対話で企業と個人を変える力──株式会社ヒュミング 岡野洋美代表が語る「真の成長」とは

株式会社ヒュミング 代表取締役 岡野洋美氏 

「対話」を通じて変化を起こす組織支援

━━ 現在の事業内容とその特徴について教えてください。

弊社は主に企業向けのコーチングおよび研修サービスを提供しており、特にファシリテーター養成講座とそれらを活用した対話型の企業研修事業に力を入れております。お客様は法人企業様が中心ですが、個人向けのコーチングも実施しています。

弊社の大きな特徴は「対話型のワーク」を軸にしていることで、参加者同士が互いに語り合いながら新たな気づきを生み出す設計で、組織と個人の成長を促進しています。

安全で安心できる環境づくりを心掛け、誰もが自由に話せる場を提供している点が他社と大きく異なります。

━━ 企業理念やビジョンについてお聞かせください。

弊社は、「対話の力で、企業と人の可能性を解き放つ」という強い使命を胸に、目標達成・成果向上、業務効率化などの企業目標を支える“人的基盤整備(ヒューマンリソースメンテナンス)”を得意としています。

将来的には、「日本全国の企業と地域に、信頼関係と成長を生み出す対話文化を根付かせる」ことを目指しています。

そして最終的には、会議室から部門ミーティング、現場の休憩室まで──あらゆる場で自然に交わされる『信頼の対話』が、相互支援を生み出し、人と組織を元気にしていく社会の実現をビジョンとして描いています。

「真の対話」で人の心を動かす原点

━━ 経営者になられた経緯や動機を教えてください。

私は対話の重要性を強く感じています。コーチングが普及し始めた頃、企業のチームコーチングはまだ試行錯誤の段階にあり、本音が語られず、組織の奥に課題が埋もれたままの状況がありました。

そのもどかしさが、組織内で安心して本音を語れる対話の場づくりを志すきっかけとなりました。

そんな中、「リフレクティング」という対話手法に出会い、対話の適用範囲と実践のバリエーションが大きく広がりました。その対話の方法と力を多くの人に届けたいと考え、2007年に法人化(株式会社ヒュミング)しました。

これらの対話スキルは当時まだ広く知られておらず、聴き・考え・気づき・話し・行動へつなげるプロセスの大切さを伝えながら、現場で使えるかたちで提供してきました。

対話は、単なるコミュニケーション技法ではありません。内省と理解を促し、視座を引き上げ、認知を広げ、洞察を生み、関係性を築く――人が働く力そのものを高める実践です。

━━ 仕事をする上での夢や目標は何ですか?

私の夢は、日本中の企業に「相互信頼と成長を生み出す対話スキル」を通じて、組織と個人の潜在能力を最大限に引き出す文化を根付かせることです。

多様な視点を持つ企業が共に成長し、日本の働く人が自分の力を信じ、誇りをもって活躍できる社会をつくっていきたいと考えています。

━━ 大切にしている価値観や将来的に目指す姿は?

私の価値観はシンプルです。

「本音で対話できる場を作ること」と「誰もが自分らしくいられること」ですね。

未来に向けて、「本音で語れる」対話と、「自分ごととして考え、自らの力を発揮できる」場をつくること。

弊社のワークショップでは、「誰も損をしない」「違いを認め合う」などのルールのもと、参加者が自らの納得解を見つけるプロセスで、共に成長する場を生み出すことを大切にしています。

私たちが目指すのは、単なるビジネスの成功ではありません。経営者も従業員も心身ともに健康で、充実した仕事と人生を送れるよう、その道のりを伴走しながら、よりよい未来を支援していくことです。

「雑談」にも価値がある。プロが集う信頼の場づくり

━━ 社員の主体性を引き出すための取り組みは?

弊社は私一人の社員体制で、パートナー企業や専門分野を持つ精鋭のフリーランスと協働しています。

彼らは高い専門性を持ち、自律的に働いており、その主体性を尊重しています。

弊社のファシリテーター養成講座の修了者がワークショップ運営に関わり、対話の力を実践しながら成長と貢献を両立する活動もしています。

━━ 社内コミュニケーションで重視していることは?

率直な意見交換と相互尊重を大切にしています。私自身は「雑談」も重要視し、プライベートの話も交えて信頼関係を築いています。

コンサルタントや顧客との「否定されず安心して本音で語れる」ミーティングの場を確保することが重要だと考えています。

また、コーチングやチーム・リフレクティングをメンバーにも提供しており、秘密を守ることを重視しながら、安心して本音を語れる環境を提供することが私の仕事の基本です。

持続可能な成長と「本質的な成功」を目指して

━━ 今後の事業展開や新規事業の計画は?

現行のコーチングや研修、資格講座は継続しつつ、書籍執筆に取り組んでいます。対話ワークの重要性と具体的な適用方法を、より多くの方に届けたいと考えています。
また、これまで開発したコンテンツをH Solution Lab(HSL)として体系化し、より深く効果的に展開していきます。

講演依頼も積極的に受け、広く認知を高めています。

━━ 業界の最新動向と将来展望は?

Web講座の普及やAI活用、新たなWebツールの登場など、技術は日々進化しています。私もChatGPTをはじめとする新しい技術を業務に取り入れ、効率化を進めています。

しかし、どれほど技術が進化しても、人の心を動かすのはやはり“人の声”です。

情報があふれる今だからこそ、価値や意味、思い、方向性を共有し、違いさえも活力に変える──。そうした「本質的な対話」こそが、未来を形づくる最強のチーム力を生み出すと確信しています。

自然と対話が育む心の豊かさ

━━ 趣味やリフレッシュ方法を教えてください。

私の趣味は植木を育てることです。実家の盆栽文化に触れて育ったこともあり、植物の成長を見守る時間は大きな心の安らぎとなっています。

また、動物(ネコを飼っています)をはじめ、昆虫やさまざまな生き物の生態にも関心があります。

自然からも、観察・洞察・推察、好奇心、原理原則へのまなざし、適切な働きかけとタイミング感覚など、多様な視点を得ています。

自然とのふれあいは、日々のリフレッシュに欠かせない大切な時間です。

━━ 経営以外で情熱を注いでいることは?

情熱の対象は「対話」です。自分ごととして話し合う本音の会話は、出会いを資産に変え、創造と気づきを生む原動力だと考えています。

違いを恐れず、違いを含めて理解し合う対話は、論理も思いも直感も言葉にし、志を形にして共有することで、次の一歩を明確にします。

これからも多くの方々と出会い、本音で語り、そのプロセスを支え合い、共に成長できる場を創っていきたいと思います。

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