AI時代だからこそ“人”に寄り添う――NewBiz Studioが目指す伴走型の事業支援
NewBiz Studio 代表 萩原 新氏
AI技術の進化によって、業務効率化や情報発信の手法は大きく変化しています。一方で、事業やプロジェクトを本当に前に進める原動力は「人の想い」にある――そう語るのが、NewBiz Studioを運営する萩原新氏です。システム開発や運用のプロジェクトリーダーとして13年にわたり現場に携わり、さらにコンサルタントや研修講師として幅広い企業の支援を行ってきた萩原氏。その経験を通じて見えてきた課題や、独立に至った背景、今後目指す姿について伺いました。
目次
人の想いに寄り添い、事業を前進させる伴走者でありたい
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
「NewBiz Studio」という屋号で、ITコンサルティング、Web制作、SNSマーケティング、インテリアコーディネート、民泊事業などを展開しています。
これまで13年ほどシステム開発や運用のプロジェクトリーダーとして業務改革を推進してきました。また、コンサルタントや研修講師として企業の新規事業戦略にも関わり、さまざまなフェーズで伴走してきた経験があります。
そうした経験の中で強く感じたのは、最終的に事業やプロジェクトを動かすのはシステムではなく「人」だということでした。AIが急速に進化し、便利な時代になっていますが、経営者の「こんな事業をつくりたい」という熱量や、現場のリアルな声に寄り添うことは人にしかできないと考えています。
だからこそ、システムを導入して終わりではなく、血の通ったコミュニケーションを大切にしながら、何でも相談できる身近な相談窓口でありたいと思っています。
――理念やビジョンに込めている想いを教えてください。
人の想いや事業の魅力を、できるだけリアルに伝えることを大切にすることですね。そのための手段として、YouTubeやラジオ、動画コンテンツ、SNSコンテンツの制作にも力を入れています。
事業の魅力や経営者の考え方は、文字だけでは伝わりきらない部分があります。だからこそ、体温感まで伝えられる発信を重視している。
また、私自身の強みは知識領域の広さにあると考えています。コンサルティングやシステム導入だけでなく、研修事業やSNS発信、メディアコンテンツ制作まで一気通貫で関われることが特徴です。単発の支援ではなく、事業全体を見ながら伴走できる存在でありたいですね。
システム導入の先にある“本当のゴール”を支援したい
――独立された背景を教えてください。
システム導入やITコンサルティングに携わる中で、どうしても導入そのものがゴールになってしまう場面を数多く見てきました。
要件定義や仕様設計を行い、システムを導入するところまでは支援できても、その後に現場でどう活用されるのかまで関わることは容易ではありません。しかし、利用者にとってはシステム導入がスタート地点です。実際に運用が始まってからこそ見えてくる課題もたくさんあります。
本来であれば、そこまで見据えて設計し、継続的にフォローするべきだと感じていました。しかし会社員という立場では、どうしても限界があります。
もっと経営者や現場の方々に近い立場で伴走したい。その想いが強くなり、個人事業として独立する決断につながりました。
――経営判断の軸になっている価値観はありますか。
過度な利益追求をしないことです。
私が大切にしているのは、お客様にとって本当に良いことを支援することです。自分の利益や短期的な売上を優先して仕事を受けるつもりはありません。
依頼者の課題が解決し、より良い方向へ進めること。その結果として信頼関係が築かれていくことを何より重視しています。
役職ではなく“役割”でつながる組織づくり
――コミュニケーションで大切にしていることを教えてください。
現在は業務委託として関わってくれているメンバーがいます。
私自身、役職や雇用形態による上下関係をあまり重視していません。立場が違うのではなく、あくまで役割が違うだけだと考えています。
そのため、関わっているメンバーには「基本的な立場は同じ」という考え方を共有しています。これから新たに関わる方にも、その価値観をしっかり伝えながらコミュニケーションを取っていきたいですね。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか。
人が好きな人ですね。特別な技術やスキルを最初から持っている必要はありません。スキルは後から身につけることができます。
それよりも大切なのは、誰かの課題を解決したい、誰かの伴走者になりたいという気持ちです。人に寄り添いながら価値を生み出したいという想いを持った方と一緒に活動していきたいと思っています。
AI時代だからこそ、人にしかできない価値を磨く
――今後の展望について教えてください。
事業の中心にはITコンサルティングがありますが、私はその枠の中だけで活動したいとは考えていません。
システム導入や運用支援だけでなく、オフィスのインテリアについて相談を受けたり、人材育成のための研修を提案したり、さまざまな課題に対応できる存在になりたいと思っています。
「何かあったらまず相談してみよう」と思っていただけるような人や組織でありたいですね。
また、自社でもYouTubeなどを活用しながら発信力を高めていきたいと考えています。企業の魅力を外部へ伝えることを強みとしている以上、自分自身もその実践者であり続けたいと思っています。
――今後の課題や業界の変化についてどう考えていますか。
事業を進める中で気を付けたいのは、手段が目的化してしまうことです。
システム導入ありき、Webサイト制作ありきという発想ではなく、その先にある本来の課題解決を見失わないようにしたいと思っています。
また、AIは今後さらに日常へ溶け込み、特別な存在ではなくなっていくでしょう。AI研修やAIシステムの導入自体も当たり前になっていくはずです。
そうした時代だからこそ、人にしかできない価値がより重要になると考えています。資料作成や会議運営などの分野でも、AIでは補いきれない部分がある。
だからこそ私は、人間ならではのコミュニケーションや伴走力を活かしながら、お客様と共に歩む事業を展開していきたいと思っています。
仕事を楽しむことが、成長への原動力になる
――影響を受けた人物や出来事について教えてください。
研修トレーナーとして活動されていた方の存在が大きいです。名前はお伝えできませんが、その方から「仕事を楽しむ」という考え方を学びました。
若い頃の私は、仕事は大変なものであり、苦労することに価値があると思っていました。しかし、その方から、何かを達成した時の喜びや、人とのコミュニケーションがうまくいった時の楽しさこそが仕事のやりがいなのだと教えていただきました。
その考え方は今でも私の中に根付いています。
――最後に、休日のリフレッシュ方法を教えてください。
DIYが趣味です。ウッドデッキを作ったり、レンガでバーベキューコンロを作ったりと、アウトドアとDIYを組み合わせながら過ごすことが多いですね。休日はそうしたものづくりに没頭することが多く、とても良いリフレッシュになっています。