現場に寄り添うオフラインAI導入支援――価値あるサービスを届け続けるgiverthの挑戦
株式会社giverth 代表取締役 沼尻 義弘氏
株式会社giverthは、オフライン環境に対応したAI導入支援を手掛ける企業です。病院でシステム開発や医事部門に携わった経験を活かし、企業ごとの課題に合わせたAI活用を支援しています。本記事では、代表の沼尻義弘氏に、現在の事業内容や創業の経緯、今後の展望などについて伺いました。
現場に寄り添うAI導入支援
――現在の事業内容について教えてください。
当社では、インターネットに接続しないオフライン環境で活用できるAIの導入支援を行っています。病院でシステムを担当していた経験があり、インターネットにつながらない環境でシステムを運用していたため、その経験を現在の事業にも活かしています。
現在は病院だけでなく、地元の中小企業にもAI導入を支援しています。現場へ伺って困りごとをお聞きし、それぞれの業務に合わせたAIを設計するのが当社の進め方です。一気に導入するのではなく、小さな業務から始めることで、現場にも受け入れてもらいやすいと考えています。
――事業の強みはどういった点にありますか。
当社の強みは、現場に入り、お客様と一緒に課題を整理しながらAIを設計・導入していく点にあります。
AIを一度に導入するのではなく、まずは業務の一部分から取り組み、成果を確認しながら少しずつ活用範囲を広げていきます。現場で困っていることを丁寧にヒアリングし、それぞれの企業に合ったAIを構築するため、導入後も業務に定着しやすい点が特徴です。
――会社の理念やビジョンについてお聞かせください。
会社名の「giverth」は、「Give」と「Worth」を組み合わせた言葉です。「価値あるものを与え続ける」という想いを込めており、お客様にとって価値あるサービスを提供し続けることを理念としています。
現在取り組んでいるオフラインAIについても、それぞれの技術を組み合わせながら、お客様にとって最適な形で提供していきたいと考えています。
病院勤務で培った経験から独立へ
――経営者になられたきっかけを教えてください。
もともとは、病院で約12年間、システム部門と医事部門の業務に携わっていました。電子カルテの導入やレセプト業務、診療情報管理を担当する一方で、既存のシステムでは対応できない業務については、自らアプリケーションを開発していました。
現場に必要なものを自分でつくり、それが実際に業務改善につながっていく――その過程に面白さを感じるようになり、「病院のなかだけではなく、もっと多くの人に役立つサービスを提供したい」という想いが強くなっていったんです。
独立したいという考えは以前から持っていましたが、なかなか踏み出すきっかけがありませんでした。そんななか、茨城県常総市で発生した水害で自宅が被災したことが大きな転機になります。「やりたいことがあるなら、今挑戦しなければならない」と考え、病院を退職しました。
その後はSNS関連企業やWebアプリ開発会社で業務委託として経験を積み、コロナ禍を機に茨城へ戻りました。もともと会社を設立したいという思いもあったことから、2021年に当社を立ち上げ、現在の事業へとつながっています。
――経営するうえで重視していることは何でしょうか。
会社設立当初は、自社サービスではなくアプリ開発の業務委託を行い、まずは会社の基盤をつくることを優先していました。現在は、自社サービスとしてAI導入支援を広めていくことを経営の軸に据えています。
企業にとって本当に役立つサービスを提供しながら、事業を成長させていきたいと考えています。
AI時代に求められる人材と今後の展望
――一緒に働く人に求めることを何ですか。
現在は社員を採用しておらず、ホームページの制作をはじめ、多くの業務をAIで運用しています。実際に活用を進めるなかで、これまで人が担っていた業務の多くをAIで代替できると実感しています。
そのため、今後人材を採用する際には、単にAIを使えることだけを重視する考えはありません。AIを業務にどのように活かし、どういった価値を生み出していきたいのか――そうした目的意識や将来のビジョンを持っている方と一緒に仕事をしたいと考えています。
――今後の展望について教えてください。
現在は事業を本格的にスタートしたばかりですので、まずはAI導入支援というサービスを多くの方に知っていただくことが目標です。
AIという言葉は広く知られるようになりましたが、「どのように業務へ取り入れればよいのかわからない」という企業は少なくありません。そのため、経営者が集まる会などへ参加し、AI活用について知っていただく活動も行っています。
今後、お客様が増えれば人材採用も進め、さらに多くの企業へ価値あるサービスを届けていきたいです。
学び続ける姿勢と健康づくり
――影響を受けた人物はおられますか。
最も影響を受けたのは、SNS関連企業の社長です。
病院を退職するころ、副業で物販に取り組んでおり、その際に物販を教えていただいた方とのご縁からSNS関連企業で働く機会をいただきました。そこでマーケティングについて学び、その会社の社長から多くの影響を受けています。
当時の経験は、現在の事業を進める上でも大きな財産となっており、今の考え方や取り組みにも活かされています。
――最後に、休日の過ごし方についてもお聞かせください。
以前は休日もパソコンに向かって作業を続けていましたが、健康診断で改善が必要と指摘されたことをきっかけに、毎日ウォーキングを始めました。
その結果、体重は15kg減り、健康診断の数値も改善しました。今では歩くことが生活の一部となり、歩かないと違和感を覚えるほど習慣になっています。
毎日歩くことで気持ちもリフレッシュでき、体調も良くなりました。健康を維持しながら、これからも価値あるAIサービスを提供し続けていきたいと考えています。