株式会社シックスパック 代表取締役 堀田 教之氏
「健全な精神は健全な肉体に宿る」。そう語るのは、法人向け人材育成事業を展開する株式会社シックスパック代表・堀田氏。薬剤師としてキャリアをスタートしたのち、自身の劣等感と努力の経験を原点に「人を育てる教育」に使命を見出しました。今回は、創業の背景から組織づくり、今後の展望、そしてプライベートに至るまで、さまざまなお話を伺いました。
目次
「人間力」を育てる人材研修を大切に
──御社の事業について教えてください。
弊社は法人向けの人材研修を中心に、採用支援や技術者派遣までをワンストップで行っています。研修内容はロジカルシンキングやコミュニケーション、マインドチェンジといった「人間力」に直結するテーマが多く、単なるスキル習得にとどまらないという点が特徴です。
また、法人研修で培ったノウハウを個人育成にフィードバックできるのも強みです。組織の成長と個人の成長を両輪で支えられるように学びの場を設計しています。さらに、健康面のサポートにも力を入れており、福利厚生の一環としてパーソナルジムの利用も可能にしています。心と体の両面を支えることで、長期的に成果を出せる人材を育てています。
努力したら必ず報われる
──人材育成の道に進んだきっかけは?
私はもともと製薬会社で薬剤師をしていました。当時は知識も経験も不足していて、常に劣等感を抱えていました。ですが、その不足を埋めるために必死に学び続ける中で「努力すれば人は変われる」という実感を得られたのです。その貴重な経験が、教育を通じて人を伸ばしたいという思いにつながり、現在の事業モデルに至っています。
回答文2012年に個人事業として研修をスタートしました。2018年に大口取引先からの要請を受け法人化しました。最初は小さな活動からのスタートでしたが、今ではさまざまな企業の人材課題を支援するまでに広がっています。
過去の経験を最大限に活かした現在の在り方
──現在の組織体制は?
現在は社員3名と、外部の業務委託講師が10名ほど関わっています。過去には別会社で200人規模の組織を運営したこともありましたが、そのときは人間関係の調整に疲弊し、思うような成果が出せませんでした。
その反省を踏まえて、今は少数精鋭でのチーム運営を重視しています。外部パートナーを積極的に活用しつつ、社員とは「失敗も成功も共有する」ことを大切にしています。組織の規模よりも、信頼と成果が循環する仕組みをつくることを意識しています。
採用支援から人材育成まで伴走していたい
──今後の方向性を教えてください。
短期的なスキル教育に終始するのではなく、組織に良い影響を与える人材を育てていきたいと考えています。人材の採用支援から育成までを一気通貫で行うことで、企業の離職率改善にもつながっており、今後はさらにこの強みを磨いていきたいです。
3〜5年後も人材育成を軸に据え、法人にとっても個人にとっても「成長の拠点」となる存在を目指しています。私たちの使命は、知識やスキルだけでなく、人間性やマインドを伸ばす教育を提供することです。
心身一如を大切にしながら「整える」を楽しむ
──プライベートではどのように過ごしていますか?
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という考えを大切にしています。過去にジムを運営していた経験もあり、現在もトレーニングは欠かせません。体を整えることが、精神の安定や仕事のパフォーマンスにも直結すると感じています。ビジネスの世界では常に結果が求められますが、その土台となるのは日々の生活習慣や健康です。社員や受講生にも「まずは体を大切に」と伝えるようにしています。
努力次第で、人の運命は変わる
──最後に読者へのメッセージがあれば、ぜひお願いします。
人は努力次第で必ず変わることができます。かつての私がそうだったように、劣等感も捉え方次第で原動力になります。私たちの研修や活動が、皆さんの成長の一助になれば幸いです。これからも教育を通じて人と組織の可能性を広げていきます。

