創業わずか数ヶ月の挑戦。老舗を夢見る洋菓子店が追求する「美味しい」のその先

株式会社PROUST 永井孝典 氏

地域に根差しつつ、将来を見据えた確かな一歩を踏み出した洋菓子店があります。

今年2月末にオープンしたばかりというフレッシュな同社が、短期間でリピーターを増やしつつある秘訣、そして今後の展望とは何なのでしょうか。

今回は、経営者のお一人である永井様に、その情熱と経営哲学についてお話を伺いました。

幼児から手づくりのこだわりと、「選ばれる商品」への工夫

━━ 現在の事業内容と特徴について教えてください。

私たちは洋菓子の製造と販売を行っており、販売している商品はすべて自分たちの手で作っています。なかでもロールケーキのホールサイズを看板商品として展開しており、定番のカットケーキではなく、少数精鋭のラインナップで勝負しているのが特徴です。

これは、「何を選んだらいいか迷う」のではなく、「これがおすすめなんだ」とお客様が直感的に選びやすいように意図したものです。

━━ 創業間もない中で、特に意識されていることは何ですか?

まずは「美味しいものを作る」ことに全力を注いでいます。まだ数ヶ月の運営ですが、おかげさまでリピーターのお客様も増えてきており、少しずつ評価をいただけるようになってきました。

今後は商品数も広げていきたいと考えていますが、まずは“質”を大切にして、一つひとつ丁寧に仕上げることを最優先にしています。

「物作り」への愛と、幼少期の記憶から芽生えた夢

━━ 永井様が経営者を目指されたきっかけを教えてください。

専門学校に入る前から「いつかは自分でやりたい」と思っていたので、卒業後の修行先でもその旨を伝えたうえで働かせていただきました。

もともと物作りが大好きで、なかでもお菓子は母が作っていたこともあり、自然と興味を持ちました。その延長線上にあるのが今の洋菓子店です。

━━ 今後、目指している姿や夢はありますか?

洋菓子店の安定がまず最優先ですが、ゆくゆくは飲食全般に広げていきたい気持ちもあります。

例えばカフェやレストラン、あるいは居酒屋といった全く別のジャンルへの挑戦も視野に入れています。

「美味しいものを作りたい」という軸は変わらず、そこから広がる“食の体験”をさらに追求していけたらと思っています。

幼馴染とのチーム経営、そしてお客様との距離の近さが原動力に

━━ チーム運営の特徴について教えてください。

私を含む幼馴染3人で経営しており、それぞれ販売・営業・経理、販売・製造、製造と役割を明確に分担しています。

お互いの性格や得意分野を理解しているので、スムーズな連携ができていると感じます。準備段階から協力して進めてきたこのチーム体制は、私たちにとって大きな武器ですね。

━━ 経営していて印象に残っているエピソードはありますか?

やはり、お客様と直接お話しできることです。

以前は製造専門だったので、お客様の反応を聞く機会が少なかったのですが、今は「美味しかった」「こんな商品があったら嬉しい」などの声を直接いただけます。

それが大きなやりがいになっており、改善や新商品開発にもすぐに反映できるのは、開業して本当に良かったと思える点です。

SNS発信から催事出店まで、次のステップへ向けた挑戦

━━ 今後の展望について教えてください。

当面の目標は、認知度の向上と経営の安定化です。現在はSNSや雑誌掲載など、さまざまな媒体を活用して知っていただく機会を増やしています。

また、北海道物産展のような催事への出展も検討しており、より多くの方に当店の商品を届けたいと考えています。

━━ ブランドの在り方に対するこだわりはありますか?

スーパーなどの量販ルートでの販売は、現時点では考えていません。せっかく店舗まで来ていただいたお客様に「量販店と同じものが売られている」と思われてしまっては残念ですから。

商品の価格帯も、修行先での基準や原価を踏まえて適正に設定しており、品質と想いに見合った価値をきちんとお届けしたいと考えています。

「楽しい」がすべての原点。情熱をお菓子にのせて

━━ 経営において大切にしている価値観を教えてください。

「楽しくなければ意味がない」というのが私たち3人の共通認識です。これからの長い人生、好きなことで笑って過ごしたい。

だからこそ、自分たちが楽しめる場をつくることを大切にしています。その楽しさがきっとお菓子に宿り、素材の生産者やお客様にも伝わると信じています。

━━ 若い世代に向けて、メッセージをお願いします。

やりたいことがあるなら、まずは飛び込んでみてください。私も、決して万全の準備があったわけではありませんが、一歩を踏み出したことで得られたものがたくさんあります。

挑戦の先には、想像もしなかった景色が広がっています。夢をカタチにしていく過程そのものが、かけがえのない財産になるはずです。

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