株式会社ソライフ 代表取締役 秀 征真 氏
若手経営者として急成長を遂げる秀氏。太陽光発電や蓄電池、浄水事業といった環境・生活に直結する事業を軸に、次世代型のサービス「スイピュア」を展開しています。今回は、事業立ち上げの背景から経営理念、組織運営の工夫、そして今後の展望まで、社長自身の言葉で語っていただきました。
スイピュアを中心軸に多展開
──御社の事業について伺わせてください。
もともと独立して自分の事業を持ちたいという思いがありました。営業経験を活かし、太陽光発電や蓄電池、オール電化、そしてオール浄水事業と、時代のニーズに合った事業展開を進めています。とくに注力しているのが全国の家庭に安全な水を届けるセントラル浄水器「スイピュア」。従来のウォーターサーバーとは異なり、家全体の水を浄水することが可能で健康志向の高い家庭から支持を得ています。
水道管の老朽化による鉄サビ問題が深刻化しており、まだ知られていないこの商品を広めることが重要だと思っています。また、スイピュアを軸に、新電力やWI-FIサービス、住宅リフォームなど、生活に密着したサービスを水平展開していく構想も描いています。
起業を決意したのは中学生のとき
──代表になられるまでの経緯を教えてください。
私が経営者を志した理由は、社員時代に感じた「自分の思い通りにできないもどかしさ」にあります。社員として働くより、自分で舵を切ることで、より自由に、そしてお客様に価値を届けられると思いました。起業を意識したのは中学生の頃からで、現在24歳にして年商10億円を目標に事業を展開中。さらに40歳までに事業規模を50億円に拡大したいという明確なビジョンをもっています。
経営において重視しているのは、「小さく始めて柔軟に舵を切ること」。完璧を求めすぎず、実践の中で改善していく姿勢が事業拡大の原動力になっています。
怒らずに、褒めること
──組織運営で大切にされていることはありますか。
社員の主体性を引き出すために「怒らず褒める」を基本方針としています。社員が成長する姿を見ることが私にとっては喜びで、コミュニケーションではまず相手の話を聞き、考えさせることで自立を促します。
社員に求める資質はシンプルです。嘘をつかず、誠実であること。社内文化としても、朝の挨拶や日常の声かけなど、コミュニケーションの基本を徹底し、活気ある雰囲気づくりを意識しています。
とくに印象的だったのは、インターン生として入った大学生が8か月で成果を上げ、喜びの声を社内に広めたこと。関わる人全員が成果と喜びを得られるようにすることを常に意識しています。
新規事業にも積極的に挑戦
──今後の課題や展望があれば、ぜひ教えてください。
今後の課題として、全国展開に向けた組織体制の構築が挙げられます。スイピュアを中心に、全国の企業や個人顧客とつながるための体制整備が急務です。さらに、ネットマーケティングや広告運用などの新規事業も検討中で、サブスク型の提供との相性も良く、潜在市場は非常に大きいと思っています。
業界動向についても冷静に分析していて、大手企業が参入する市場においては競争力を発揮しにくい一方、健康意識の高い層や新規顧客向けのセントラル浄水事業にはまだ大きな開拓余地があると見ています。
サウナや自然に触れて、心身をととのえる
──リフレッシュ法は何かありますか。
仕事以外では、サウナや自然に触れることがリフレッシュ法です。頭を完全に休める時間が重要で、心身ともにリセットできます。また、経営者として大切にしている価値観は、関わるすべての人がウィンウィン(win-win)で利益を得られるようにすること。広告や施工などの依頼を通じて関わる人に適切な報酬を払い、共に成果を追求することを重視しています。
秀氏の言葉からは、若さに裏打ちされた情熱と、堅実な経営哲学の両立が感じられます。生活に直結する事業を軸に、組織と事業の成長を同時に追求する姿勢は、今後の発展を予感させます。今後も、スイピュアをはじめとしたサービスの拡大に注目が集まります。

