株式会社リバレイズ 代表取締役 田中 光 氏
埼玉県川越市で地域密着型のパーソナルジムを展開する株式会社リバレイズ。
代表の田中さんは「地域が潤えば、街に活気が生まれ、国が栄える」という理念を掲げ、健康を通じて街の活性化を目指しています。
医療職からフィットネス業界に転身し、地域の人々に寄り添う姿勢を貫いてきた田中さんに、これまでの歩みと今後の展望について伺いました。
地域密着で「健康な街づくり」を支える
――まず、現在の事業内容と経営方針を教えてください。
当社は、埼玉県川越市でパーソナルトレーニングジム「レイズジム」を運営しています。
2店舗とも川越駅から歩いて行ける距離にあり、地域密着型のスタイルで経営しています。お客様一人ひとりの体質や生活習慣に合わせてトレーニングや食事指導を行い、「その人らしい健康」を一緒に目指しています。
近隣の商店街での清掃活動など地域貢献にも力を入れており、経営理念には「地域が潤えば、街に活気が生まれ、国が栄える」という言葉を掲げています。
目の前のお客様を大切にしながら、地域の方々とともに健康で豊かな街をつくっていくことが私たちの目標です。
医療職から転身、好きなことを仕事に
――トレーナーを志したきっかけを教えてください。
もともとは臨床工学技士として病院に勤めていました。仕事の傍ら、趣味で始めたトレーニングで体が変わっていく喜びを感じ、コンテストにも出場するようになったんです。
そんな中でスカウトを受け、「好きなことを仕事にするのも良いかもしれない」と思い、トレーナーとして働き始めました。
当初は都内のジムに勤めていましたが、地元・川越に戻るとパーソナルジムがほとんどなく、「この地域にフィットネスを根付かせたい」と独立を決意しました。
開業前は夜にチラシを自分で配り、レンタルジムで個別指導を行いながら顧客を増やし、オープン時にはすでに安定した会員基盤を築くことができました。
今振り返ると、地道な努力と地域の方々の支えが今のリバレイズの原点になっていると感じます。
「広げすぎない」経営で、質を守る
――事業を続ける中で、大切にしていることは何ですか。
「量より質」を重視することです。パーソナルジム業界は競争が激しく、多店舗展開を進める経営者も多いですが、広げすぎるとサービスの質が下がりやすいと感じています。
特にトレーナー業はお客様の人生や健康に深く関わる仕事。スタッフの一人ひとりが責任を持ち、資格・知識を活かして指導できる体制を保つことが最も大切だと考えています。
現在、正社員3名と業務委託1名の計4名で運営しています。社員とのコミュニケーションはこまめに取り、現場での悩みや想いを聞く時間を意識的に作っています。
以前、コミュニケーション不足が原因で退職者を出した経験があり、以来「信頼関係を築くことこそ経営の基盤」と肝に銘じています。
地域から発信する「健康経営」への挑戦
――今後の展望を教えてください。
川越を中心に、地域密着型のまま少しずつ事業を広げていきたいと考えています。
現在は、近隣地域でのピラティス事業にも着手しています。自身も資格を取得し、パーソナル×ピラティス×栄養指導という三位一体のサポート体制を整えたいと思っています。
また、地域企業との連携にも注力しています。
すでに地元の病院で「健康経営支援」として週1回、社員向けのエクササイズや食事セミナーを実施しています。
今後は企業や自治体と協力しながら、運動を通じた健康づくりを外に広げ、街全体を元気にする活動へと発展させていく予定です。
自然と向き合い、心身を整える
――プライベートでのリフレッシュ方法を教えてください。
職場も自宅も川越にあり、仕事と生活の境目があいまいになりやすいのですが、そんな中でも意識的に「自然に触れる時間」を大切にしています。
休日には山登りをしたり、公園を散歩したりしてリフレッシュします。自然の中に身を置くと、頭が整理されて新しいアイデアが生まれることも多いです。
経営もトレーニングも、無理を続けては長く続きません。
心と体を整えながら、自分自身も健康経営を実践していきたいと思います。