革新の空へ~ドローン技術で社会貢献を目指すDPMSs合同会社の挑戦

DPMSs合同会社 代表 松岡康男氏 

ドローン技術の進化は日々進み、その可能性は広がり続けています。しかし、安全運用や社会への浸透にはまだ課題が残るのも現実です。

そうした中、DPMSs合同会社は、安全性と実用性を兼ね備えたドローン技術の社会実装に挑戦しています。

今回は、ドローンの予防保全システムや点検サービスを展開する松岡康男代表に、事業の展望と経営哲学についてお話を伺いました。

安全な空を実現するためのドローン技術とは

━━ 御社の事業内容とその特徴について教えてください。

当社の主軸は、ドローンの安全運用を支える「予防保全システム(iDaaS)」の開発と、ドローン機体の点検サービス(DSS)です。iDaaSは、飛行中の高度や気象、機体データをリアルタイムで分析し、異常を未然に検知することで、墜落などの事故を防ぐ仕組みです。さらに、当社では自動車の車検に相当するような点検スキャンシステム(DSS)も提供しており、短時間で機体の健全性を診断できます。

また、教育分野にも力を入れており、お茶の水女子大学や慶應義塾大学での講義を通じて、次世代に向けた実践的な先端技術教育(リベラルアーツ教育の一環)として近未来のデジタルリテラシー技術を上手に活用した、教育現場の最先端エコシステムをまずは作り上げようと産官学芸連携で夢ある活動にチャレンジし続けています。IoTやAI、メタバースなどの技術を取り入れた環境で、学生が自ら学び楽しむことを大切にしています。

━━ 企業理念やビジョンについてお聞かせください。


当社の理念は、「技術を通じて社会に貢献し、人々の生活を豊かにする」ことです。特にドローン技術においては、安全性が最優先です。誰もが安心して利用できる環境を整えることで、社会への広い普及を目指しています。現在は、2030年に予定されているドローン運用のルール改正に向け、当社の技術がその基盤となるよう取り組んでいます。

さらに、若者に「技術を好きになり、楽しむ」ことを伝えたいと考えています。楽しむことが、探求心と創造性を育む原動力であり、未来を切り開く鍵になると信じています。

現場主義とスピード感が導いた独立の道

━━ 独立のきっかけと、経営者としての目標について教えてください。


以前は東芝の総合研究所で、半導体事業部や製造現場と連携しながら、全国の工場を回って課題解決に取り組んでいました。年間数億円規模の研究開発費を用い、現場の声を即座に技術として反映させるという、非常にスピード感のある経験を積ませてもらいました。

しかし、大企業では研究成果が社会実装されるまでに10年以上かかることが珍しくありません。現在のように技術革新のスピードが加速する時代には、それでは遅すぎると感じ、自分自身が「楽しい」と思えることに全力で挑戦したいと考え、独立を決意しました。

━━ 経営の中で特に大切にしている価値観は何ですか?


最も大切にしているのは「楽しむこと」です。「好きこそものの上手なれ」を超えて、心から楽しむことで深い探求と創造につながります。

また、「人とのつながり」も重視しており、同じ志を持つ仲間と共に価値を創造することが、当社の強みであり喜びでもあります。

ボランティアで協力してくださる大学の先生や学生、企業の技術者たちが多いのも、信頼関係と共感によって成り立っているからです。

「技術×教育×社会貢献」のハイブリッド企業へ

━━ 今後の展望と、新たなチャレンジについて教えてください。


まずは、ドローン運用における「ルール化」の分野で、当社の技術が標準となるよう取り組んでいます。DSSを導入しなければドローンが飛ばせない、という環境を整えることで、安全な社会基盤づくりに貢献したいと考えています。

並行して、DSSの点検システムをより身近な場所に設置する構想も進めています。コンビニのような身近な場所で、ワンコイン程度でドローン点検ができる時代を実現したいですね。

また、「飛ぶ車椅子」など未来社会のための革新的な技術にも挑戦中で、この度の大阪関西万博2025にて『4大学と企業(産学芸)が共創して未来をデザインする!!』とのテーマで万博パビリオン展示と公開シンポジウムが実現(メタバース展示詳細はこちら)し万博期間中展示しております。

━━ 最後に、将来的に目指しているビジョンをお聞かせください。


私の最終的な目標は、「技術を通じて、まだ見ぬ未来社会のデザインに貢献すること」です。ドローンをはじめとした先端技術と、人間の暮らしや福祉を融合させることで、社会全体をより豊かにする未来を描いています。

また、教育者としての立場から、企業と教育が融合した新しいモデルを提示し、次世代に希望と夢を届けられる存在になりたいと考えています。

これからも技術と人の可能性を信じ、一歩ずつ未来に向けて挑戦を続けていきたいと思います。

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