道を切り拓く選択 —— 兒玉社長が語る創業の決意と新たな挑戦

合同会社コウゴク重量 兒玉 龍也 氏

若くして独立を決意し、設備工事からスタートした兒玉社長。「このままでは未来がない」と思い定め、法人化を果たしたのち、いまはDPFマフラー洗浄という新たな領域に挑んでいます。現場での葛藤、人材との関わり、そしてこれからの展望。経営者としての歩みを伺いました。

独立を選んだ瞬間

——まず、独立を考えたきっかけを教えてください。

20代のころ、大手の設備工事会社で働いていたのですが、40代の先輩が「給料が安い」とこぼしているのを耳にしました。その姿を見て、「これが10年後、20年後の自分の未来かもしれない」と直感したんです。そこから「自分でやるしかない」と独立を決意しました。正直、準備が十分だったわけではありませんが、飛び込んでから必死に仕事を覚え、少しずつ広げていきました。

排気ガス規制の強化が一つの転機に

——これまでどのような事業を展開されてきたのでしょうか。

最初は大型設備の撤去や設置といった工事業務を中心に手掛けていました。工場の現場に入り、重機や設備を動かす仕事です。ただ、年数を重ねるなかで「自分たちにしかできないこと」を模索するようになり、数年前からDPF(ディーゼル微粒子フィルター)のマフラー洗浄事業に挑戦し始めました。排気ガス規制の強化で需要が高まり、トラック業界にとっては避けられない課題。そこにチャンスを感じたのです。

DPF洗浄への挑戦

——なぜDPF洗浄に取り組もうと思われたのでしょうか。

工場工事の仕事は大きな案件に依存しやすく、景気や取引先に左右されます。一方で、トラックのDPF洗浄は定期的に発生する必需の整備です。必要とされる仕事を通して社会に貢献できると考えました。もちろん新しい分野に挑戦するのは簡単ではありません。最初は機材もノウハウもなく、失敗も数え切れませんでした。それでも「これを形にする」と腹をくくり、改善を重ねてようやく軌道に乗り始めたところです。

人との関わりと組織づくり

——経営を続ける中で、人との関わりについてどのように考えておられますか。

独立した当初は「自分ひとりでなんとかする」という気持ちが強かったです。でも事業が広がるにつれて、一人では限界があることを痛感しました。社員や協力業者さんに支えられなければ成り立たない。だからこそ「任せる」ことを学びました。

人に任せると失敗することもあります。でもそれも含めて成長の糧だと感じています。会社は私一人のものではなく、仲間のものでもあると意識するようになりました。

約束を守る、ただそれだけ

——経営するうえで大切にされている考え方を教えてください。

正直に言うと、立派な理念を掲げてスタートしたわけではありません。ただ一つ、「約束は守る」ということだけは徹底してきました。現場の仕事では、納期を守る、品質を守る、それが信頼に直結します。小さな積み重ねですが、それが10年以上続けられた理由だと思います。理念は後からついてくる。大切なのは、毎日の行動だと考えています。

新しい市場への挑戦

——これからの展望についてお聞かせください。

DPF洗浄事業をさらに拡大し、地域の物流業界に欠かせない存在になりたいと思っています。具体的には、現在の一拠点だけでなく、将来的には拠点を増やし、全国のトラック事業者にサービスを提供できる体制を作りたいです。そのためには、洗浄技術の精度を上げることはもちろん、人材の育成や営業体制の強化も不可欠です。

また、工場設備の工事事業についても継続しつつ、今後は「環境」「省エネ」「安全」といったキーワードを軸に新たなサービスを模索しています。世の中の変化が早いからこそ、一つの事業に固執するのではなく、時代のニーズを見極めて柔軟に取り組んでいきたいと思います。

諦めなければ、道は拓きはじめる

——最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

私は特別な才能があったわけではありません。ただ「やる」と決めて続けてきただけです。途中で投げ出さなければ、必ず道は開けます。もし今、挑戦を迷っている方がいたら、「一歩踏み出してみてほしい」と伝えたいです。苦しいことも多いですが、その先には必ず喜びがあります。

関連サイト

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容
    プライバシーポリシー

    株式会社アイドマ・ホールディングス(以下「当社」といいます)は、次世代型営業支援サービスを提供しております。当社に対するご信頼とご期待に応えるためには、お客様から取得した又は業務委託元等の取引先からお預かりした個人情報の取扱いの重要性を、全ての従業員が強く認識し、適正に取り扱うことが不可欠と考えております。そこで、当社は、個人情報に関する法令等及び以下に定める個人情報保護方針を、従業員一同がこれを遵守することを宣言します。 1. 個人情報の取得・利用・提供について 業務を通じて取り扱う個人情報、また従事する従業者の個人情報について適切に取得するとともに、事業活動を通じて定めた個人情報の利用目的の範囲で適切に個人情報を取り扱い、利用目的を超えた利用をいたしません。 またその行動を遵守するための措置として従業者教育や内部監査等を行います。 2. 法令等の遵守について 個人情報を取り扱う上で、個人情報保護法をはじめとする法令や、関連ガイドライン等の国が定める指針、条例、その他の規範を確認し、遵守します。 3. 個人情報保護のための安全対策の実施について 個人情報を安全且つ適切に取り扱うことを確実にするため、個人情報保護管理者を中心とした「個人情報保護マネジメントシステム」としての管理体制を組織し、また従業者一人ひとりへの教育を通じて、個人情報の滅失、破壊、改ざん、毀損、漏洩等の予防に努めます。 また、日々の確認、内部監査等を通じて、不適切な取扱いについては早期に検出し、原因を精査して是正、再発防止に努めます。 4. 個人情報の取り扱いに関する苦情及び相談 個人情報の取扱いに関する苦情、相談等に対して、受付窓口として「個人情報相談対応窓口」を設置し、本人の意思の尊重のもと遅滞なく、速やかに対応を行います。 5. 個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善 当社の経営環境、社会情勢の変化や情報技術の進歩等に対応した個人情報保護を実現するため、柔軟に「個人情報保護マネジメントシステム」を見直し、継続的な取組みのレベルアップ、改善に努めます。 制定日 2014年2月1日 改定日 2022年4月1日 株式会社アイドマ・ホールディングス 代表取締役 三浦 陽平 〒141-0021 東京都 品川区上大崎 2-13-30 oak meguro 5・10F 個人情報に関するお問い合わせ窓口 株式会社アイドマ・ホールディングス 個人情報相談対応窓口 〒141-0021 東京都 品川区上大崎 2-13-30 oak meguro 5・10F 電話/03‐6455‐7935 メール/privacy@aidma-hd.jp 受付時間/10:00~18:00(土日祝日、年末年始の休業日を除く) 担当責任者/経営管理本部 担当役員

    プライバシーポリシー に同意して内容を送信してください。