ゲームを愛する仲間と世界をつなぐ――シンラアイデアが描くグローバルプロモーションの未来
株式会社シンラアイデア 代表取締役 盛楠氏
株式会社シンラアイデアは、中国発のゲームアプリを日本市場をはじめ世界へ届けるプロモーション支援を手掛ける広告代理店です。日本、中国、韓国、シンガポールにメンバーを擁し、多言語・多文化への理解を強みに事業を展開しています。ゲームを愛する人材が集まり、国や文化を越えた架け橋として価値を提供する同社。今回は代表取締役の盛楠氏に、事業の特徴や経営への想い、今後の展望について伺いました。
目次
中国発ゲームと世界のユーザーをつなぐ架け橋
――現在の事業内容について教えてください。
当社は中国発のゲームアプリを海外市場へ展開する際のプロモーション支援を行う広告代理店です。主に日本市場向けのマーケティングや広告運用、オンライン・オフラインイベントの企画運営、クリエイティブ制作などを手掛けています。
現在は22名の体制で事業を運営しており、そのうち13名が在宅ワークのメンバーです。日本、韓国、シンガポールなど複数の国や地域にメンバーが在籍し、中国語、日本語、韓国語、英語に対応できる体制を構築しています。
中国発のゲームタイトルのプロモーションを数多く支援しており、日本国内では500名以上のインフルエンサーとのネットワークを活用しながら、ユーザーとの接点づくりを行っています。
――社名にはどのような意味が込められているのでしょうか。
シンラアイデアという社名は、「森羅万象」と「創意」という考え方に由来しています。
森羅万象には、世界中の面白いゲームやコンテンツを発見し、その魅力を多くの人へ届けたいという想いを込めています。また、ゲームを通じてユーザーに楽しい体験を提供したいという願いもあります。
一方の創意には、クリエイティブ制作やプロモーション施策において、既存の発想にとらわれず独自のアイデアを生み出していきたいという意味があります。メンバー一人ひとりの発想力を活かしながら、新しい価値を創造することを大切にしています。
ゲームへの情熱と多文化理解が生み出す強み
――他社にはない強みについて教えてください。
1つ目の強みは、在宅ワークを中心とした柔軟な組織体制です。各国に在籍するメンバーが連携しながら業務を進めており、スピード感を持って対応できることが特徴です。
また、当社ではゲームが好きな人材を重視しています。実際にゲームを日常的に楽しんでいるメンバーが多く、自らユーザーとしての視点を持っているため、ユーザーに響くクリエイティブやプロモーション施策を考えることができます。
ゲームへの理解が深いからこそ、プレイヤーが何を求めているのかを考えながら企画や制作を行うことができ、それがプロモーションの品質向上につながっています。
――もう一つの強みとして挙げられる点はありますか。
当社には中国籍のメンバーが多く在籍していますが、その多くが海外で生活し、現地文化への理解も深めています。
例えば日本で活動する中国出身のメンバーは、中国側の開発者やプロデューサーの考え方を理解しながら、日本のユーザーがどのように受け止めるかも把握しています。そのため、中国のゲーム会社と日本のプレイヤーとの間に立ち、双方の文化や価値観を踏まえたコミュニケーションが可能です。
中国企業からの信頼と、日本のインフルエンサーやパートナー企業からの信頼の双方を築きながら、架け橋としての役割を果たしています。
日本留学から始まった経営者への道
――経営者になられたきっかけを教えてください。
私は中国出身ですが、日本の文化や漫画、ゲームが好きだったことから日本へ留学しました。大学で4年間学びながら、多くの仲間と出会い、日本でさまざまな経験を積みました。
留学後は中国へ戻り、ゲーム関連の仕事に携わりました。その中で、自分自身の考えや理想を形にしたいという想いが強くなり、起業を決意しました。
その後、北京大学でMBAを学び、組織づくりや経営について体系的に勉強しました。経営理念やチームマネジメントを学ぶ中で、「人は自分の好きなことに最も集中し、高い成果を発揮できる」という考えを深く理解するようになりました。
現在の会社は、ゲームを愛する仲間たちや学生時代・社会人時代に出会った信頼できるメンバーとともに立ち上げました。国や地域を越えて集まった仲間と共に、現在の事業を展開しています。
チームを家族のように大切にする経営
――経営判断の軸になっている価値観を教えてください。
経営判断を行う際には、まずチームメンバーへ相談することを大切にしています。経営者としての意見はもちろん重要ですが、多くのメンバーの意見を集めて判断することで、より良い選択につながると考えています。
クライアントやインフルエンサーも大切な存在ですが、それ以上に大切にしているのがチームメンバーです。22名のメンバーは家族のような存在であり、一人ひとりを大切にしたいと考えています。
また、将来的に長く成長していく会社をつくるためには、ストレスの少ない職場環境が重要だと考えています。メンバーが安心して働ける環境を整えることが、会社の持続的な成長につながると考えています。
AI活用と組織づくりへの挑戦
――今後取り組みたい挑戦について教えてください。
現在、世界的にAI活用が進んでいます。当社としてもAIを業務に取り入れ、効率向上やクリエイティブ制作の品質向上につなげていきたいと考えています。
AIを単なる技術としてではなく、チームを支えるツールとして活用することで、より質の高いサービスをクライアントへ提供できる体制を目指しています。
――現在向き合っている課題はありますか。
大きな壁に直面したという感覚はありませんが、在宅ワーク中心の組織だからこその課題はあります。
メンバーが各国に分散しているため、直接顔を合わせる機会が限られています。そのため、今後は旅行や交流の機会を増やし、チームとして一緒に過ごす時間をつくりたいと考えています。
ゲームが生み出す喜びを世界へ
――仕事をする中でやりがいを感じる瞬間を教えてください。
ゲームとカフェのコラボイベントなどを実施した際、実際に会場へ足を運び、ユーザーの皆様が楽しんでいる様子を見ると大きなやりがいを感じます。
また、チームメンバーと過去の案件を振り返りながら笑い合う時間にも大きな価値を感じています。ゲームに関わる仕事だからこそ、多くの人に楽しさを届けられることが魅力だと思います。
――休日のリフレッシュ方法を教えてください。
読書と音楽鑑賞です。普段は読書をしながら静かな時間を過ごすことが多く、特に経営に関する本を好んで読んでいます。
読書を通じて新しい考え方や経営のヒントを学ぶことができるため、リフレッシュであると同時に自己成長の時間にもなっています。
ゲームを通じて人に楽しさや喜びを届けることは、私にとって仕事を続ける大きな原動力です。これからもチームの仲間とともに一つひとつの仕事に向き合い、ゲームだからこそ生み出せる体験や価値を、より多くの人に届けていきたいと考えています。