空き家問題に挑む――地域に寄り添う新しい不動産会社のかたち

アースリアリティ株式会社 代表取締役 保木 覚 氏

アースリアリティ株式会社は、名古屋を拠点に「空き家問題の解決」に取り組む不動産会社です。不動産売却や空き家活用に特化した事業を展開し、地域住民の安心とまちの価値向上を目指しています。代表の保木氏に、これまでの歩みや会社設立の背景、そして未来への展望について伺いました。

空き家に特化した新しい不動産会社 ふどうさんのMAGO

――現在の事業内容や会社の特徴を教えてください。

ふどうさんのMAGOは不動産売却を専門とし、相続や空き家の相談に対応しています。立ち上げ間もない小さな会社ですが、地域に密着し「空き家・相続特化」を打ち出すことで存在感を高めていきたいと考えています。

不動産業界は新築住宅中心の流れが強い一方で、空き家問題は全国的な課題です。特に名古屋市においても行政の本気度が十分ではなく、まだまだ可能性を秘めていると感じます。オーナー様が抱える罪悪感や複雑な感情にも寄り添い、安心して相談できる存在になることを目指しています。さらに「人の心に寄り添う姿勢」を第一に掲げ、単なる取引ではなく、人とまちの歴史をつなぐ仕事でありたいと考えています。

多彩なキャリアから生まれた決意

――経営者になられた経緯を教えてください。

私は証券会社で約10年勤務した後、中国留学や整体師としての経験を経て、最終的に不動産業界に戻りました。整体の現場では、自律神経の不調を抱える方々と向き合う中で、「生まれ育った家の存在がその人の心の拠り所になる」ことを実感しました。

一度は相続コンサルティング会社を立ち上げましたが、メディア戦略の不足で失敗。そこから学びを重ね、今の会社では「広告費をかけずに人に届く発信」を重視しています。チラシやブログも工夫し、不動産会社らしくない温かさやオリジナリティを打ち出しています。

――これまでのキャリアで特に印象的だった出来事はありますか。

証券会社時代、喫音のハンデを抱えながらも営業成績で全社3位になった経験です。厳しい市況の中で限界を超えて努力した日々が、自分に「限界はない」と教えてくれました。その経験は今の経営にも生きています。

組織運営と信頼のあり方

――社員や関わる方との関係で意識していることは何ですか。

現在は正社員を置かず、営業はインセンティブ制で信頼できる人材に任せています。私自身から積極的に指示することは少なく、相手を信頼して任せる姿勢を大事にしています。コミュニケーションを取らないのではなく、「理解している」という前提で尊重する形です。

将来的に仲間が増えれば、相互の信頼を基盤にした関係性を築いていきたいと考えています。組織の大きさではなく、理念を共有できる仲間と共に歩むことが成長の鍵になると信じています。

「空き家は街の未来を価値創造する!」という未来を描く

――今後の展望について教えてください。

不動産仲介にとどまらず、空き家を地域活性化としてその役割も担っていきたいです。

現行の空き家問題を考えたときに、所有者は何故「空き家を放置するのか?」という問いに立ち返る必要があります。空き家問題は 所有者だけの問題ではありません。単に空き家を「邪魔者扱い」対策だけでは立ち行かない現状、空き家対策は自治体と地域全体で一緒に取り組んでいくSTAGEに入ったのだと感じます。

業界自体も大きな変化期を迎えています。従来の「仲介手数料だけに依存する不動産会社」は生き残りが難しくなっており、私たち中小規模の会社こそ、多角的に挑戦していく必要があります。空き家の分野から、地域に役立つモデルを築いていきたいです。将来的には地域の学生や若い世代とも連携し、「空き家を通じたまちづくり教育」のような形にも取り組めたらと考えています。国内外問わず未来を担う人材と共に、地域の価値を高め続けたいです。

山と魚に癒される時間

――プライベートでの趣味やリフレッシュ方法を教えてください。

山登りと魚の観察が大好きです。特に「タナゴ」という淡水魚に魅せられており、全国各地を巡って探しています。タナゴは生態系が繊細で、環境破壊が進むとすぐに姿を消してしまう。だからこそ、自分で探し当てる楽しさと、生態系を守る責任を感じています。

自然の中で過ごす時間は、経営の忙しさを忘れさせてくれます。同時に「心こそ大切」という自分の信条を確かめるひとときでもあります。自分自身を律し、心を磨き続けることが、会社の成長にもつながると信じています。

趣味と仕事は別物ではなく、どちらも「人と自然に寄り添う姿勢」に通じており、その姿勢こそがアースリアリティの未来を支えていく原動力になると考えています。

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