日本のレガシーシステム課題の解決を目指して――COBOL PARKが描く新たなIT基盤の未来

COBOL PARK株式会社 代表取締役社長 髙橋 観氏

企業の基幹システムは長年にわたり社会や産業を支えてきた一方で、システムの老朽化や技術者不足といった課題にも直面しています。COBOL PARK株式会社は、こうしたレガシーシステムの課題解決に取り組み、基幹システムの運用支援からモダナイゼーションまでを一貫して提供する企業です。本記事では、代表取締役社長の髙橋観氏に、事業の特徴や経営に対する考え方、今後の展望について伺いました。

レガシーシステムの課題解決を通じて社会に貢献する

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

当社は、お客様の重要な基幹システムとその周辺システムをお預かりし、アプリケーションを中心とした運用・保守サービスを提供しています。また、長年利用されてきた基幹システムは複雑化し、多くのお客様が課題を抱えています。そうしたレガシーシステムの課題に向き合い、システムをお預かりした上で、お客様にとって最適な出口戦略をご提案することが当社の事業です。

当社の大きな強みは、SCSK株式会社とFPTジャパンホールディングス株式会社との合弁会社である点にあります。SCSKが培ってきた基幹システム開発・保守に関する豊富な知見と、FPT社が有する若く優秀なエンジニア人材を組み合わせることで、現在では希少となっているCOBOL系の開発言語のエンジニアを安定的に確保できる体制を構築しています。経験豊富な上流エンジニアと、継続的に育成された若い技術者が連携できることが、当社ならではの強みです。

――会社設立の背景と、事業に込められた想いについて教えてください。

会社設立のきっかけは、基幹システムを支える技術者の不足という課題でした。当初は開発体制の強化を目的として企画が進められましたが、その検討を重ねる中で、レガシーシステムの問題は日本全体のデジタル競争力にも関わる社会課題であるという認識に至りました。

現在は、単なるシステム開発会社ではなく、日本の競争力向上にもつながる社会課題の解決を目指す企業として事業を展開しています。

社会や組織の方向性を理解し、自らの責務を果たす

――経営者になられた経緯を教えてください。

私は当初から経営者を目指していたわけではありません。情報システム会社で経験を積み、その後、会社の再編や組織変更を経ながら管理職、役員として責任を担うようになりました。子会社での経験を重ね、その役割がグループ全体へと引き継がれていく中で、現在の立場に至っています。

――経営判断で大切にしている価値観を教えてください。

私自身が「こうしたい」という考えを優先するよりも、社会や会社全体がどの方向へ進もうとしているのかをしっかり理解し、自分自身が納得した上で、自らの責務を果たすことを大切にしています。

上位組織の戦略や社会の流れを十分に理解し、その上で自分の組織として何を実現すべきかを考え続けることが、自身の経営スタイルになっています。

共通のビジョンを共有し、未来を担う人材を育てる

――組織運営で意識していることを教えてください。

社員とのコミュニケーションは非常に重視しています。ただ、一人ひとりと頻繁に話すというよりも、半期ごとに全社員へ会社の戦略や目指す方向性を自分の言葉で伝える場を設ける形です。

幹部とは毎週経営会議を行い、事業の状況や親会社との情報共有を行っています。定期的に経営の考えを伝えることが、組織全体の一体感につながると考えています。

――今後の採用や人材育成について教えてください。

現在はSCSK株式会社とFPTジャパンホールディングス株式会社からの出向者を中心に事業を運営していますが、今後は経験豊富なシニアエンジニアが活躍できる場を広げていきたいと考えています。

豊富な知識と経験を持つ技術者が、若いエンジニアへ技術を継承できる環境づくりを目指しており、そのための人事制度の整備も進めています。将来的には中途採用や新卒採用も視野に入れ、当社の理念に共感してくださる方々とともに、事業を成長させていきたいと考えています。

エコシステムの構築と新たな価値創出へ

――今後の展望や取り組みについて教えてください。

今後は、COBOL PARKを中心に、お客様やパートナー企業と連携しながら、社会課題を解決するエコシステムの構築を目指しています。

既存のお客様への支援に加え、新規顧客の開拓も並行して進めています。さらに、多くの企業との協業を通じて事業領域を広げ、より大きな価値を提供できる企業を目指しています。

その実現を支える重要な取り組みの一つが、AIへの投資です。AIフレームワークを活用したメインフレーム向けモデルの開発に加え、基幹システム運用に関するプロセスや方法論の標準化にも取り組んでいます。また、レガシーシステムの評価指標づくりなど、ルールメイキングへの挑戦も進めています。

AIによる効率化・自動化だけでなく、生産性を踏まえた新たな価値提供モデルを確立し、お客様へより高い価値を届けることが今後の目標です。

歴史小説から学ぶ組織づくり

――これまで影響を受けたものや、大切にしている考え方について教えてください。 

人物ではありませんが、北方謙三氏の歴史小説には大きな影響を受けました。大きな組織や権力に立ち向かう人々が、志を共有しながら組織を築き上げていく姿は、経営や組織運営を考える上でも多くの示唆を与えてくれています。

――休日はどのように過ごされていますか。 

休日はゴルフが最大の楽しみです。年間70〜80ラウンドほどプレーしており、近年は妻と一緒にラウンドすることも増えました。仕事から離れて心身をリフレッシュする時間が、新たな発想や活力にもつながっています。

これからも、社会全体が直面するレガシーシステムの課題に真摯に向き合い、多くの企業やパートナーの皆さまと協力しながら、新たな価値を生み出していきたいと考えています 。技術と人材、そして協創の力を結集し、日本のデジタル社会を支える新たな基盤づくりに挑戦し続けていきます。

Contact usお問い合わせ

    お問い合わせ内容
    氏名
    会社名

    ※会社・組織に属さない方は「個人」とお書きくだい

    役職

    ※会社・組織に属さない方は「一般」をお選びください

    メールアドレス
    電話番号
    どこでお知りになりましたか?
    お問い合わせ内容

    プライバシーポリシーに同意して内容を送信してください。