世界のおもちゃで「育ち」を支える──遊びの中にある学びを届けて

株式会社らぴっぴ 代表取締役 永井多代子氏

滋賀県草津市に拠点を構える株式会社らぴっぴは、世界各国の知育玩具を通して「遊びの中にある学び」を届けています。代表の永井多代子氏は、もともと学校法人で教育現場に携わっていた経験を持ち、「すべての子どもには意味がある」という信念を胸に活動を続けています。おもちゃ販売にとどまらず、保育士研修や保育空間づくりの提案までを行い、子どもたちの“いい顔”を引き出す場を全国へと広げています。今回は、永井氏の想いと事業へのこだわりについて伺いました。

子どもたちの「いい顔」を引き出すおもちゃを届けたい

――まず、事業内容と会社の特徴について教えてください。

コロナ禍の時期にリニューアルを行い、現在は世界各国のおもちゃ作家が手がける知育玩具やカードゲームなどを中心に取り扱っています。ドイツやスイスをはじめ、ヨーロッパでは「子どもの成長を支えるための遊び」を長い歴史の中で研究してきました。素材や安全性、サイズまで緻密に考え抜かれており、舐めても安心、誤飲の心配もないよう設計されています。

私自身、もともと学校法人で勤務していた経験から「すべての子どもには意味があり、輝ける瞬間がある」と感じてきました。遊びを通じて子どもが笑顔になり、大人もほっとする──そんな瞬間を増やしたくてこの仕事を始めました。今では保育園やこども園など教育現場への納品や研修が主軸となっています。

教育現場の声から生まれた、研修と提案の両輪

――保育士向けの研修も長く続けられているそうですね。

はい。支店時代から数えると20年以上、保育士さん向けの研修を続けています。
現場では「道具があってもどう活かせばいいかわからない」という声が多くありました。そこで、発達心理学やエリクソンの理論を踏まえ、「年齢や発達段階に応じた遊び方」「空間のつくり方」を現場で伝えるようになったのです。

保育士さんの仕事は尊いですが、同時にとても大変です。怪我のリスクを避けようとすると自由な遊びが制限されがちです。だからこそ「安全に、楽しく、主体的に遊べる環境」を整えるための知識を共有したいと思っています。

実際、研修には一度に200~300人の先生方が参加されることもあります。保育士の方々が「子どもたちが本当に楽しそうだった」と笑顔で報告してくださると、この仕事を続けてよかったと感じます。

「働き方の自由」と「つながり」を大切にした組織運営

――組織運営や働き方についても工夫されているそうですね。

現在は「社員」という枠をあえて設けず、週2日や週3日など、働けるペースで関わってもらう形にしています。
以前はフルタイムで働く若いスタッフも多かったのですが、業務の幅が広く、負担が大きくなりがちでした。そこでコロナ禍をきっかけに在宅ワークやパートタイム勤務を取り入れ、商品登録やSNS更新などを分担しています。

働く人が無理なく関わり続けられることで、会社としても柔軟性が生まれました。みんなが自分の得意分野で力を発揮できるようにすることが、私の役目だと思っています。

現場の声を力に、全国へと広げる挑戦

――今後の展望や、取り組みたいことを教えてください。

これまで滋賀県・草津を中心に地域密着で活動してきましたが、今後は全国の保育現場に向けた研修活動を再開・拡大していきます。コロナ禍で4年間止まっていた対面研修を復活させ、すでに各地で再スタートしています。

また、ホームページやオンラインショップを通じて全国のお客様とつながる機会も増えました。現在はお客様対応や在庫管理を整理しながら、受注体制を安定させることに注力しています。
長年応援してくださっている保育園の先生方との関係を大切にしながら、「遊びの中の学び」をより多くの地域に広げていくことが目標です。

表現することを通じて、感性を磨く

――仕事以外のリフレッシュ方法について教えてください。

もともと「表現すること」が好きで、京都にいた頃はいけばなを通じて祇園祭などのイベントにも作品を出展していました。花を生けることは、生命力を感じる行為そのもの。豪華でなくても、そこに“生きている力”を感じられると心が整います。

また、時間ができたときには海外に足を運び、現地の文化やおもちゃ作りを見て回るのも楽しみの一つです。言葉が通じなくても、子どもが笑う瞬間には国境がありません。そうした体験が、また新しい商材との出会いにつながることもあります。

これからも“遊び”を通じて人の心がつながる場を生み出し、次の世代に笑顔を届けていけたらと思っています。

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