イーパフォーマンス株式会社 代表取締役 安達 圭三氏
ウェブサイトは企業の顔として、ますます重要性を増しています。
デザインだけでなく、企業の魅力を「言葉」で伝える力にこだわり、真の課題解決に寄り添うイーパフォーマンス株式会社。
採用支援からSNSマーケティング、自社EC運営まで、多角的に展開する同社の代表・安達氏に、経営の哲学とこれからのビジョンを伺いました。
言葉の力で企業の魅力を引き出すウェブ制作
――現在の事業内容と、その特徴を教えてください。
弊社はウェブサイト制作とウェブマーケティング支援を中心に事業を展開しています。特に力を入れているのは、採用活動を支援するリクルーティングサイトの制作や、魅力を引き出すコンテンツづくりです。
デザインの美しさも大切ですが、それ以上に「お客様が選ばれる理由」を明確に言葉で伝えることを重視しています。言葉の力を活かしてお客様の魅力を発信することが、弊社の一番の強みだと考えています。
また、こだわり商品のオンラインセレクトショップ『emonya/ええもんや』の運営も行っており、全国の魅力ある商品や生産者の想いを、ブランドストーリーと言う読み物にして商品を伝える取り組みにも力を入れています。
父の背中と逆境が導いた起業の道
――経営者になられた経緯や、印象的な出来事を教えてください。
大学を卒業する頃から、将来的には経営者になりたいという想いを持っていました。最初に入社したエン・ジャパン株式会社では、社長の近くで働きたいという意志から多くの経験を積ませていただき、事業立ち上げなどにも携わりました。
最終的なきっかけは、2011年に父が他界したことです。関西で一人暮らしになる母の近くへ戻ることを決め、そのタイミングで「自分で会社を作ろう」と自然に思いました。自営業だった父の姿を見て育ったことも、少なからず影響していると思います。
コロナ禍で仕事が激減した2020年には、お客様のために何ができるかを模索し、過去にECサイトを作らせて頂いたお客様の商品を紹介するサイトを立ち上げました。これが、弊社で運営するこだわり商品のオンラインセレクトショップ『emonya/ええもんや』の立ち上げに繋がりました。思いを行動に移せたことは、1つの事業の立ち上げの転機となりました。
小さなチームが生む、大きな信頼と価値
――組織運営や、社員との関係で大切にされていることはありますか?
現在、社員は4名と小規模ですが、だからこそ一人ひとりが裁量を持ち、自由に動ける環境を整えています。お客様の課題解決を第一に考える文化が根づいており、「気持ち」を大切にする姿勢が自然と社内に広がっています。
社内コミュニケーションも密に行っており、お互いの信頼関係が強い点は当社の大きな魅力だと感じています。社員がお客様から感謝の言葉をいただいている姿を見るたびに、この会社をやっていて良かったと感じます。
言葉で価値を届け続ける組織へ
――今後の展望や挑戦についてお聞かせください。
目の前の事業をより深めていくことが、まずは大切だと考えています。特に『emonya/ええもんや』の成長には大きな可能性を感じており、商品の魅力を言葉で伝えながら、販路拡大を図っていきたいと思っています。
また、これからはAIの活用も非常に重要になる事を考え、2025年8月には、様々なSNSをAIを活用し原稿作成から投稿まで全て自動化出来る新サービス「eAssist AI」をリリースしました。試行錯誤を重ねながら挑戦を続けています。
出会いから学び、力に変える日々
――リフレッシュ方法や、日常で大切にしていることを教えてください。
『emonya/ええもんや』に掲載する商品の生産者の方や作り手の方を訪ねて全国各地を訪問し、お話を聞くことも、私にとってのリフレッシュになっています。現場で直接聞く生産者の方の熱意や商品開発の背景には、いつも多くの学びがあり、それが新たなアイデアや仕事への意欲につながっています。
また、さまざまな経営者の方々との出会いも、自分の糧になっています。人との出会いの中に、思いがけないヒントや刺激がある。そういった積み重ねが、新しい事業や価値を生むきっかけになることも多いので、これからもそうした出会いを大切にしながら、常に前向きに挑戦を続けていきたいと思っています。