事業を行う会社に入社し、現場に配属されました。その後、より自分に合う環境を求めて転職し、副業で開発も行いながら社員としても働きました。それぞれ1年半ほど経験した後に独立し、フリーランスを経て会社を立ち上げたという流れです。

経営者を目指したきっかけは何だったのでしょうか。

就職する前から、経営者になろうと決めていました。一番大きかったのは「自由を得たい」という想いです。時間的にも金銭的にも、自分がやりたいときにやりたいことができる環境をつくりたい。そして経済的な不安に縛られないようにしたいと考えました。そのうえで、今の自分に最も合っているキャリアが経営者だと感じたので、早くから目指していたんです。

経営者になって4か月ほどと伺いました。実際に経営してみて、イメージとのギャップはありますか。

ギャップというよりも、「自分がどれほど人に支えられてきたか」を実感しました。SES事業を始めるにあたって、営業や財務など初めて経験することも多かったのですが、困難に直面しても見てくれている人が声をかけてくれたり、協力してくれたりしました。これまでの人生でも、常に周囲に支えられてきたのだと気づかされましたね。

――財務面などは特に難しい部分も多いと思いますが、どのように対応されたのでしょうか。

最初は自分でやるつもりでした。ただ、経営者になってみると「自分一人でできることは限られている」と痛感しました。周囲に正直に「自分はここが弱い」と伝えると、協力してくださる方が現れました。実際に経理も信頼できる方にお願いしており、人に頼ることの大切さを学びましたね。これからも周囲の力を借りながら進んでいきたいと思っています。

協調性を重視し、楽しく働ける組織づくりを目指す

仕事をする上で、一番大切にされていることは何でしょうか。

そうですね……言葉にするのは少し難しいですが、自分にとっては「馴染ませる」という感覚が一番近いと思います。SESは現場ごとに雰囲気ややり方が異なります。その中で自分の軸は持ちつつも、柔軟に馴染み、協調していくことが大切だと感じています。

エンジニアの仕事ではスキルやスピードももちろん重要ですが、それ以上に現場の人とのコミュニケーションや雰囲気を合わせることが欠かせません。日本で働くうえでは、やはり協調性こそが最も大事だと思っています。

その価値観は、組織づくりにも反映されているのでしょうか。

はい。採用においては人柄を特に重視しています。SESのエンジニアは全国で採用していく予定ですが、本社のメンバーや経営陣については「雰囲気が合うか」「人柄が良いか」を第一に見ています。

結局のところ、どれだけ利益を上げても楽しく働けなければ意味がありません。周囲に馴染み、協調することで楽しく仕事ができる環境をつくること。これを会社としても大切にしていきたいと考えています。

働く人の選択肢を広げ、挑戦を後押しする未来へ

今後のビジョンについて、採用以外で考えていることはありますか。

そうですね。まずはSES事業をさらに伸ばし、高い水準で安定した事業にしていきたいと考えています。その先では自社開発やメディアの立ち上げにも挑戦したいですね。YouTubeやTikTokといった媒体を使って情報を発信し、会社の知名度を高める。そうすることで、ものづくりを頑張る人たちをもっと支え、ブーストできる事業を展開していきたいと思っています。

また、社員の採用については正社員・個人事業主の両方を対象に考えています。さらに将来的には、社内ベンチャーのような仕組みを整え、社員が自分で事業を立ち上げられる環境を提供したいです。起業したいと考える人がいれば、私たちが持つノウハウを使って最大限サポートする。そうした「挑戦できる環境」をつくりたいんです。

自分自身がこれまで多くの人に支えていただいたからこそ、その恩を循環させる会社にしたいと思っています。働く人が自由に選択肢を持ち、安心して挑戦できる。そんな環境を整えたいですね。売上はその後についてくるものだと考えています。何よりもまず「楽しい仕事」であることが大前提です。

趣味を超えた挑戦――音楽活動で表現の幅を広げる

経営やエンジニアとしての仕事以外で注力していること、没頭していることはありますか。

そうですね。やはり音楽です。もはや趣味というよりは本気で仕事にしたいと考えて取り組んでいます。ソロシンガーとして自分で曲を作り、発表し、ライブにも出演しています。会社とは別軸ではありますが、将来的には音楽に関連した事業にも挑戦したいと考えています。

音楽は趣味というより本気の領域なのですね。具体的な目標はありますか。

もともとは「東京ドームで歌いたい」という夢を持っていましたが、今は必ずしも場所にこだわっていません。とにかく自分の心に残るものを作り続けたい。その結果、いいものができれば必然的に広がっていくと信じています。もちろんブランディングやマーケティングは必要ですが、正しいやり方で本物を届ければ、必ず評価されると思っています。ですので、今は「行けるところまで行く」という気持ちで音楽に向き合っています。

最後に、このメディアを読んでいる方々へメッセージをお願いします。

この記事を読んでくださっている方に、まずは感謝の気持ちを伝えたいです。経営者の方や、これから経営者を目指す方もいらっしゃると思います。私はまだまだ学ぶことばかりですが、だからこそ挑戦する人を心から応援したいと思っています。

経営や起業は孤独な道に見えるかもしれませんが、実際には支えてくれる人が必ずいます。失敗を恐れるよりも、その先にあるワクワク感を大切にしてほしい。ハラハラする場面すらも楽しむくらいで、ぜひ挑戦してみてください。

弊社もSES事業を中心に、今後さまざまな事業を展開していきます。もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひご連絡いただければと思います。

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