「人生にとってプラスになるか」を軸に伴走する――DJ NAG-TA氏が描く、新しい企業支援のかたち
合同会社エヌ・グランデ 代表 DJ NAG-TA氏
クリエイティブ、音楽、AI、マーケティング。それぞれ異なる分野に見えるこれらを一つの武器として企業支援を行っているのが、合同会社エヌ・グランデです。代表を務めるDJ NAG-TA氏は、現役クリエイターであり、音楽家としても活動を続けながら、企業の顧問として幅広い業界をサポートしています。本記事では、これまで歩んできた道のりや事業の特徴、経営に対する考え方、そして今後の展望について伺いました。
目次
感性と論理を掛け合わせた、新しい企業支援
――現在取り組まれている事業について教えてください。
私はもともとクリエイターです。デザインや音楽など、長年クリエイティブの世界で活動してきました。その延長線上に今の事業があります。
現在は、デザイン、音楽、SNSマーケティング、AIの4つを軸に企業支援を行っています。ただデザインを制作する、楽曲を提供するだけではありません。クリエイティブによって生まれた成果をAIで分析し、ブランディングやマーケティングの効果を数字で可視化するところまで支援しています。
――御社ならではの特徴は何でしょうか。
クリエイティブは本来、「かっこいい」「心地いい」といった感性の世界です。一方で、それが本当に成果につながっているのかは論理で検証できます。私はその両方を組み合わせることを大切にしています。
また、現役の音楽家として活動しているため、企業のテーマソング制作や映像活用など、音楽を活かしたプロモーションも提案しています。それぞれを単独で提供するのではなく、一つのパッケージとして企業に寄り添うことが特徴ですね。
24時間寄り添う顧問というスタイル
――どのような企業と顧問契約を結ばれているのでしょうか。
業種は本当にさまざまです。化粧品会社、飲食業、ガス会社、広告代理店、リフォーム会社、映像制作会社、アパレルなど、業界を限定していません。
「本業は何ですか」と聞かれることも多いですが、私自身は「全部です」と答えています。デザインだけでもなく、音楽だけでもなく、マーケティングだけでもない。それらをまとめて企業の課題解決につなげています。
顧問契約では、仕事の相談だけでなく、AIの活用方法、経営の相談なども含めて幅広く対応しています。基本的には私自身が直接やり取りを行い、できる限りいつでも相談できる環境を整えています。
一般的なコンサルティングとは少し違うかもしれませんが、私は実際に経営を経験してきた立場として、机上の理論ではなく、現場に近い距離で伴走することを大切にしています。
「相手の人生にとってプラスになるか」が判断基準
――経営や企業支援で最も大切にしている考え方を教えてください。
私の判断基準はとてもシンプルです。その人の人生にとってプラスになるかどうか。それだけです。
お客様から依頼をいただいても、それがその方にとって本当に良い選択ではないと思えば、お断りしたり、別の方法を提案したりすることもあります。
売上だけを考えれば、何でも「できます」と言った方が簡単です。でも、それで相手が結果的に不幸になってしまったら意味がありません。
企業支援もクリエイティブも、人が中心にあるものだと思っています。だからこそ、その人が将来より良い方向へ進める選択肢を一緒に考えることを大切にしています。
顧問先とは仕事だけの関係ではなく、人として向き合う関係になることが多いですね。時間を重ねるうちに、友人のような距離感になることも少なくありません。
壮絶な経験が生んだ価値観の変化
――現在の考え方に至った背景を教えてください。
これまでの人生では、病気や裁判など、本当にさまざまな出来事を経験してきました。心肺停止や脳梗塞、膵炎を経験し、生死をさまようこともありました。
若い頃は、お金や成功を追い求めていた時期もあります。良い車に乗りたい、良い家に住みたいという価値観も持っていました。
しかし、さまざまな出来事を経験する中で、その価値観は大きく変わりました。
今は「自分に何ができるか」を考えながら生きています。仕事もその延長線上にあるもので、人の役に立てることがあれば、それを続けていきたいという思いが強くなりました。
だからこそ、お客様との関係も売上だけでは測れません。人格がサービスにつながり、そのサービスが人の人生に影響を与える。私はその一連の流れをとても大切にしています。
AIと人が共存する未来を見据えて
――今後取り組んでいきたいことを教えてください。
AIの世界は日々進化しています。昨日できなかったことが今日できるようになるほど変化が速いため、私自身も学び続けています。
ただ、AIを過度に恐れる必要もありませんし、逆に盲信するものでもないと思っています。大切なのは適切な距離感です。
蒸気機関やインターネット、スマートフォンが社会を変えてきたように、AIも一つの産業革命だと考えています。企業がどう向き合うべきか、高齢の方がどう活用していくべきか、一緒に考えながら支援していきたいですね。
また、音楽家としては、自分自身の歌声や表現を磨き続け、より多くの人の心に届く作品を生み出していきたいとも思っています。
海で過ごす時間が、自分を整える
――最後に、休日のリフレッシュ方法を教えてください。
海へ行くことです。
熱海から南伊豆方面まで足を運び、海を眺めながらゆっくり過ごす時間が何よりのリフレッシュになっています。現地で知り合った方々と食事をしたり、バーベキューをしたりと、人との交流も楽しみの一つです。
自然の中で過ごすことで頭の中が整理され、新しいアイデアも生まれます。仕事柄、考える時間がとても大切なので、海は自分にとって欠かせない存在ですね。
クリエイターとして、経営者として、そして一人の人間として。「相手の人生にとってプラスになるか」という軸を持ちながら、これからも目の前の一人ひとりと真摯に向き合っていきたいと思っています。