株式会社MYfuture 代表取締役 山口 将輝 氏
出版やWEBマーケティングを軸に、著者や事業主の発信を支援する株式会社MYfuture。エンジニアからキャリアを転じた山口代表は、本の企画やプロデュースを通じて独自の事業モデルを築いてきました。少人数組織での運営や社員への向き合い方、そしてAIを取り入れた新規事業構想など、これからの展望を伺いました。
目次
出版とWEBマーケティングを軸にした事業展開
――御社の事業内容や理念について教えてください。
当社はWEBマーケティング事業とコンサルティング事業中心に展開しています。特に、出版を通じて社会に影響を与える著者や、テレビ・メディアで活躍する事業主のサポートに力を入れています。商業出版や自費出版の支援も行っています。
理念として大切にしているのは「自分の強みを見極め、社会に還元すること」です。出版業界は情報過多の時代に直面しており、単に本を出すだけでは読者の心に届きにくい環境になっています。その中で、著者の本当の価値を掘り起こし、社会課題と結びつけて発信することが当社の役割だと考えています。
エンジニアから出版・WEBマーケティングへ――転機となった本との出会い
――エンジニアから出版・WEBマーケティングの道へ進まれたきっかけを教えてください。
私はもともとメーカーでエンジニアをしていましたが、自分には合わないと感じました。そこで自分の得意分野を見つめ直したとき、本の存在が転機となりました。ある著作を読んで人生観が変わり、本を通じて価値を広めたいと強く思ったのです。
しかし、出版やWEBマーケティングの世界に飛び込んだ当初は右も左も分からず、試行錯誤の連続でした。成功しているモデルを徹底的に研究し、現場で実践を重ねる中で少しずつ自分なりのノウハウを築き上げてきました。今振り返れば、その試行錯誤こそが現在の事業の礎になっていると感じています。
少人数で挑むチーム運営と信頼関係
――社員やメンバーとの関わりで意識していることは何でしょうか。
当社は5名ほどの小規模な組織で、社員とアウトソーシングのメンバーが協力しながら業務を進めています。案件は2人単位のチームで動くことが多く、私自身も常に関わるようにしています。
コミュニケーションでは「依頼の背景を伝える」ことを大切にしています。単にタスクを指示するのではなく、その仕事が全体の中でどんな意味を持ち、どんな成果につながるのかを共有する。そうすることで少人数でも主体的に動けるチームを作れています。
また、一人ひとりの強みを見極め、成長できる環境を整えることも重視しています。著者の才能を引き出すように、社員にも自分らしい表現やスキルアップを促しています。
影響を受けた人物と日常のリフレッシュ
――影響を受けた人物や、リフレッシュ方法について教えてください。
大きな影響を受けたのは斎藤一人さんの著作です。事業で成功された方が語る「人生を幸せに生きる秘訣」は、実践的な学びが多く、自分の考え方に深く影響を与えてくれました。
リフレッシュ方法はゴルフや筋トレ、旅行です。月に数回ジムに通い、体を動かすことで気分を切り替えています。旅行は国内外を問わず出かけ、自然や文化に触れることで新たな刺激を得ています。6歳と3歳の子どもと過ごす時間も大切にしており、家族との時間が一番の活力源になっています。
AI活用で広げる新しい可能性
――今後の展望について教えてください。
新規事業としてAIを活用した取り組みを進めています。AIは今後、携帯電話のように「使っていないのが不思議」と思われるほど身近な存在になるでしょう。だからこそ、AIをどう使いこなし、どう生活や仕事に役立てるかが重要です。
当社では、著者やクライアントがAIを使ってより良い発信や事業展開ができるように支援していきます。本物の知識やノウハウを持った人材を育て、表面的ではない中身のあるコンテンツを世に届けることが課題です。
同時に、AIは社会の情報格差を埋めるツールにもなり得ます。誰もが自分の思いや知識を発信できる未来に向けて、私たちはその伴走者でありたいと考えています。小さな組織だからこそ柔軟に挑戦できる強みを活かし、出版・WEBマーケティングの世界に新しい風を吹き込んでいきたいです。