アシストアセットマネジメント株式会社 代表取締役 佐伯 克明 氏
仙台を拠点に、不動産売買・賃貸仲介・管理を手がけるシストアセットマネジメント株式会社。代表の佐伯氏は、不動産業界で30年以上の経験を積み上げ、独立から18期を迎えました。すべてを一人で担うスタイルを貫きつつ、顧客の人生に寄り添うアドバイスと行動力で信頼を築いています。本記事では、事業の特色や創業の背景、これからの展望についてお話を伺いました。
目次
強みは、一人で経営していること
——御社の事業内容や強みについてお聞かせください。
不動産売買と賃貸仲介が半々くらいの比率ですね。件数は賃貸の方が多いですが、売上ベースでは売買と賃貸の両方をバランス良く扱っています。基本的には個人のお客様の住宅が中心です。
強みをひとことで言えば、“一人でやっていること”です。組織的なしがらみがない分、小回りが利いてスピーディーに動ける。良くも悪くも全責任を自分で負うからこそ、お客様にとっては安心感にもつながるのではないかと思っています。
また、不動産に限らず幅広い知識を持っていることも特徴です。保険や資産形成、ライフプランまで、自分自身の経験を踏まえたリアリティあるアドバイスができる。それが結果的にお客様から“相談してよかった”と喜んでいただける理由だと感じています。
「石の上にも三年」の言葉通りの日々
——不動産業界に入られたきっかけや、創業の経緯を教えていただけますか?
最初から不動産に憧れていたわけではなく、社会人として最初に入社した会社がたまたま不動産会社でした。入社した当初は知識ゼロで、“本当にやっていけるのか”と不安でしたが、上司に“石の上にも三年”と言われ、必死に踏ん張りました。3年目に結果が出始めて、“この仕事は面白い”と思えるようになったのです。
“この業界は独立して一人前”という言葉を先輩経営者からいただき、力をつけていくことを意識しました。その後、無事に独立を果たしました。
ひとり会社ならではの強みが武器に
——現在はお一人で経営されているとのことですが、そのスタイルについては?質問
基本的に、すべて自分一人でやっています。人を抱えていない分、責任もリスクも大きいですが、自分の裁量で動けるのは強みだと思っています。取引のほとんどは紹介や口コミです。顔の見える信頼関係を大事にしていますし、だからこそ“一度会って話す”ことを大切にしています。
30年の経験を最大限に活かしたい
——今後の展望についてはどうお考えですか?
30年間の経験を生かし、若い世代のお客様が将来を見据えた住宅選びができるようにアドバイスを続けていきたいです。また、これからの不動産業界はますます専門性と人間力が問われる時代になると思います。
情報はネットで簡単に手に入る時代ですが、最終的にお客様が安心して決断できるかどうかは“誰に相談するか”にかかっている。だからこそ、私は常に誠実であることを大事にしていきたい。結果として長くお付き合いできる関係が築ければ、それが一番の財産だと考えています。
プライベートの経験をビジネスに活かす
——プライベートについて少しお聞かせいただけますか?
実は私、長期入院や大きな怪我を経験したことがありまして……。そうした経験から保険や生活設計の大切さを実感しました。だからこそ、お客様にも“住宅購入と合わせてライフプランを見直す”という提案ができるのです。プライベートの体験が仕事にも生きる。これは大きな財産だと思っています。
一人の生活者としての視点を、これからも忘れずに
——最後に、読者へのメッセージをお願いします。―質問
不動産の売買や賃貸は、人生の大きな節目です。金額の大きさ以上に、生活の基盤そのものを左右する選択になります。だからこそ、“安心して任せられる人”を選んでいただきたい。私は30年の経験を持っていますが、それ以上に“一人の生活者として、家族を持つ人間として”のリアルな視点でお客様に寄り添うことを心がけています。