飼い主と愛犬の幸せを支えるセシルワンカンパニーの挑戦

株式会社Secil wan Company 代表取締役 洲崎ゆかり氏

名古屋市を拠点に活動する株式会社Secil wan Companyでは、出張トレーニングやノーズワーク、食育講座といった多彩な取り組みを通じて、犬と飼い主が共に笑顔で暮らせる関係づくりを支えています。代表の洲崎氏は「すべての犬と飼い主の幸せを追求する」という理念を大切に、科学的で人道的な方法を実践。今回は、その活動の背景と未来への展望についてお話を伺いました。

三本柱で展開するサービス

――事業内容について教えてください。

当社は犬の出張レッスンを中心に事業を展開しています。三つの柱を掲げており、まずは子犬のためのパピートレーニングです。日本ではケージでの飼育が一般的ですが、私はリビングで自由に過ごすことを推奨しています。トイレの習得も早く、飼い主との関わりも自然にできるため、のびのびとして落ち着いた犬に成長し、人と良好な関係を築けるようになるのです。

次にノーズワークがあります。犬の嗅覚を活かした遊びで、特定の匂いを探すという探索意欲も満たすことで、犬が生き生きとし、飼い主さんと一緒に楽しむこともできます。年齢を問わず続けられる点も魅力で、競技会に挑戦するペアも増えています。

三つ目は食育講座です。私自身、愛犬が病気になったときその原因を探り続けた経験から食事の重要性を痛感しました。今はまだドッグフードが主流ですが、食べないと悩む飼い主さんも少なくありません。入門講座では簡単に取り入れられる手作り食の知識を伝え、犬と飼い主さん双方の生活を豊かにすることを目指しています。

さらに、レッスンを受ける方限定でペットホテルも運営しています。家庭のような環境で犬が自由に過ごせるスタイルが特徴です。

犬と共に歩んだキャリアの始まり

――この仕事を始められたきっかけを教えてください。

子どもの頃から犬が好きでしたが飼うことはできなかったので、近所の犬とよく遊んでいました。ただ、当初は犬関連の仕事に就こうとは考えていませんでした。転機は高校生の頃に飼い始めた愛犬が骨折したときです。犬について何も知らないと痛感し、トリマー学校に通って基礎を学びました。その後、阪神淡路大震災のボランティア活動でたくさんの犬達の世話を経験し、この分野で働きたいという思いが強まりました。

各種資格を取得しながら経験を重ねる中で、行動学に基づくパピートレーニングに出会いました。アメリカやヨーロッパの専門家と交流し、行動分析学や動物福祉を学び続けています。科学的に犬の行動を理解し、感情だけで判断しないことを大切にしています。

ひとりで支える事業と協力者の存在

――組織運営について教えてください。

現在は基本的に私ひとりで事業を運営しています。ホテルの利用が集中するときなどには、犬の扱いに慣れた知人に協力をお願いすることもあります。

特に印象に残っているのは、保護犬でハーネスを極端に嫌がる子のケースです。飼い主さんが諦めずに練習を続け、最初は首を通すことすら難しかったのが、1年以上かけて公園を散歩できるまでに成長しました。決してあきらめず努力を続ける飼い主さんの姿に、強烈な願望と日々の努力を怠らなければ目標を達成できることを痛感しました。

理念と日常のリフレッシュ

――大切にしている価値観やリフレッシュ方法を教えてください。

当社の最も大切にしている経営理念は「すべての犬と飼い主の幸せを追求する」です。まず犬を幸せにすることを考え、それが飼い主さんの幸せにつながるようサポートしています。そのためには、犬の行動を感情で決めつけず、科学的な観察をもとに望ましい行動を増やすことが大切だと考えています。人の行動が変われば犬の行動も変わります。その積み重ねが犬と飼い主さんの信頼関係を築くことにつながります。

リフレッシュの方法はムエタイです。体を動かし、心身を整える時間が仕事への集中力を高めてくれます。犬と向き合う日々の中でも、体力を維持し、自分自身をリセットする時間を持つことを大事にしています。

犬らしさを守る未来へ

――今後の展望をお聞かせください。

法人化して3年が経ちました。これからも安定して事業を続け、15年20年と継続していくことを目標にしています。特にノーズワークの普及には力を入れたいと考えています。練習会や競技会を主催できる体制を整え、より多くの飼い主さんに魅力を伝えたいです。

ただ、日本の現状を見ると犬らしさが失われつつあると感じます。カートに乗せられることが当たり前になり、マナーパンツを常用するなど、本来の行動を制限する文化が広がっています。犬本来の姿を尊重し、自由に歩き遊ぶことができる社会を守ることが私の願いです。

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