検索上のネガティブ情報に悩む人を支える――OKnetが貫く「現状とあるべき姿を埋める」経営
株式会社OKnet 代表取締役 北村 裕平氏
株式会社OKnetは、検索エンジン上に表示されるネガティブな情報への対策を手がける企業です。難易度の高いGoogle関連の対策にも対応し、成功率は90%を超えています。本記事では、代表の北村裕平氏に、事業に込めた想いや組織づくり、今後の展望などを伺いました。
難易度の高い領域で、90%超の成功率を強みに
――現在の事業内容や特徴について教えてください。
当社では、検索エンジン上に出てくるネガティブな情報への対策を中心に取り組んでいます。
特徴の一つは、価格です。相場と比較して、比較的利用いただきやすい価格設定になっていると考えています。
もう一つの特徴は、実績です。成功率は90%を超えており、これまでワードベースで数百件規模の対応を重ねてきました。特にGoogle関連は難易度が非常に高く、国内でも対応できる事業者は多くありません。その領域で高い成功率を維持できている点は、当社ならではの強みだと捉えています。
――この事業を始めた背景には、どのような想いがあったのでしょうか。
一番にあったのは、SNSや検索上のネガティブな情報に悩む個人や企業の力になりたいという想いです。こうした問題が取り上げられる機会は以前より増えており、大きなストレスを抱えている方も少なくありません。
もちろん、事業を始めるにあたっては、一定のマーケットがあり、ビジネスとして成立する可能性があることも事前に確認していました。その市場性を踏まえたうえで、悩みを抱える方々の課題解決を支援できることに意義を感じ、この事業に取り組んでいます。
2度目の起業で活かす、10年の会社経営経験
――起業に挑戦された経緯をお聞かせください。
実は、起業は今回が2回目です。以前は株式会社ライブドア系の企業に勤務し、25歳だった2008年に仲間4名で最初の会社を設立しました。Webマーケティングと特定カテゴリーに特化したメディア事業を軸に事業を展開し、約10年間の経営を経て、2018年に会社を売却しています。
その後は一度ビジネスの現場から離れましたが、これまで培ってきた経営経験やノウハウを活かし、再び事業に挑戦することを決めました。市場としての成長余地があり、社会的な課題解決にも貢献できる領域に事業機会を見いだしたことが、現在の会社を立ち上げる大きな契機となっています。
――経営判断では、何を軸にしていますか。
最も重視しているのは、お客様の「現状」と「あるべき姿」のギャップを、自分たちの力で埋められるかどうかです。お客様が抱える課題やストレスを解消し、目指す状態へ近づけることが私たちの役割だと考えています。
もちろん、事業である以上、利益を確保できるかどうかも重要な判断基準です。ただ、収益性だけを理由に案件を受けることはありません。たとえ利益が見込めても、私たちがお客様の課題解決に貢献できないと判断すれば引き受けない――この考え方を経営判断の軸にしています。
課題にとらわれず、自分たちの強みに集中する
――現在の組織運営で意識していることを教えてください。
最も意識しているのは、責任の所在を明確にしたうえで、それぞれの主体性を尊重することです。現在は私を含めた2名を中心に、外部の協力者にも支えてもらいながら事業を進めています。
共同代表とは担当する事業領域を分け、それぞれが責任を持って運営する体制です。一方で、情報共有や協議は密に行い、必要な部分ではしっかり連携しています。今後展開する新規事業についても共同代表が主体となる予定で、互いの強みを活かしながら事業を推進していく考えです。
――事業を拡大するうえで、課題にはどのように向き合っていますか。
創業期なので、足りないものを挙げればいくらでもありますが、そこばかりに目を向けるのは得策ではないと考えています。
最初の起業でも感じたことですが、創業期は課題を一つひとつ潰すこと以上に、自分たちの長所に集中し、一点突破で活路を開くことが重要です。私たちには10年以上のビジネス経験と、約10年にわたる会社経営の経験があります。その蓄積を土台に、今は自分たちの強みを徹底的に伸ばすことを重視しています。
採用と新規事業を軸に、さらなる拡大へ
――今後の組織づくりについてはどのようにお考えですか。
事業規模、組織規模、人員数のいずれも拡大していく方針です。そのため、採用活動にも力を入れています。
一緒に働く方に求めているのは、成長意欲と主体性です。自ら考えて動き、成長していこうとする姿勢を重視しています。
人員拡大には、十分な投資も必要です。現在は思うように採用が進んでいない部分もありますが、今後の成長に向けて採用面にはしっかり資金を投じていく方針です。
――最後に、これから挑戦していきたいことを教えてください。
数カ月以内に、新規事業を始める予定です。現時点では具体的な内容をお伝えできませんが、新しい挑戦として準備を進めています。明確な売上目標や上場時期などを定めているわけではないものの、会社として拡大していく方向性は変わりません。
また、検索上のネガティブな情報は、内容によっては人に相談しづらく、一人で抱え込んでしまう方も多い領域です。特に経営者の場合、従業員にも相談しにくいケースがあると思います。そうした悩みを抱えている方には、一人で悩まず相談していただきたいですね。
私たちが譲れないのは、お客様の現状とあるべき姿のギャップを埋める存在であり続けることです。その役割を果たせているかを常に問いながら、今後は新規事業や採用にも取り組み、より多くの課題解決を支えられる会社へと成長していきたいです。