看護と工学の知見を融合し、新しいヘルスケアの未来を描く

ウェルネス・デザイン合同会社 代表 村田知佐恵

ウェルネス・デザイン合同会社は、看護学の専門性と工学的アプローチを掛け合わせ、次世代のヘルスケアをデザインするユニークな企業です。博士号を持つ看護師であり、研究者としての経験を積んだ村田知佐恵氏が、自らの探究心と実践力をもとに立ち上げました。現在は熱中症・脱水予防アプリの開発を進めるなど、社会課題に直結する取り組みに挑戦しています。今回は、同社の理念や事業展開、そして村田氏自身の価値観について伺いました。

技術で人の暮らしを支える会社の理念と事業内容

――今の会社の現状や理念について教えてください。

当社は「技術を人の暮らしに生かす」という理念を軸に、ヘルスケア領域でのシステム開発やコンサルティングを行っています。今年リリースしたのが、熱中症や脱水を予防するスマホアプリ「みずたまサン」です。体調や摂取した飲食内容を入力するとリスクを分析でき、誰もが簡単に健康管理できる仕組みになっています。

看護の現場で得た知見と、工学研究所で培ったAI・IoT技術を融合させることで、より人間に寄り添ったヘルステックの実現を目指しています。単なる便利ツールではなく、実際に人々の健康寿命を延ばすことにつながる開発を進めています。

看護師から研究者、そして起業へ

――経営者になられた経緯を教えてください。

看護師として臨床に立つ中で、重度障害を持つ子どもたちと接した経験が大きな転機となりました。感情を失いかけていた子が笑顔や涙を取り戻す瞬間を見て、「人の可能性を証明できる理論を持ちたい」と痛感したのです。その想いから研究の道へ進み、看護学博士号を取得しました。

しかし臨床や研究に携わるうちに、医療現場の外で暮らす人々にアプローチする必要性を感じました。そこで情報工学を学び直し、工学系の研究所や大学院で研究員として活動しました。看護と工学を橋渡しする立場から、自らの技術を社会に還元するために会社を設立しました。起業当初は事業を安定させることに時間がかかりましたが、挑戦を重ねる中で協力者が増え、社会的な信頼を築くことができました。

姉と共に築く柔軟な組織運営

――組織運営や社員との関係についてはどのように考えていますか。

当社は姉と二人で代表社員を務め、外部の専門家や業務委託パートナーと連携する形で運営しています。私が主に開発と教育、看護サービスを担当し、姉はコンサルティングと経営戦略を担っています。お互いの強みを生かしながら役割分担し、自由度の高い働き方を実現しています。

業務委託のパートナーには、高い専門性を持つ方に適正な報酬と裁量を提供しています。小規模ながらも信頼関係を基盤とした柔軟な組織体制を築くことで、スピード感と品質を両立できていると考えています。

日常の中で息を抜くリフレッシュ

――プライベートではどのようにリフレッシュしていますか。

基本的に仕事が趣味のようなものですが、意識して息抜きの時間を取るようにしています。近所の銭湯に行ってゆったり過ごしたり、美味しいものを楽しんだりすることで心身をリセットします。特別な趣味はなくても、「小さな休養を積み重ねる」ことが大切だと感じています。

研究や開発は集中力を必要としますが、間に休息を挟むことで持続可能な働き方ができると考えています。そうした日々のバランスが、次の挑戦へつながるエネルギーになっています。

ヘルステックの未来と挑戦したいこと

――今後の展望について教えてください。

直近では、熱中症・脱水予防アプリのバージョンアップと普及に力を注ぎます。国内にとどまらず、来年度にはグローバル展開も視野に入れています。また、アプリの開発だけでなく、ヘルスケアを生活の一部として楽しめる「健康と癒しのライフスタイル空間」の企画にも挑戦したいと考えています。

さらに、長期的な目標としては自社の小規模データセンターを持ち、セキュリティと柔軟性を兼ね備えたシステム開発を可能にする環境を整えたいです。人々の健康を守るために、挑戦を惜しまず歩みを進めていきたいと思います。これらの取り組みを通じて、社会全体がより安心して暮らせる未来を形にしていきたいです。

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