株式会社White Crow 代表取締役 堀内 亜弥 氏
関西初となるドローンショーを手掛ける株式会社White Crowは、安全性とクリエイティブを両立させたショーで観客を魅了しています。産業用ドローンの経験を持つ創業者が空に描くアニメーションでお客様に笑顔を届けています。その背景には、起業のきっかけとなった“感動体験”と、少人数ながらも熱意あふれるチームの存在がありました。
ドローンの飛行と光の演出で感動体験を
──御社の事業概要について教えてください。
株式会社White Crowは、関西で初めてドローンショーを本格的に提供する企業です。創業者の堀内氏は、元々測量や点検など産業用ドローンの業務に携わっていましたが、ドローンショーを初めて目にした際、観客の笑顔に衝撃を受け、ショーの世界に挑戦することを決意しました。
関西エリアでの先駆者としてのポジションに加え、チームには業界経験者が多く、安全意識と効率化を重視した運営が特徴です。アニメーション制作も既製のテンプレートではなく、顧客の希望やターゲットに合わせて一つひとつ制作。特に子供向けイベントでは、喜んでもらえるキャラクターや演出を工夫しています。
ドローンショーは、空にLEDライトを搭載したドローンがプログラムに従って飛行し、計画通りの絵やアニメーションを描く仕組みです。天候によっては中止となる場合もありますが、計算された飛行と光の演出によって観客に感動を届けています。
もっと人を感動させる仕事がしたい
──創業の経緯を伺えればと思います。
産業用ドローンに携わる中で、「もっと直接的に人を感動させる仕事がしたい」と考えるようになりました。ドローンショーを観た瞬間、空に描かれる光のアートと観客の笑顔に心を打たれ、これを事業にする決意を固めました。従来のドローン業務とは180度異なる使い方ですが、業界経験が安全性や効率化の土台となっています。
関わるメンバー全員が楽しめる環境を
──組織体制について伺わせてください。
創業から1年、社員メンバーを中心に運営しています。現場運用、デザイン、事務・営業などの分野で協力し合っています。少人数体制のため、創業者が営業から現場運営、アニメーション制作まで幅広く担当し、チーム全員が主体的に動くスタイルです。やりがいを持たせることで、業務委託や社員の主体性を引き出す運営方針も特徴です。顧客だけでなく、関わるメンバー全員が楽しめる環境づくりを意識しています。
資金調達にも積極的に挑戦中
──今後の展望や御社にとっての課題があれば教えてください。
弊社は日本一のドローンショー企業を目指しています。現在はショーの認知度拡大と新規事業展開を計画中です。ドローン以外にも、空を活用した地域活性や新しいビジネス展開にも挑戦する予定です。
ターゲット業界は特に限定せず、花火大会、テーマパーク、動物園、企業イベント、音楽フェスなど幅広く対応。まずはドローンショー自体を日本中に広めることが重要と考えています。
私は趣味よりも仕事に全力を注いでいます。資金調達においては銀行融資に加え、投資家との対話や国の制度の活用など、あらゆる手段で実行中です。1年目のため実績不足は課題ですが、ドローンショーの認知拡大が営業や資金調達に直結するとの認識です。
自分の好きなことで挑戦し続ける
──起業家へのメッセージがあればお願いします。
やりたければやった方がいい。やらずに後悔するより、やって後悔する方が良いと私は思います。起業には勇気が必要ですが自分の好きなことで挑戦することが最終的に後悔のない人生につながると強調します。
私自身も全く経験のない業務を任される状況で挑戦し、初めて仕事の喜びを実感しました。少人数・スタートアップならではの挑戦が個人の成長やチームの感動につながると信じています。
関西初のドローンショー企業株式会社White Crowは、安全性とクリエイティブを両立させ、観客に笑顔を届ける事業を展開しています。少人数ながらも主体性あるチームで挑戦を続け、日本一を目指すその姿は、起業家に勇気と希望を与える存在となるでしょう。

