日本とバングラデシュを結ぶ挑戦――ITオフショア開発で描く未来戦略

株式会社Offpro 代表取締役 川上純一氏 

グローバル化が加速する中、日本企業の競争力を支えるITオフショア開発の需要はますます高まっています。

株式会社Offproは、その中でもバングラデシュに特化した独自の事業モデルを展開し、短期間で急成長を遂げています。

今回は、代表取締役の川上氏に、同社の強みと今後のビジョン、そしてご自身の経営哲学について伺いました。

バングラデシュに特化した独自のオフショア開発モデル

――現在の事業内容と特徴について教えてください。

弊社は、ITシステム開発全般において、バングラデシュを拠点としたオフショア開発を提供しています。日本側には4名のスタッフ、バングラデシュには約250名の開発チームが在籍しており、規模の大きな開発体制を整えています。

一般的なオフショア開発会社と異なるのは、日本側の主導権を確保している点です。私が指揮を執り、日本の商習慣に最大限寄り添ったプロジェクト進行を徹底しています。これにより、お客様は高品質かつリーズナブルな開発を安心してご利用いただけます。

――バングラデシュのIT人材にはどのような特徴がありますか。

非常に優秀な人材が多く、英語力も高いのが特長です。Google翻訳などのツールを活用すれば、日本側との意思疎通もスムーズに進められます。誤解が少なく、効率的にシステム開発を行える点は大きな強みだと感じています。

IBMでの経験とバングラデシュとの出会い

――経営者として現在の事業に携わるようになった経緯を教えてください。

私はIBMで25年間、営業として年間1500億円規模の売上に携わってきました。その後、ベトナムのオフショア開発会社で5年間勤務し、コロナ禍にはコンサルティング会社を設立しました。

その折、知人の紹介でバングラデシュのSIMEC Systemと出会い、日本側の専門家として事業を本格化させてほしいという要望を受けました。ベトナム時代に感じた「日本の商習慣が十分に理解されないまま開発が進む」課題を解決できると考え、参画を決意しました。

――これまでのキャリアで印象的だった経験はありますか。

やはりベトナムでのオフショア開発です。日本のやり方をなかなか受け入れてもらえず、トラブルも多くありました。その経験が今の事業に活きており、日本側の意向を正しく反映できる体制づくりを徹底する原動力になっています。

250名のチームを動かす鍵は徹底したコミュニケーション

――組織運営で大切にしていることを教えてください。

最も重視しているのはチームワークとコミュニケーションです。特に報連相(報告・連絡・相談)はしつこいほど徹底し、何度も確認を繰り返すことで認識の齟齬を防いでいます。

――社員に求める資質についてはどうお考えですか。

現在は、日本語と英語を両方話せるエンジニアを積極的に採用しています。日本とバングラデシュの橋渡しとなる人材は不可欠です。年齢に関わらず、経験やスキルを重視しており、最近では60代のベテランエンジニアも迎え入れています。

5年で年商50億円へ――文化の違いを超える成長ビジョン

――今後の事業展開についてお聞かせください。

まずはバングラデシュにおけるオフショア開発を盤石なものにすることです。5年後には年商50億円を目標にしています。将来的には他国での展開も視野に入れますが、今はバングラデシュでの実績づくりを最優先としています。

――直面している課題はどのようなものでしょうか。

文化や商習慣の違いですね。例えば、バングラデシュでは金曜と土曜が休みですが、日本に合わせて金曜は稼働日にするなど調整しています。さらに、ブリッジSEの確保も大きな課題です。優秀な人材を採用し、日常的なコミュニケーションを支える仕組みづくりを進めています。

諦めず挑戦し続ける経営哲学とラグビー仕込みのタフさ

――経営哲学について教えてください。

私の哲学は「諦めず挑戦し続けること」です。事業は失敗の連続ですが、諦めなければ必ず成功への道は開けると信じています。トヨタやIBMも最初から成功していたわけではありません。挑戦を重ねることで企業は成長していきます。

――リフレッシュ方法についても教えてください。

高校・大学ではラグビーをやっていたので、今でも週に一度はジョギングをしています。体を動かすことでストレスを発散し、仕事に良い影響を与えています。ラグビーの「ルールのある喧嘩」という精神も、経営に通じる部分があると思います。

――最後に、これから起業を目指す方へのメッセージをお願いします。

起業には不安や困難がつきものですが、大切なのは「諦めないこと」です。失敗を恐れず、何度でも挑戦を続ければ、必ず結果に結びつきます。成功する人とそうでない人の違いは、最後までやり切れるかどうかに尽きると私は考えています。

これから挑戦する皆さんも、自分の思いを信じて一歩を踏み出してください。小さな挑戦の積み重ねが、やがて大きな成果を生み、未来を切り拓いていきます。

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