「現場発の革新」株式会社かるかもが描く、軽貨物業界の新しい未来

株式会社かるかも 代表取締役 佐久間稔氏

軽貨物運送業界に新たな風を吹き込むカルカモ株式会社。その屋号にもなっているポータルサイト「カルカモ」は、業界が長年抱える課題に真摯に向き合い、現場のニーズに応えるべく進化を続けています。

経営者である佐久間氏は、長年の現場経験で培った深い知見を武器に、ドライバーと荷主双方にとって「本当に使えるサービス」の実現を目指しています。

今回は、佐久間氏の経営哲学とカルカモ株式会社の展望についてお話を伺いました。

現場目線で築く「必要とされるサービス」

――現在の事業内容とその特徴を教えてください。

当社は主に3つの事業を展開しています。1つは、軽貨物ドライバーと荷主をつなぐポータルサイト「カルカモ」の運営。もう1つはレンタルスペースの運営、さらに不動産賃貸事業も行っています。

――企業理念やビジョンについてお聞かせください。

根幹にあるのは、私自身が軽貨物の現場で経験してきた課題を解決したいという強い思いです。案件があるのにドライバーが見つからない、逆にドライバーはいるのに効率的な案件がない――。こうした問題に応え、業界全体で「必要とされるサービス」となることを目指しています。

――御社の強みはどこにありますか?

約7年間、ドライバーとして現場を走り、配車マンとしてドライバー管理や案件配車を経験してきた点です。現場を知り尽くしているからこそ、表面的な仕組みではなく、本当に役立つサービスを開発できると自負しています。

サッカーから経営へ、情熱が導いた道

――経営者になられた経緯を教えてください。

明確な動機があったわけではなく、父も経営者であったため自然と「自分も経営者になるのだろう」と思っていました。サラリーマンとして長く働くイメージはなく、常に経営者としての視点を持っていましたね。

――キャリアの転機となった出来事は?

28歳までプロサッカー選手を目指し、岩手県のチームでプレーしていました。しかしJリーガーにはなれず、第二の人生を考えた時に「やはり経営だ」と思いました。その後サラリーマンとして軽貨物業界に入り、7年間現場を経験。その熟考の期間が、今の事業の土台になっています。

――大切にしている価値観は何でしょうか。

「自分が楽しいことしかやらない」ことです。不得意な数字の管理は税理士に任せ、気の合う人とだけ関わる。そうした選択が、自分の情熱と満足度を高め、結果的に事業の推進力になると考えています。

仲間と創る自由でフラットな文化

――現在の組織体制について教えてください。

今は私一人で運営しています。将来的に組織を拡大する際は、「楽しいことしかやらない」という価値観を共有できる仲間と、それぞれの得意分野を活かせる環境を作りたいです。

――求める人物像は?

専門的なスキルよりも、自分の情熱を持ち、主体的に行動できる人です。そして楽しみながら仕事に向き合える方を歓迎します。

――社内文化についてのビジョンは?

堅苦しい上下関係ではなく、フラットで活発な雰囲気を目指します。掲示板サービス「カルバン」でドライバー同士が活発に情報交換している様子を見ると、まさに求める文化の原点だと感じます。

家族と共に過ごす時間が原動力

――今後注力したい事業は?

「カルカモ」のさらなる拡充です。現在、登録ドライバーは約850名。特に「カルバン」を高度なマッチング機能を持つプラットフォームへ進化させたい。また、業界の求人媒体としても成長させていきたいです。

――業界の最新動向についてどう考えますか?

EC拡大で荷物量が増える一方、運賃は横ばいです。Amazonの手法が業界全体に影響し、従来の質の高いドライバー像が損なわれつつあることを懸念しています。疲弊しているドライバーを支える仕組みづくりが不可欠です。

――直面する課題は?

資金です。現状は広告収入のみで十分とは言えません。営業活動や新しい収益源の開拓を進めつつ、「本当に使えるサービス」を磨き上げることで、資金面の課題も乗り越えていきたいと考えています。

個人の価値観とプライベート:家族が支える原動力

――プライベートでのリフレッシュ方法は?

4歳の娘と過ごす時間です。週末に一緒に遊ぶことが一番の癒しで、毎日帰宅後もリカちゃん人形で遊んでいます。娘の存在が私の原動力になっています。

――影響を受けた人物はいますか?

やはり父ですね。経営者として働く姿を見て、自分にとって経営はごく自然な選択肢になりました。

――これから起業を目指す方へ、どのようなメッセージを伝えたいですか?

よく『とりあえずやってみればいい』と聞きますが、私はそうは思いません。独立したからには、自分のやりたいことだけを選べるはず。まずは『やりたいこと・やりたくないこと』を明確にし、それを実現できる事業計画を立てることをおすすめします。その方が経営者としての生活は、ずっと楽しいものになります。

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