子供たちが「大人になるのが楽しみ」と思える社会へ

株式会社ココロの保健室 代表取締役社長 高橋智世氏 

現代社会において、人々の心の健康はますます重要性を増しています。特に子供たちが将来に希望を持てる社会を実現することは大きな課題です。

そうした問題に真摯に向き合い、革新的なアプローチで事業を展開するのが株式会社ココロの保健室。

代表の高橋氏に、事業の現状やご自身の歩み、未来への展望について伺いました。

心と社会の健やかさを育む二つの柱

――現在の事業内容について教えてください。

当社では「健康経営支援事業」と「不登校支援事業」の二つを展開しています。健康経営支援事業では、企業や行政に向けて予防型のメンタルヘルスケアを提案し、大人の心の健康が個人の幸福だけでなく組織全体の活力にも直結することを重視しています。

もう一つの柱である不登校支援事業では、保護者へのカウンセリングやフリースクール運営、不登校向け教材の開発などを行っています。不登校のお子さんを持つ親御さんの約6割が「どこにも相談していない」という現状があり、その孤立を解消するため「不登校コンシェルジュサービス」の立ち上げを準備中です。相談窓口を一本化し、保護者の負担を減らしながら適切な支援へつなげていきたいと考えています。

私が目指すのは「子供たちが大人になるのって楽しみだな」と思える社会です。日々の活動は、その目標に向けた具体的な一歩です。

傷を経験値に変えて歩んだキャリア

――なぜこの事業を始めようと思われたのですか。

私自身、幼少期に母から厳しい言葉をかけられ続けた経験があり、自己肯定感を持てずに育ちました。学生時代には「明日なんて来なければいい」と思うほど追い詰められたこともあります。そんな中、一人で東南アジアを旅し、ストリートチルドレンと出会ったことが転機でした。彼らが過酷な環境にいながらも未来を語る姿に心を打たれ、自分の「傷」を「経験値」として捉え直せるようになったのです。

その後、養護教諭の資格を取得し、保健室の先生として子供たちに寄り添いました。しかし、学校現場では教員の負担増や子供の不登校が深刻化しており、保健室だけでは救えない現実を突きつけられました。卒業生の自死を経験したことも、起業を決意する大きなきっかけになりました。

共感を核に広がる支援の輪

――組織運営や社員との関わりについて大切にしていることはありますか。

現在は一人会社ですが、業務委託スタッフと連携しながら事業を進めています。小規模だからこそ、自分の思いが事業全体に反映され、統一感ある支援を提供できています。ただし「属人的すぎる」という課題も自覚しており、今後は仲間を増やし、同じ理念を持った人々とともに展開していきたいと考えています。

印象に残っているのは、校長先生や教頭先生向けに実施した研修です。最初は懐疑的だった参加者が、後半には積極的に質問を投げかけ、結果的に追加依頼が多数寄せられました。相手がどのような立場であっても、真剣に伝えれば共感を得られる――その手応えを強く感じました。

不登校コンシェルジュと海外展開への挑戦

――今後の展望についてお聞かせください。

まずは「不登校コンシェルジュサービス」を軌道に乗せることが目標です。不登校や隠れ不登校の子供は全国で70万人近くいるとされます。相談先が分からず孤立する家庭を減らすために、あらゆる相談をワンストップで受けられる体制を整えたいです。

また、海外展開にも関心を持っています。特にタイなどでは親から子への愛着不足が大きな社会問題になっており、私が培ってきたメソッドが役立つのではと考えています。今年のテーマは「仲間を作ること」。共通の理念を持つ仲間とともに、国内外に支援の輪を広げていきたいです。

ウォルト・ディズニーから学ぶ永続的な影響力

――経営における価値観や、リフレッシュの方法について教えてください。

尊敬する人物はウォルト・ディズニーです。彼はネズミを世界的キャラクターにし、今も人々を幸せにし続けています。その思いが時代を超えて受け継がれている点に共感しています。私も一時的な解決でなく、子供たちが未来を切り開けるような影響を残したいと思っています。

プライベートではライブやサックスを楽しみ、毎年新しいことに挑戦しています。今年は泳げないのにサーフィンに挑戦予定です。困難に挑む姿勢が、自分を成長させる大きな力になっています。

――最後に、これから起業したいと考えている方へメッセージをお願いします。

起業には、自分の心から湧き上がる思いが必要です。その思いがあれば仲間が集まり、困難を乗り越える力になります。私も一人会社から始めましたが、多くの人に支えられ進んでくることができました。

これから挑戦する方も、自分の思いを信じて一歩を踏み出してください。未来は必ず切り拓けますし、社会に新しい光をもたらすことができるはずです。

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