AIにはできない“人の温もり”を届ける――TKアシスタントサービス合同会社の挑戦

TKアシスタントサービス合同会社 代表 岸井智美氏

TKアシスタントサービス合同会社は、バイリンガルに特化したリモート秘書・バックオフィスサポートを展開しています。世界各地に在住する経験豊富なスタッフが、時差を活かした迅速な対応と、AIにはないホスピタリティを強みに経営者を支えています。代表の岸井智美氏に、創業の背景や組織づくりへの思い、今後の展望について伺いました。

バイリンガル特化のリモートサポート

――御社の事業内容について教えてください。

当社は「バイリンガル特化のリモート秘書サービス」と「バックオフィスサポート」を主軸としています。登録スタッフは多数いますが、実際に稼働しているのは10名ほど。その大半はオーストラリア、ベトナム、UAE、カナダ、アメリカなど海外在住で、英語と日本語を自在に使いこなす方々です。

大きな特徴は時差を活用したサポートです。東京で終わらなかった業務をUAEやアメリカのスタッフが引き継ぎ、翌朝には完了している体制を築いています。また、外資系企業や法律事務所出身者などハイキャリア人材が多く、質の高い業務遂行が可能です。国内企業の海外進出や、外国人経営者が日本で事業を展開する際の窓口役として、多くの依頼をいただいています。

経営者になったきっかけと歩み

――創業のきっかけを教えてください。

外資系金融企業で10年ほどエグゼクティブアシスタントを務め、300人規模の部署でトップを支える経験を積みました。議事録作成やタスク管理など幅広いアシスタント業務を通じて、支える仕事の奥深さを学びました。

転機は、長女が難病を抱えて誕生したことです。介護をしながらリモート勤務を続けましたが、娘の死をきっかけに一度退職。心身を整える時間を経て「自分と同じように制約を抱える人が、キャリアを活かして働ける場をつくりたい」と思い立ちました。2019年に個人事業としてスタートし、2024年に法人化しました。

――経営者として印象的だった出来事は何でしょうか。

コロナ禍で在宅秘書の需要が一気に高まったことです。一人で抱えきれなくなり、仲間を増やしました。他のメンバーが自分の弱点を補い合いながら業務が広がっていく様子を見て、「仕事は人と人とのつながりで成り立っている」と強く実感しました。

人を大切にする組織運営

――組織づくりで意識していることを教えてください。

社員は私一人で、10名の業務委託スタッフと共に運営しています。クライアントへの対応は3人1組のチーム制を基本とし、誰かが休んでも他のメンバーがカバーできる体制を整えています。

大切にしているのは「家族や仲間を大切にすること」です。子どもの病気や家族の事情があれば「ごめんなさい」ではなく「みんなで助け合おう」という文化を根づかせています。働くスタッフは「家庭だけにとどまらず、社会の中でも自分らしさを発揮し、誰かの力になれる存在として再び輝きたい」という思いを持つ人ばかり。限られた時間でも全力で能力を発揮してくれることが、組織の力になっています。

これからの展望と課題

――今後の展望について教えてください。

2期目に入り、まずは発信力を高めて顧客基盤を広げたいと考えています。これまで口コミや紹介が中心でしたが、今後は営業代行を活用しながら大手企業への展開を強化していきます。同時に、多様な事情を抱える方々に働く機会を広げ、社会貢献に直結する組織を築いていきたいです。

3年後には売上を5倍にし、従業員体制も強化したいと考えています。課題は「営業力」「リソース確保」「システム整備」の3点。特にリモート体制のため通信費や複数ツールの管理がかさむため、将来的には自社用の統合プラットフォームを構築して業務効率化を図ることも目標です。

家族と過ごす時間が活力に

――プライベートのリフレッシュ方法を教えてください。

主人と息子2人とよくキャンプや野球観戦に出かけます。上の子とはプロダンスリーグ「Dリーグ」の同じチームを応援しており、毎日動画を観ながら盛り上がっています。家族旅行や夫婦での外食も大切な時間です。

特に中学生の長男は「ママの会社を誇りに思ってる」と応援してくれ、友達に自慢することもあるそうです。その言葉が大きな励みになり、経営を続ける力になっています。

――最後に、これから起業を目指す方へのメッセージをお願いします。

どんなに立場が上でも、人を大切にしなければ人は離れていきます。ビジネスの根幹は人と人の信頼関係であり、尊敬と感謝を忘れないことが何より大切です。ご縁を大切にし、誠実に向き合うことで、自然と良い循環が広がっていくと信じています。

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