アメリカ不動産をもっと現実的に――ミズーリ州から広げる新たな投資の選択肢
株式会社Angelic 代表取締役 シルヴァ 純子氏
株式会社Angelicは、日本在住者に向けて、アメリカ・ミズーリ州に特化した不動産投資コンサルティングを行う会社です。現地での実生活に基づき、物件選びから売買・賃貸・管理、購入後の資産設計まで支援しています。本記事では、代表のシルヴァ氏に、現実的な投資を重視する理由や事業の原点、経営における価値観、地域開発への挑戦について伺いました。
目次
ミズーリ州から提案する「現実的な」アメリカ不動産投資
――現在の事業内容と、他社にはない強みについて教えてください。
当社は、日本在住の方に向けてアメリカ不動産投資を提案しています。
私自身がアメリカに住み、現地の人と交流しながら動いているため、知識だけではなく、実際の経験を踏まえてお伝えできることが強みです。
大切にしているのは、お客様の資本と提案する投資がきちんと釣り合っていることです。借り入れを前提に大きくレバレッジをかけるのではなく、現金購入も視野に入る価格帯から、現実的に取り組める方法を考えています。
安心して実践できる提案には自信があります。
――なぜミズーリ州・ジェファーソンシティに注目しているのでしょうか?
アメリカ不動産というと、カリフォルニアやニューヨーク、テキサスなどがよく知られています。
ただ、アメリカにはそれ以外にも価値を持つ地域があります。私はミズーリ州の州都であるジェファーソンシティにターゲットを絞り、その場所の価値や安定性まで含めて伝えています。
おすすめしているのは、現実的なところで15万ドル前後の物件です。安いから選ぶのではありません。将来の可能性や歴史的な価値、その場所そのものの魅力も見ながら提案しています。
――事業を通じて大切にしている理念を教えてください。
日本在住の方が、安心・安定した形で取り組める投資です。
絶対に無理はさせません。その方の状況に合った中で、満足できる現実的な選択肢をおすすめしたいと考えています。
教育から不動産へ――自身の経験を届ける事業の原点
――不動産に関わるようになったきっかけを教えてください。
私はもともと高校の教師で、その後、大阪府大阪市で小さなスクールを経営し、英会話、留学サポートなど教育サービスをしていました。自分の物件で教室を開いていたため、場所やレイアウトを調べ、自分で購入する中で不動産を知り、興味を持つようになりました。
最初は、日本の不動産に投資していたのですが、もともとアメリカに家を買うことが夢で、10年思い続け、2011年にアメリカ不動産購入を実現しました。日本人として抱いていたイメージと、実際のアメリカの物件との違いを知る中で、少しずつ現実が見えてきました。
――なぜアメリカの不動産を日本在住の方に届けようと考えたのでしょうか?
日本に住んでいると、アメリカの物件を実際に見に行くことは簡単ではありません。50州ある中で、日本でよく知られている州も限られています。
だからこそ、私が現地で経験し、分かったことをそのまま伝えたいんです。物件を会社に任せきりにするのではなく、日本在住であっても、自分が持つ物件をもっと知り、オーナーとして関わっていただきたいと思っています。
――経営判断で大切にしている価値観は何でしょうか?
「現実を見ること」です。イメージだけで判断するのではなく、現実的な価値を知った上で投資することを軸にしています。
何億円もの資産を持つ方だけを対象にするのではなく、実際に不動産を持ってみたいと考える方に釣り合う提案をしたい。その考えは変わりません。
誠意と信頼を軸にした組織づくり
――スタッフとの関係で大切にしていることを教えてください。
スタッフは5名以下と少数精鋭ですが、私は、自分が何を目指しているのか、どんな考えで仕事をしているのかをしっかり伝えるようにしています。
毎日話すわけではありませんが、コミュニケーションの中で確認しながら進めています。私の意図を理解してくれているからこそ、結局は信頼が一番大切だと思います。
――一緒に働く人に求めることは何でしょうか?
誠意があること、そして信頼できることです。もう一つ大切なのは、私が考えていることをきちんと理解してくださることですね。
いくら誠意があっても、目指す方向が伝わらなければ一緒に進むことは難しいと考えています。
物件だけでなく「地域の価値」を未来へつなぐ
――今後取り組んでいきたい地域開発について教えてください。
今、コミュニティの中で歴史的な地区の開発に関わり、保存にも取り組んでいます。個々の古い家を改築するというより、歴史地区全体を開発し、その価値を伝えていきたいんです。
家は、建物だけで成り立っているものではありません。周りの環境や人々、歴史、立地条件、未来の可能性まで含めて物件の価値だと考えています。
そうした背景を知った上で投資していただくことを目指しています。
――現在の課題と、今後さらに力を入れたいことは何でしょうか?
ミズーリ州で不動産投資ができること自体を知っている方がまだ少ないので、まずは周知を広げることが課題です。そのため、現在も今後もマーケティングに力を入れていきます。
ただ、不特定多数に大量に発信したいわけではありません。私が本当に思っていることを誠意を持って発信し、その意図を受け止めてくださる方と一緒に取り組んでいきたいです。
――不動産投資において「これだけは譲れない」という考えを教えてください。
利回りだけを追ったり、一時的に儲かるものを選んだりするのではなく、長期的な目で価値を見ることです。不動産にも流行りはありますが、「人が言うから」という理由では選んでほしくはありません。
私が価値を知っているからこそ、「あなたにも知ってもらいたい」と伝える。ぶれない形で、長期的な安定感を大切にすることは譲れません。
自然に触れて整え、ぶれずに歩み続ける
――休日はどのようにリフレッシュされていますか?
ミズーリ州は自然がきれいなので、主人と散歩やドライブを楽しんでいます。レイク地区や公園、水辺、夕日など、近い距離にも素敵な場所がたくさんあります。
個人的にはピアノを弾くことも好きですね。
――これから経営者を目指す方へ、メッセージをお願いします。
確実にコツコツやることだと思います。そして、自分の価値観をぶらさないことです。価値観がぶれてしまうと、前に進めなくなります。
自分の中にぶれない軸を持って、あとは着実に続けていく。それが私の信条です。