「できない」の壁を越え、その先の人生へ――South Sail 大西南帆氏が広げる挑戦の輪
株式会社South Sail 代表取締役 大西 南帆氏
株式会社South Sailは、英会話スクール「World BEYONDERS」を運営しています。大切にしているのは、英語を話せるようになることだけではなく、その先にある「本当はどんな人生を描きたいのか」に向き合うこと。「自分の壁も、社会の枠も、国境も越えていける人を増やしたい」という思いを胸に歩みを続ける大西南帆氏に、事業を始めた背景や組織づくり、これから実現したい未来について伺いました。
目次
英語をきっかけに、自分の中にある壁を越えてほしい
――現在の事業内容と、御社ならではの強みを教えてください。
英会話スクール「World BEYONDERS」を運営しています。大きな特徴は、3カ月という短期間で英語を話せる状態を目指していることです。英語は、短期集中で習慣から変えていくことで伸ばしていけるものだと捉えています。生徒さんのビフォーアフター動画を見て興味を持ってくださる方も少なくありません。
英語を学ぶこと自体をゴールにするのではなく、「話せるようになったら何をしたいのか」まで深掘りするのも私たちが大切にしている部分です。
――「BEYONDERS」には、どのような思いを込めていますか。
「BEYOND」には「越える」という意味があります。人生には、自分の中にある「できない」という思い込みや、社会の枠、国境など、いろいろな壁があります。その壁を越えた先を見たい人が、一歩踏み出せる場所にしたいんです。
「私は英語ができない」と思っていた方が、話せるようになった先で味わう喜びはとても大きいものです。だからこそ、「英語を話したい」で終わらず、その先で何をしたかったのかまで一緒に掘り下げる。英語を入り口に、自分自身の壁を越えていける人を増やしたいという思いは、立ち上げたときから変わっていません。
自分を見失った時期に思い出した、本当にやりたかったこと
――英会話スクールを立ち上げたきっかけを教えてください。
以前は旅行会社に勤めていました。英語を使って仕事をしたいという夢はあったものの、忙しい毎日を送るうちに、自分自身を見失ってしまった時期があったんです。
そんなとき、カンボジアでボランティアをする機会がありました。そこで、電気もチャイムもない環境の中、一生懸命に勉強する子どもたちの姿に胸を打たれ、「私が本当にやりたかったことは何だったんだろう」と改めて自分に問いかけました。
そこで思い出したのが、英語と笑顔に触れることでした。「これを仕事にしよう」と決め、2016年5月5日に英会話スクールを立ち上げました。
――その後、会社として事業を行うようになった背景は何だったのでしょうか。
最初は私と外国人の先生で運営していましたが、口コミで広がり、一人では収まりきらない規模になっていきました。先生も増え、「組織として進んでいく段階に来たんだ」と捉えるようになったんです。
また、社会に対する取り組みにも関心がありました。個人ではなく組織として向き合うことで、社会的な取り組みへの信頼も高められるのではないか。そんな思いもあり、会社化を決めました。
会社化してからは、経営者としてさまざまな判断をする機会も増えました。そこで大切にしているのが直感です。特に意識しているのは「鳥肌が立つ瞬間」。素晴らしい人や思いに出会ったときに生まれる感覚を、これまでの経験から導かれるものとして大切にしています。
我慢せず意見を伝え合える、フラットな組織でありたい
――先生やスタッフとのコミュニケーションで大切にしていることは何ですか。
一番大切なのは、意見を伝え合うことです。立場が上だから絶対という考え方はしていません。日本人の先生でも外国人の先生でも、若い先生でも、「私にも何でも言ってください」と伝えています。
意見があること自体が素晴らしいですし、言ってくれたらまず「ありがとう」と受け止めたい。お互いに話し合える関係であることが大事です。
もう一つ意識しているのが、「Love yourself first」。我慢しすぎない、無理をしすぎないことです。自分を大切にしたうえで、思っていることをきちんと伝え合う関係を築いていきたいですね。
――一緒に働く人には、どのような部分を求めていますか。
私はよく「同じバイブスを持っているか」と表現しています。オンライン中心だからこそ、話し方や聞き方、笑顔などから、その人が私たちの理念に共感しているかを見ています。
素直さや明るさも大事ですし、世界や英語が好きかどうかも大切です。管理部にはすでに頼りにしているメンバーもいるので、立場に関係なく意見を交わしながら、同じ方向へ進めるチームでありたいです。
「女性が輝いていい」と、自分自身の挑戦で伝えていく
――今後、挑戦していきたいことを教えてください。
今は、Beauty Japan という社会で活躍する女性のコンテストにも挑戦しています。東京大会では総合グランプリをいただき、日本大会への出場も決まりました。挑戦する理由の一つには、「女性がもっと自由に輝いていい」という思いがあります。
将来的には、スピーカーとして活動の幅を広げることも目標です。「You can do anything you want」。自分の壁を越えた先には、やりたいことへ挑戦できる世界がある。そのメッセージを届けられる存在になりたいんです。
海外の方々が集まるイベントで、女性経営者の皆さんと英語でパネルディスカッションをする予定もあります。経験を重ねながら、スピーカーとしての力も磨いていきたいですね。
また、女性起業家が一緒に高め合える「BEYOND SAILORS」というコミュニティも立ち上げています。英語でも起業でも、まず一歩を踏み出してみる。その先に可能性が広がっていることを伝えていきたいです。
自分の「本当にやりたいこと」を問い続け、人生を更新する
――仕事や人生において、譲れない思いはありますか。
ずっと大切にしているのは「Beyond yourself」という言葉です。自分自身の壁を越えていける人を増やしたいという、BEYONDERSをつくったときの思いは絶対に忘れたくありません。
そしてもう一つが、「You can do anything you want」。そのためには、自分が本当は何をしたいのかを問い続けることが必要です。今やっていることは、自分の人生にとって本当に大切なのか。経営でも自分自身の人生でも、その問いを繰り返しながらアップデートしていきたいです。
同時に、大切にしたいものの順番を間違えないことも意識しています。家族がいて、生徒さんや先生たちがいて、その先に世界がある。その順番を忘れずに挑戦を続けていきたいですね。
――リフレッシュするときは、どのように過ごしていますか。
海外に出ることが一番のリフレッシュです。南国が大好きで、海に入ったり、カラッとした天気の中でゆっくり過ごしたりする時間が好きなんですよ。
仕事はオンラインでできるので、場所に縛られないのも今の働き方の良さです。これからも自分自身が壁を越え続ける姿を通して、「一歩踏み出せば可能性は広がる」と伝えていきたいです。