小さな笑顔の連鎖が未来をつくる――RealKid株式会社が目指す、人も社会も前向きになれる仕組み

RealKid株式会社 代表取締役 阿部 陽介氏

建築業を中心に、清掃業、賃貸物件の退去立ち会いから原状回復、空き家管理、不動産に関する相談まで幅広く手掛けるRealKid株式会社。多様な事業を展開する一方で、阿部陽介氏が大切にしているのは「人」と「誠実さ」です。社名に込めた想いや、将来描く社会の姿、そして経営者として譲れない信念について伺いました。

建築を軸に、人を大切にするチームづくり

――現在の事業内容について教えてください。

現在は建築業を主軸に事業を展開しています。そのほかにも建築に付随する清掃業や、賃貸物件の退去立ち会いから原状回復までの対応、空き家管理、不動産に関する相談なども行っています。建築を中心に、お客様のさまざまな困りごとへ柔軟に対応できる体制を整えています。

――他社にはない強みを教えてください。

私自身が元請けとして、協力会社の大工さんやクロス職人さん、設備業者さん、電気業者さんと一緒に仕事をしています。その中で何より大切にしているのは、職人さんの人柄です。

技術力だけではなく、お施主様の立場を考えて話ができること、気持ちに寄り添った提案ができることを重視しています。私が現場にいなくても、お客様に安心していただける対応ができる方々とチームを組んでいることが、当社の大きな特徴だと思っています。

「RealKid」に込めた、大人がもっと楽しめる社会への想い

――企業理念やビジョンについて教えてください。

企業理念として掲げているのは、「小さな笑顔の連鎖から、やがて価値ある未来の創造を」です。

社名の「RealKid」には、子どもたちが憧れるような大人でありたいという想いを込めています。ただ、私自身が本当に変えたいと思っているのは、子どもよりも大人の在り方です。

今の社会を見ていると、毎日を心から楽しめている大人は決して多くないように感じます。だからこそ、大人がもっと無邪気に挑戦し、自分の人生を楽しめる社会をつくりたい。その姿を見た子どもたちが、「大人になるのも悪くない」と思える未来になれば素敵だと考えています。

――その考えを持つようになったきっかけは何だったのでしょうか。

若い頃から、良くも悪くも反骨精神がありました。社会に対する不満や違和感を抱くことも少なくありませんでしたが、それなら自分が楽しめる生き方を選べばいいと考えるようになったんです。

私は現在48歳ですが、大人とは何なのかを考えることがあります。二十歳になったから急に大人になるわけではありませんし、年齢を重ねるにつれて「大人だから」と自分自身でブレーキをかけてしまう場面も増えていきます。

でも、本当は大人だからこそ、自分の責任の中で自由に挑戦し、思い切り人生を楽しんでもいいはずです。そんな価値観を、自分のできる範囲で形にしていきたいと思っています。

違和感を原動力に選んだ経営という道

――経営者になったきっかけを教えてください。

高校卒業後は工場へ就職しましたが、当時から「雇われる」という働き方にずっと違和感を抱いていました。

時間が経てば自然に慣れるものだと思っていましたが、その感覚は変わりませんでした。私には、誰かの下で働き続けることが大きなストレスだったんです。

そのため個人事業として仕事を続け、約7年前に法人化しました。決して早い独立ではありませんでしたが、自分自身が納得できる働き方を選んだ結果が今につながっています。

Win-Winの関係を積み重ね、信頼を築く

――協力会社との関わりで意識していることはありますか。

一番大切にしているのは、お互いがWin-Winでいられる関係です。

こちらだけが得をするような付き合い方はしたくありません。支払いについても誠意を持って対応し、お互いが気持ちよく仕事を続けられる関係を築くことを意識しています。

将来的には社員を迎えたいという考えもあります。ただ、まだ会社として十分に安定しているとは言えないため、無責任な採用はしたくありません。安心して働ける環境を整えた上で迎えたいと思っています。

――今後の展望について教えてください。

まずは3年ほどを目標に、賃貸物件の退去立ち会いから原状回復までを一社完結で対応する仕組みを、全国へフランチャイズ展開していきたいと考えています。

退去費用は分かりにくい部分が多く、不安を感じる方も少なくありません。私自身も高額な退去費用を経験したことがあり、その不透明さに疑問を感じてきました。

だからこそ、「退去立ち会いならRealKid」と認知される存在になり、退去費用の基準をもっと分かりやすく、透明性の高いものにしていきたいと思っています。住む人も、管理する側も、次に入居する人も、みんなが気持ちよく関われる仕組みを広げていきたいですね。

さらにその先には、働き方そのものを変えていきたいという目標があります。

一つの会社だけに所属するのではなく、複数の会社で働くことが当たり前になる社会です。例えば曜日ごとに異なる会社で働ければ、自分に合う環境を選びやすくなり、ストレスの軽減や収入アップにもつながるかもしれません。

企業側も人を大切にする意識が高まり、より健全な組織づくりにつながるのではないかと考えています。2035年頃までに、そんな働き方の実現に向けて何らかの形で関われたらうれしいですね。

社長という立場に甘えず、自分自身も挑戦を続けたい

――経営の中で譲れないことを教えてください。

社長だから何をしても許される、そんな経営者には絶対になりたくありません。

将来社員が増えたとしても、会社を支える仲間であることに変わりはありません。私は代表として決裁権を持っているだけで、立場としては横並びだと思っています。

だからこそ、その立場にあぐらをかくことなく、誠実であり続けたい。その姿勢だけは忘れずに会社を育てていきたいと思っています。

――最後に、休日のリフレッシュ方法を教えてください。

会社は不定休なので、決まった休みはありません。趣味もあまりなく、正直なところリフレッシュの方法は私が教えてほしいくらいです。

仕事がない日に誘っていただければゴルフへ行くことがあります。プレー中は本当に楽しいのですが、会社がまだ大きくないので、休んでいると「仕事をしていなくて大丈夫かな」と不安になることもあります。

それでも、いつか心から安心して休める環境をつくり、仕事も人生も楽しめる会社へ成長させていきたいと思っています。

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