株式会社やまとや 代表取締役 若松大和氏
創業わずか4年で年商3億円を見込む急成長企業、株式会社やまとや。
営業代行を主軸に、飲食、不動産、そして新たに立ち上げる会計事務所事業と、多角化を進める若松大和氏は、20代前半にして既に数々の挑戦を重ねてきました。
本記事では、若松氏の経営哲学と歩んできた道、そして未来にかける想いを伺いました。
目次
営業代行から飲食・不動産まで 多角化を進める事業戦略
――現在の事業内容とその特徴を教えてください。
現在は大きく3つの事業を展開しています。主軸は営業代行で、リード獲得から商談、成約までを一貫して支援しています。また、会員制バーを経営しており、こちらは年間1億円規模の売上があります。不動産事業も手がけており、各事業が相互にシナジーを生んでいます。
さらに今後は会計事務所を立ち上げ、シェアオフィス機能を備えたバックオフィス支援を展開する計画です。理念としては「顧客への結果貢献」を第一に掲げ、営業代行では完全成果報酬型を徹底しています。最終的なビジョンは、ペット関連事業を大きく育て、人と動物が共に過ごしやすい社会をつくることです。
サッカーから経営へ 奨学金が導いた起業の決断
――経営者になられた経緯や動機を教えてください。
私は幼い頃からプロサッカー選手を目指していましたが、19歳の頃に夢を断念しました。その時、4人兄弟の長男として抱えていた900万円の奨学金の返済が現実的な課題となり、会社員では返しきれないと考えたのです。
そこから「稼ぐしかない」と覚悟し、大学3年で会社を立ち上げました。最初は定款を手書きで作り、公証役場へ持ち込むところからのスタートでした。仕事はゼロ、まずは「何でもやるので仕事をください」と頭を下げるところから始まりました。
――仕事をする上での夢や目標は何ですか?
上場を目指したいです。そして長期的には、ペット関連事業を大きく展開し、犬と人が自由に暮らせる社会を実現したいと考えています。ビジネスとして収益化も必要ですが、原動力は純粋に「やりたい」という気持ちです。
「行動がすべて」スピードと量で挑み続ける経営哲学
――経営において大切にしている価値観を教えてください。
「したいなら今すぐやるべき」です。将来やろうと思っていても、一生実現しません。だから私はすぐに動くことを徹底しています。また、「質よりスピードと量」も大切にしています。量をこなし、経験を積むことで質が高まると信じています。
さらに「男は黙って『はい』」という言葉を信条にしています。一度「やる」と決めたことは、どんな困難でもやり抜く。営業現場で売れない商材に直面した時も、それを自分の成長の糧にする姿勢を大切にしています。
20代の背中を見せる 社員と共に成長する組織づくり
――社員の主体性を引き出すために意識していることはありますか?
今のフェーズでは「背中で示す」ことが最も重要だと考えています。経営者が結果を出せば「社長がやれるなら自分たちもできる」と思ってもらえます。逆に私が現場にいなければ、社員は市場や商材のせいにしてしまうかもしれない。だからこそ、私が率先して成果を出し続けています。
――社内のコミュニケーションで意識していることは何ですか?
特別なことではなく「基本を徹底する」ことです。LINEの即レス、アポの即決、電話の即対応。当たり前のことを確実にやる。これが信頼につながると考えています。取引先との食事や交流の時間も大切にし、信頼関係を築くことで事業の広がりにもつなげています。
ペット事業への情熱と未来へのメッセージ
――プライベートでのリフレッシュ方法を教えてください。
趣味というよりも、尊敬できる先輩や取引先と食事や飲みに行く時間を大切にしています。そこから信頼が生まれ、新しい挑戦にもつながっていきます。
唯一の純粋なリフレッシュは愛犬と過ごす時間です。ドッグランで走り回る姿や散歩のひとときは、心からの癒しであり、私が頑張れる原動力になっています。
――最後に、これから起業を目指す方へのメッセージをお願いします。
「やりたい」と思ったら、すぐに行動してほしいです。立ち止まって考える時間よりも、まず動くことが大切です。挑戦を続けることで必ず未来は開けると信じています。