バストケアで女性の自立を支える――技術とご縁を育てる挑戦

株式会社ブロッサム 代表取締役 臼井 紀恵氏

2008年に起業し、バスト専門のエステティックサロンを経営するとともに、女性の自立を支援するスクールを展開しています。バストケアに約20年携わり、独自の技術を追求してきた臼井紀恵氏が目指しているのは、施術を届けることだけではありません。技術を身につけた女性たちが自らの力で歩み、それぞれの場所で輝ける環境をつくることも大切にしています。医療の現場から美容業界へ進み、研究開発のために独立したこれまでの歩みや、人との向き合い方、組織づくり、今後の展望について伺いました。

専門技術で女性の未来を支える

――現在の事業内容について教えてください。

バスト専門のエステティックサロンを経営しながら、女性の自立支援を目的としたスクールも行っています。バストケアには約20年携わってきましたので、専門性は一つの強みだと思っています。また、技術だけで勝負していけるようなものをつくりたいという思いから、独自の技術開発にも取り組んできました。完成した技術を自立支援スクールで伝え、卒業後に独立した方たちが活躍していることもうれしく感じています。

――事業を続けるうえで、大切にしている思いはありますか。

私は自然な育乳法の個人差を無くしたいという思いで、これまでお客様やセラピストのために研究開発をしてきましたが、突き詰めれば自分自身のためでもあります。私は施術をすることがとても好きなので、自分が一生続けていけるものを完成させたいという思いがありました。

美容業界で仕事をする中では、継続しづらさを感じたり、自分が納得できない部分を目にしたりすることもありました。だからこそ、自分自身が無理なく、正直に続けられる仕事にしたい。その思いが技術開発にもつながっています。

美容の道で見つけた使命

――美容業界に進み、経営者になったきっかけを教えてください。

もともとは医療に携わる仕事をしていて、その後、美容業界に入りました。美容の仕事を10年ほど経験する中で、「何かが足りない」「自分が一生やりたいものは何だろう」と考え続けていました。

そんな時に、バスト専門店の立ち上げに携わる機会をいただきました。バストケアを通じて、お客様自身が変わり、人生まで変化していく姿を見たことで、これだと思いました。

ただ、当時の技術や価格、サービスのあり方には、自分の中で納得できない部分もありました。そこで、自分の給料から研究開発費を出して技術を研究していたのですが、それだけでは足りなくなってきました。それなら、自分で起業して研究開発費をつくるしかないと思ったことが、独立のきっかけです。

――経営判断をする際、軸にしていることはありますか。

「頭と心」の両方です。感覚だけでもいけませんし、頭で考えるだけでもいけないと思っています。

まずしっかり考えたうえで、自分の心まで落とし込み、頭と心が一致した時に動くようにしています。直感だけで判断するのではなく、自分の中できちんと納得してから進むことを大切にしています。

目標を持って走れる人へ

――一緒に働く方とのコミュニケーションで大切にしていることは何でしょうか。

一番は「否定しないこと」です。教育として伝えるべきことは伝えますが、人にはそれぞれの価値観や考え方があります。自分の物差しだけで相手を判断することは、あまりしたくありません。

それはお客様に対しても同じです。セラピストとして、お客様を否定しないことはとても大切だと思っています。現在は業務委託という形を取り入れていますが、それも一人ひとりと人として向き合いたいという思いがあります。

――どのような人材を育てていきたいと考えていますか。

私は、守られるだけの人を育てるよりも、自分で目標を見つけて走っていける人を育てたいと思っています。現在は一人ひとりが独立型で働いているので、それぞれが将来の目的や目標を持って進んでいく姿を見ることが楽しいです。

業務委託から独立し、理想的な形で活躍している人もいます。この仕組みはコロナをきっかけに時間をかけて考えたものなので、形にできて良かったと思っています。

今後一緒に仕事をする人については、人生の挫折を知っている人にも魅力を感じます。さまざまな経験をしてきたからこそ、お客様の背景や気持ちに寄り添えると思うからです。

ご縁を宝に歩む日々

――経営の中で、これだけは譲れないということはありますか。

人を裏切らないことです。私は、ご縁が一番の宝だと思っています。

商売とは、お客様の悲しみを解消して喜びを与えることだと学んできました。それなら、自分たちが新しい悲しみをつくってはいけないと思っています。研究開発を続けてきた原動力にも、最終的には人があります。

――仕事を離れた時のリフレッシュ方法を教えてください。

休みの日は、家のことをしながら過ごしています。実は、一番のリフレッシュは施術をしている時です。仕事そのもの、特に施術がお休みに近い感覚になっているのかもしれません。

技術を届ける新たな挑戦

――今後、挑戦していきたいことを教えてください。

以前から考えてきた関東への進出に向けて、現在は視察を進めています。候補として考えている地域もあり、出店に向けた準備をしている段階です。独自に開発してきたバストケアの技術も、現在はスクールのある沖縄まで受講するために来てもらっている状況です。これからは自分自身が技術を持って、より多くの女性たちに会いに行く時期なのではないかと感じています。

ただ、店舗を出すだけなら難しくないと思っています。進出するからには「勝たなければいけない」という思いもあり、現在は戦略や戦術を考えているところです。

――これから事業を成長させるために、どのような環境をつくりたいですか。

一番は、スクールを卒業したセラピストたちが輝ける場所をつくっていきたいです。現在の店舗でも、独立を目指す女性たちに場所を貸し出す取り組みを行っています。私にとって店舗は、そこで働く人たちが輝くための舞台です。

これからは、今いる一人ひとりがしっかりとしたオーナーとして歩んでいけるところまで育成していきたいと思っています。そして、技術を届ける場所と、女性たちが自分の力で活躍できる場所を、これからさらに広げていきたいです。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。