合同会社Cocoro’O’Dor 代表 小松 亜美氏
スタートアップ企業へのウェブ支援と、クリエイターのキャリア形成を両輪に展開する合同会社Cocoro’O’Dor。自身のライフスタイルに根ざした働き方を求めて起業に至った小松氏に、事業の現状や経営への思い、組織づくりの工夫、そして未来の展望を伺いました。
ウェブ制作を軸にしたスタートアップ支援
――現在の事業内容と特徴について教えてください。
弊社はウェブサイト制作を中心に、SEO・広告・SNSなどを組み合わせた運用支援を行っています。特に資金が限られたスタートアップに向け、必要機能に絞ったコスト効率の高いプランを提供しています。
さらに、案件獲得に苦戦するフリーランスのクリエイターと協働し、私がディレクションを担うことで品質を確保しながら、彼らの実績づくりを後押ししています。
――企業理念やビジョンを教えてください。
起業家とクリエイターをつなぐ「プラットフォーム」を目指しています。デザイナーに限らず多様な専門家が関わることで、新しいビジネスやマッチングが生まれる共創の場を広げていきたいと考えています。
起業の背景と働き方への思い
――起業の経緯について教えてください。
新卒で証券会社に入社し、その後は営業、経理、採用など幅広い業務を経験しました。ECやRPA、システム開発といった効率化の仕事にも携わりましたが、長時間労働で家庭との両立に限界を感じました。
長男の小学校入学で「小1の壁」に直面し、完全リモートでできる仕事を模索した結果、会社員時代から担当していたウェブ制作にたどり着きました。自分に合った働き方を自らつくることが独立の大きな動機です。
――仕事で大切にしていることは何ですか。
育児と仕事の両立です。在宅で働きたいクリエイターに案件を提供し、私がサポートする仕組みを整えています。自身の経験を活かし、同じ悩みを持つ人を応援したいと考えています。
自由な発想を育む組織づくり
――社員の主体性を引き出す工夫はありますか。
意見を出しやすい環境づくりを重視しています。提案は積極的に受け止め、議論を通じて新しい選択肢を見つけることが成果物の質を高めると考えています。
――社内コミュニケーションについて教えてください。
バーチャルオフィスを導入し、「いつでも話しかけてください」と伝えています。ちょっとした相談や雑談もスムーズにでき、連携強化につながっています。
――社員に求める資質は何ですか。
積極的にチャレンジできる姿勢です。未経験でも手を挙げれば実践を通じてスキルを伸ばせる環境を用意しています。挑戦を歓迎し、失敗を学びに変える文化を大切にしています。
共創プラットフォーム拡大への挑戦
――今後の事業展開について教えてください。
掲げているのは「プラットフォームの拡大」です。ウェブ制作にとどまらず、さまざまな分野のクリエイターとスタートアップをつなぐ仕組みを強化し、挑戦する人を増やしたいと考えています。
――直面している課題についてお聞かせください。
「挑戦する人を増やしながら、組織として一体感を築くこと」が課題です。自由と規律のバランスをとり、効率的な運営を目指しています。クライアント開拓も継続課題ですが、数を追うのではなく、一つひとつの案件に全力で向き合います。
プライベートと経営を支える価値観
――リフレッシュ方法や趣味を教えてください。
予定がない日は読書をしています。家族と自然の中で過ごすアウトドアの時間も大切で、最高のリフレッシュになります。
――経営以外で情熱を持っていることはありますか。
コーチングやカウンセリングです。エンタメ要素を交えてタロットや数秘術などの占いの相談を受けることもあり、自己理解や経営に役立つ気づきを得ています。人との対話からの学びはマーケティングにも活きています。
――最後に、これから挑戦したい人へメッセージをお願いします。
挑戦する人を支え、スタートアップとクリエイターに新たなチャンスを生み出していきたいと考えています。共創の輪が広がる未来に向けて、あなたはどんな一歩を踏み出しますか。あなたの挑戦が社会を変えるきっかけになるかもしれません。