日本語の“基準”をつくる——編集・校正の知見で、正しく伝わる文章を支える
一般社団法人日本文章表現協会 代表理事 西田 延弘 氏
「文章を正しく伝える」ことを使命に、各種団体や一般企業の発行物の編集・校正などを請け負う日本文章表現協会。設立から約2年半、理事・外部協力者とともに活動しながら、将来的に「日本の文章の基準」となる存在を目指しています。編集の現場で培った経験をどう活かし、どんな未来を描くのか。代表の西田延弘氏に、事業の現状と展望、そして仕事観やリフレッシュ方法などを伺いました。
編集・校正を軸に、「正しく伝わる文章」を広げていく
——現在の事業内容と、協会として大切にしている理念を教えてください。
「文章を正しくする」という使命感を持って事業に取り組んでいます。名前が「日本文章表現協会」ですので、目指しているのは日本の文章の基準になっていきたいということです。現在の事業としては、編集の知見を活かし、各種団体や一般企業様からのご要望にお応えして発行物などの編集・校正を行う、これが主なものになります。
具体的には、大きな公益団体の記念誌や教員向け出版物の校正、またカナダの邦人医療支援ネットワークのハンドブック制作なども手がけています。まだそれほど大掛かりな仕事ばかりではないのですが、これからさまざまな団体・企業様からのご要望にお応えしていきたいと考えています。
一般社団法人である理由と、印象に残る仕事
——事業内容だけを見ると株式会社でもできそうですが、一般社団法人にした理由は何ですか。
まず「協会」という名前にしたいという思いがありました。株式会社では利益追求のイメージがあり、「文章を正しく伝える」という使命が果たせないと考えたのです。目指しているのは日本の文章の基準になることなので、その目的を果たすために社団法人にしました。
検定を運営する話も出ることはありますが、今のところは考えていません。ただ、基準になるということを本気で目指すなら、将来的にそういう事業に取り組むことも考えていかなければならないと思っています。
“基準”を形にする——次の成長フェーズへ
——今後の展望と、直面している課題を教えてください。
団体や企業様からの依頼を増やしていきたいですし、書籍もどんどん発行していきたいと考えています。また、目指すのは「基準になる」ことなので、その目的を果たすのに資する社会に貢献できる仕事も増やしていきたいと思っています。
SNSで発信されている方向けに「こういう表現はよくない」と分かるようなものや、誤解されがちな言葉が整理されたハンドブックのようなものの発行も考えられると思っています。文章を書くときの基準となるものを作って出版し、支持を得る。それを目指していきたいと思っています。
3年後には売上は5倍以上にしたいと思っています。そのための課題は、現在は営業がほとんどできていないことです。もともと外部委託で営業をやろうと考えていましたが、まだ手が回っていません。
仕事が増えれば人手も必要になりますし、採用も視野に入ります。編集出身者だけで固めるのは厳しいのですが、育てて「認めても良い」と思える人が増えていけばいいですね。
夫婦で楽しむ“撮る時間”——ゲームと撮影の息抜き
——プライベートでのリフレッシュ方法を教えてください。
ゲームをプレイすることが多いですね。ちなみに、バイオハザードは全シリーズプレイしました。
また、妻とカメラを持って撮影に出かけることも楽しみのひとつです。妻とコミュニケーションをとる一助にもなっていますし、リフレッシュになっていると思います。私は動物などを撮るのが好きで、妻は一部分だけを切り取って見せるような、人と違った感性の写真を撮ります。
お互いの違う感性で自由に撮影するのが、楽しいんです。撮った写真はストックフォトサイトにも上げていて、何千件かダウンロードもされています。趣味で撮影した写真が、素材などに使ってもらえるのはうれしいですね。