浜松から宇宙へ 未開のビジネスフロンティアを切り拓くALTILANの挑戦

株式会社ALTILAN 代表取締役 永利 光氏 

静岡県浜松市に拠点を置く株式会社ALTILANは、「行きたい星に行ける時代を」という壮大なビジョンを掲げ、宇宙ビジネスという未開のフロンティアに挑んでいます。

自動車産業が盛んな浜松の地から、宇宙という新たな産業の柱を築こうとする同社の挑戦は、地域企業にとっても大きな刺激となっています。

今回は、代表の永利氏に、会社の現状や経営哲学、そして未来への思いを伺いました。

宇宙産業を「新しい柱」にする挑戦

――現在の事業内容と特徴について教えてください。

弊社は2024年に創業し、今年で2期目を迎えました。宇宙分野に特化したコンサルティングを中心に、将来的には人工衛星やロケットに代表されるような宇宙機器の開発・製造も目指しています。企画から実行、技術実証、事業化までを一貫して担える体制をつくり、企業の宇宙ビジネス参入を包括的に支援できる点が特徴です。

――「浜松から宇宙へ」というビジョンにはどんな思いがありますか。

既存産業を置き換えるのではなく「新しい柱を追加する」という考えです。宇宙産業は拡大を続け、地上の産業が宇宙に展開される時代が来るでしょう。浜松が持つ技術力を活かし、SFのような「行きたい星に行ける時代」を現実に近づけたいと考えています。

自らビジョンを形にするための起業

――経営者になられた経緯をお聞かせください。

「自分のビジョンを実現できる環境がなかった」ことが理由です。私の人生における最大の目標は「土星の衛星タイタンに行く」ことですが、既存の組織に雇われていては実現できないと感じ、自ら挑戦できる環境をつくる道を選びました。

――印象に残っている取り組みはありますか。

スズキ様やローランド ディー. ジー.様と取り組んだ「スペースジムニー」です。妄想のような発想を具体化し、浜松の企業が宇宙と接点を持ち、新たな取組みに繋げていける可能性を示せたと思います。宇宙を地域産業とつなげる挑戦の象徴的なプロジェクトでした。

少数精鋭で挑む組織運営

――現在の組織体制について教えてください。

社員は代表の私と取締役を中心に少人数ですが、アルバイトや業務委託を含め協力を得ながら進めています。少数精鋭だからこそ一人の裁量が大きく、主体的に挑戦することが求められます。今後はエンジニアリング能力を補うため、人材採用や外部パートナーとの連携を強化したいと考えています。

――どのような人材を求めていますか。

スキルやクオリティ以上に、強い意志と宇宙への情熱を重視します。長期的な挑戦を続けられる粘り強さや、新しい道を切り拓く覚悟を持つ人と一緒に挑んでいきたいですね。

宇宙産業の未来を浜松から

――今後の事業展開について教えてください。

中期目標は5年を目処に小型人工衛星を開発・打ち上げ・運用することです。浜松発の宇宙機器を世界に送り出すことで、地域の可能性を広げたいと考えています。また、過去3回開催している宇宙ビジネスをテーマとするイベントを継続し、そこからアイデアを事業化する仕組みを構築していきたいです。将来的には浜松を拠点とした宇宙版アクセラレータープログラムを立ち上げ、地域全体で新産業を育てていく座組みを中心的に作っていきたいと思います。

経営を支える価値観とリフレッシュ

――経営において重視していることは何でしょうか。

常に意識しているのは「自分の選択を正解にする」姿勢です。前例のない挑戦には未来を信じる覚悟が欠かせません。また、NASAやJAXAでも使われる「システムズエンジニアリング」の方法論を駆使し、経験則だけでなく体系的なアプローチで事業を進めています。

――リフレッシュ方法を教えてください。

映画鑑賞が好きで、とくに「スター・ウォーズ」シリーズは自分に大きな影響を与えていると思います。SF作品以外にも幅広く見るようにしていて、最近は「青春ブタ野郎シリーズ」にハマっています。さらに、自分の持つ世界観を発信し、共感を呼ぶために自分でも小説を書き始めました。複雑な折り紙を折るのも趣味で、頭を使いながら手を動かすことで良い気分転換になります。

――最後に、今後に向けての思いをお聞かせください。

最大の課題は人材確保ですが、宇宙という未踏の領域には大きな可能性があります。浜松から挑戦を広げ、日本、そして世界に宇宙ビジネスを拡大していく。私自身の夢である「タイタンに行く」という目標も含め、これからの挑戦が新しい未来を描くきっかけになればと願っています。

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