「山陰から、世界レベルのクリエイティブを。」地方の未来を映像で切り拓く、株式会社ラフストイックの挑戦

株式会社ラフストイック 代表取締役 徳田紳之介氏

島根県を拠点に映像制作を軸とする株式会社ラフストイックは、2025年3月に設立された新しい会社です。代表取締役・徳田氏はフリーランスとして10年以上活動し、前職では制作会社の取締役も務めてきました。
「山陰のNo.1では満足できない」という想いから独立し、地域に根差しつつ都市部に匹敵するクオリティの発信を目指します。本稿では、その経営哲学と未来のビジョンに迫ります。

成果を出すことが目的」映像制作のスタイル

――事業内容と特徴について教えてください。

私たちの事業の主軸は映像制作ですが、単なる「依頼された映像を作る会社」ではありません。クライアントがなぜ映像を必要とするのか、その目的の明確化から制作後の活用までを一貫して支援しています。

映像に派生するデザインやWeb制作も手掛けますが、常に「本当にその手段が最適か」という問いからスタートします。私たちにとって大切なのは映像を作ること自体ではなく、その映像を通じて成果を生み出すことです。これがラフストイックの最大の特徴です。

――ビジョンについてお聞かせください。

私たちの目標は「山陰から都市部に引けを取らないクオリティを発信する」ことです。地域の魅力を引き出し広く伝えることで、活性化につなげたい。最終的には、若者が「ここで働きたい」と思える環境をつくり、人材流出を防ぐことに貢献します。

「山陰No.1」では満足できなかった理由

――前職で取締役を務めながら独立された経緯を教えてください。

前職では「山陰広告賞」を毎年受賞するなど地域で高い評価をいただきました。しかし、地元のトップ企業や行政が本当に高品質を求める案件は、最初から東京の会社に発注していました。私たちは「山陰の中で一番」に過ぎず、本当の競争に加われていなかったのです。その現実に強い悔しさを覚えました。

東京に流れる案件をこの地で完結させたい。その強い思いが独立の理由です。

――仕事において大切にしている価値観は何でしょうか。

21歳でキャリアを始めたときから「島根でこの仕事を続ける」という信念を持ってきました。都会に出る道もありましたが、成功した時に自分がいたいのは地元だと確信していました。このこだわりがクライアントの理解の深さにつながっています。

横のつながりが生む「チーム」としての力

――現在は1名体制ですが、今後の組織づくりについてはどう考えていますか。

来年以降の雇用を計画していますが、社員数を増やすことが目的ではありません。地域のフリーランスや制作会社と横の繋がりを強化し、プロジェクト単位で協力し合える「チーム」を目指しています。

以前、数億円規模の県案件のコンペで県内クリエイターがチームを組み、大手代理店に勝った経験があります。個ではできないことも、仲間となら実現できる。この成功体験を基盤に組織をつくっていきたいです。

――チーム内のコミュニケーションで大切にしていることは?

風通しの良さです。イメージ共有が不十分では良いクリエイティブは生まれません。だからこそ、仕事以外での交流も重視しています。私はバーベキューインストラクター資格を持ち、仲間を招いてBBQを開くこともあります。こうした場での信頼関係が仕事の質に直結すると感じています。

地域に根差し、外の世界とも繋がる挑戦

――今後の展望について教えてください。

展望は三つあります。
一つ目は、マーケティング戦略など上流工程から関わるコンサルティング。
二つ目は、個人向けサービスや子供向けワークショップを通じた次世代クリエイター育成。
三つ目は、採用動画制作による地元企業の採用支援です。人口減少が進む中、採用課題の解決に貢献したいと考えています。

――3年後の目標は?

強固なチームづくりです。大きい会社ではなく強い会社を目指し、案件ごとに柔軟に対応できる制作体制を整えていきたいと考えています。

地元愛と「業界全体のパイを広げる」哲学

――経営において最も大切にしている信条は何ですか。

「業界全体のパイを広げる」ことです。限られた市場で競うのではなく、協力して市場を大きくし、地域全体が潤うことで自社も成長できると信じています。根底にあるのは「島根への貢献」です。この地でクリエイティブを続けられる喜びを胸に、事業を通じて地域を元気にしたいと考えています。

――最後に、プライベートのリフレッシュ方法を教えてください。

アウトドアが好きで、特にキャンプや自宅でのバーベキューが一番のリフレッシュです。自然の中で仲間と語り合う時間は新しいアイデアにつながります。そうした発想を仕事へ還元し、地域や若いクリエイターの力に変えていきたい。山陰に軸足を置きながら外の世界とも交わり、映像の力で未来をより面白くしていきます。

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