イシュー・マネジメント株式会社 代表取締役 伊倉大知 氏
自動車関連の業界で営業として経験を積んだ後、独立して立ち上げたイシュー・マネジメント株式会社。
「飲酒運転ゼロ、交通事故ゼロ」を掲げ、ハードとソフトの両面から安全運転の普及に取り組んでいます。
代表取締役の伊倉氏は、父としての視点と経営者としての使命感を胸に、安全な社会の実現を目指しています。
ハードとソフトの両面から挑む安全運転支援
――現在の事業内容と、その特徴についてお聞かせいただけますか。
私たちは「飲酒運転ゼロ、交通事故ゼロ」を目標に、法人向けの安全運転教育やアドバイスを行っています。特徴は、運転状況をデータで可視化できる機器の導入提案と、講習やe-ラーニングを通じた意識改革を組み合わせている点です。
――企業理念やビジョンについて教えてください。
理念は「飲酒運転ゼロ、交通事故ゼロ」の実現です。単なる目標ではなく、社会に安全と安心の文化を届ける使命と考えています。現在は関東が中心ですが、今後は全国に広げていきたいと考えています。
――業界内での強みはどのような点にありますか。
ハードとソフトの両面から課題に取り組んでいることが強みです。特に、エンジン始動前にアルコールチェックを行う「インターロック」の導入支援は、飲酒運転を物理的に防ぐ仕組みとして注目されています。また、大手に比べ中小ならではのスピード感を活かし、積極的に広報・啓発に取り組んでいます。
痛ましい事故をきっかけに決意した独立
――独立に至った経緯や動機について教えていただけますか。
自動車関連の業界で営業をしていた頃、飲酒運転やアルコールチェック義務化の動きを肌で感じながらも、「十分な対応が行われていない現実を目の当たりにしました。千葉県八街市で起きた飲酒運転事故は大きな転機であり、「自分が行動しなければ」と独立を決意しました。
――事業を通じて実現したい夢や目標をお聞かせください。
夢は『飲酒運転と交通事故を完全にゼロにする社会』の実現です。特に若い世代や運転経験の少ない方に対し、シミュレーションや実践的な講習を提供し、安全運転意識を習慣化させたいと考えています。
――これまでのキャリアで印象的だった出来事を教えてください。
創業期は営業先が見つからず苦労しましたが、、警察や企業の方から「取り組みを広げてほしい」と声をかけられたり、「頼んでよかった」と感謝の言葉をいただけたりした時、この事業を始めて本当に良かったと感じました。
共感と主体性で広げる安全運転の輪
――社員や仲間の主体性を引き出すために大切にしていることは何でしょうか。
現在は一人で活動していますが、共感してくれる仲間を増やし、協力企業との連携を強めていきたいと考えています。多様な専門性を持つ人が集まることで、一人では解決できない課題にも取り組めると信じています。
――一緒に働く仲間に求めたい資質やスキルについて教えてください。
「飲酒運転や交通事故をなくしたい」という強い思いを持ち、新しい知識や技術を柔軟に学べる姿勢です。変化の速い分野だからこそ、挑戦を楽しめる人と共に歩みたいと思っています。
地域から全国へ広がる安全運転の取り組み
――今後の事業展開や挑戦についてお聞かせください。
法人向け教育や義務化対応支援を軸に、インターロックなど最新技術を積極的に広めたいと考えています。さらに、若年層やペーパードライバー向けの教育プログラムを整備し、実践的な運転体験を提供することで社会全体の事故削減に貢献したいです。
――業界の最新動向や将来について、どのようにお考えですか。
法整備は進んでいますが、一般の認知度はまだ低い状況です。セミナーやSNSを通じて発信を強化し、地域や団体と連携することで、より多くの企業・個人に安全運転の大切さを届けていきたいと思います。
家族との時間が生む次への活力
――お忙しい中でのリフレッシュ方法を教えてください。
休日は子どもと過ごす時間を最優先しています。毎週のように外に出かけ、一緒に体験することを大切にしています。限られた子ども時代を大切にし、思い出をたくさん作りたいと思っています。
海が好きで、時間があるとSUPに乗り沖に出ることもあります。視点を変えることで気分がリフレッシュし、仕事への新しい発想にもつながります。家族との時間は心身を整える源であり、このエネルギーを社会の安全につなげていきたいと考えています。

