教育とウェブで社会に光を当てる「教育開発社」の挑戦

合同会社教育開発社 代表 吉永泰進氏 

現代社会が抱える不登校や引きこもりといった課題に向き合い、教育を軸に社会へ貢献している企業があります。

合同会社教育開発社は、教育支援とウェブ制作という一見異なる2つの事業を展開し、子どもたちの未来を支える仕組みを構築してきました。

今回は吉永代表に、事業への思いと経営哲学、そしてこれからの展望について伺いました。

教育とウェブ制作がつくる新しい社会のかたち

――現在の事業内容と特徴について教えてください。

弊社は大きく分けて二つの事業を展開しています。一つは家庭教師や不登校支援といった教育事業、もう一つはウェブサイト制作事業です。教育事業では、小中高生から大学受験で挫折した若者まで幅広くサポートし、学校や保護者との連携も重視しています。

ウェブ制作事業は、もともと教育事業で支援している子どもたちの「働き口」をつくるために立ち上げました。コミュニケーション負担が少なく、社会と関わる入口として適していると考えたからです。現在では単なる制作だけでなく、お客様の事業戦略に合わせたコンサルティングまで担い、立ち上げ支援のニーズが高まっています。

――会社の理念やビジョンについてお聞かせください。

弊社の根幹にあるのは「教育」です。子どもたちへの教育はもちろん、社員、地域社会、学校の先生方への教育も含めています。問題が起きた時も対立ではなく「一緒に考える」スタンスを貫き、人と社会を育むことを目指しています。最終的には、すべての世代が安心して学び、成長できる社会を作ることがビジョンです。

独立を決意させた「教育へのこだわり」

――経営者になったきっかけを教えてください。

家庭教師の経験を通じ、当時の会社の方針と自分の理想に大きなギャップを感じたのがきっかけです。教育や医療は「社会貢献」が本質だと考えており、利益だけを追求する姿勢に疑問を抱きました。自分の信念を貫くために独立を決意し、「教育」の幅を広げる事業を立ち上げました。

――これまでのキャリアで印象に残った出来事は?

日々イレギュラーの連続です。家庭教師中に子どもが暴れて止めに入ったり、統合失調症の子を支援する中で親御さんの疲弊を防ぐために奔走したこともあります。最初は精神的に辛い場面もありましたが、今では冷静に向き合えるようになりました。こうした経験を通じて、子どもたちの人生に深く関わる責任の重さを実感しています。

怒らない経営が生む、主体性あふれる職場

――社員の主体性を引き出すために心がけていることは?

私は基本的に「怒らない」ことを徹底しています。失敗しても意味のある行動であれば問題ないと考えています。若いスタッフが多いため、細かい指示ではなく「結果」に重きを置き、良い結果や悪い結果のどちらでも必ず要因があると思っているので、スタッフと一緒に考えることを常にしております。

また、新しい事業を始める場合は、サービス名や細かい企画もスタッフが決めています。自ら考えたことに対しては責任感と愛着が生まれ、主体性を持って取り組んでくれるからです。

――社員に求める資質は何ですか?

特定のスキルよりも「主体性」と「学ぶ意欲」を重視しています。社会の変化に対応するためには、指示待ちではなく自ら課題を見つけ、解決策を提案できる人材が不可欠です。「教育」を基盤にしている会社なので、常に新しい知識を吸収し、自分自身を成長させたいという意欲が大切だと考えています。

全世代を支える教育へ――未来への挑戦

――今後の事業展開について教えてください。

最終的には「全世代をカバーする教育」の実現を目指しています。現在は子どもや若者が中心ですが、幼児向けの保育や高齢者の社会復帰支援など、生涯を通じた教育の場を提供したいと考えています。人材育成に時間がかかるため、急拡大はせず「成長」を重視した展開を続けます。

――事業を進めるうえでの課題は何でしょうか?

一番の課題はスピードです。理想に対して事業展開が追いついていません。ただ、私は「膨張」ではなく「成長」を重視しています。人が育ってから事業を広げることで、長期的に安定した組織を築けると考えています。

子育てと一冊の本が教えてくれること

――プライベートについてお聞かせください。

リフレッシュは「子育て」です。4歳と1歳の子どもがいるので、家庭では完全に子育て漬けです。教育に携わる身としても日々学びがあります。

また、若い頃から本を座右の書としてきました。人の意見を素直に受け入れられない場合でも、本なら自分のペースで受け止められる。本は冷静さを取り戻す道しるべになると思います。

――起業を目指す方へメッセージをお願いします。

「一冊の座右の書」を持つことを勧めたいです。一冊が見つからない場合は、たくさん本を読んでみることを勧めたいです。時として、人の話を素直に受け入れられない場合でも、本なら自分のペースで理解できます。強い思いを持つ起業家こそ、冷静に自分を見つめ直す時間が必要です。本がその良き伴走者になってくれるはずです。

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