動画と求人を掛け合わせ、働くことを前向きに――Kinihamが目指す新しい仕事との出会い

合同会社Kiniham 代表取締役 松本 勇貴氏

合同会社Kinihamは、動画コンテンツやWebマーケティングを基盤に、動画制作やSNSの運用支援などを手がける会社です。2026年3月には自社開発の求人アプリをリリースし、現在は求人事業をメインに据えながら、これまで培ってきた動画やSNSの知見も生かした事業展開を進めています。5年間のフリーランス経験を経て法人化した代表取締役の松本勇貴氏に、事業への思いや経営者として大切にしていること、今後の展望について伺いました。

動画・Webマーケティングを基盤に、新たな求人サービスへ

――現在の事業内容や特徴について教えてください。

基本的には、動画コンテンツやWebマーケティング領域を基盤として、さまざまな支援を行っています。具体的には、動画制作やSNSの代行運用支援などです。

2026年3月には、自社で開発した求人アプリをリリースしました。それに合わせて法人化し、現在は求人アプリをメイン事業として取り組んでいます。これまでの事業との比率を調整しながら、新しい事業へシフトしているところです。

――求人アプリには、どのような特徴がありますか。

求人を探している人と、人材を求めている企業を動画でつなぐサービスです。動画で求人を出すアプリになっており、主なターゲットとしては、20代後半から30代前半くらいの第二新卒あたりを想定しています。

まだリリースしたばかりで、十分なデータが蓄積されているわけではないため、現状は業界を広めに設定しています。その中でも、すでにSNSなどで採用動画を出しているものの、思ったような効果が出ていない企業などに向けて支援していきたいと考えています。

――動画やSNSと求人アプリは、どのように組み合わせていくのでしょうか。

求人アプリだけで完結させるのではなく、SNSも含めて2軸で展開していきたいと考えています。動画はさまざまな場所で活用できますので、SNSに掲載しながら求人にもつなげていくような戦略も考えています。

この求人アプリは、既存のSNSでの採用を置き換えるものではありません。企業にとって、新しい採用の窓口をもう一つつくるという位置付けです。

5年間のフリーランス経験を経て、法人化へ

――経営者になられた経緯を教えてください。

フリーランスになる前は、広告会社で企画営業をしていました。入社後にコロナの影響が大きくなり、お客様への営業活動なども限られて、時短勤務になったんです。

そこで、余った時間を使って新たなスキルを得ようと思い、取り組んだのが動画編集でした。続けているうちに動画編集の売上が伸びてきたので、「これを事業としてやってみよう」と思ったことがきっかけです。

独立してから5年ほどは、ずっとフリーランスとして活動してきました。

もともと会社をつくろうと考えていたわけではありません。ただ、求人アプリをつくった段階で、個人として販売するのは難しいのではないかと思い、法人化という手段を取ることにしました。

――仕事をする上で大切にしている価値観は何でしょうか。

お客様に対しても、手伝ってくれている業務委託の方に対しても、将来的に社員ができたとしても、関わる人たちにはみんな幸せになってほしいという思いがあります。

そのために、自分がどれだけ動けるかということを大切にしています。お客様だけではなく、自分と一緒に仕事をしてくれる人たちも含めて、双方が幸せになれるような会社にしていきたいです。

一人で始めた会社から、仲間と働く組織へ

――現在の組織体制を教えてください。

今は私一人でやっています。必要な業務が発生した場合には、その都度、業務委託の方にお願いしています。

もともと一人で仕事をしてきましたが、根本的には誰かと一緒に働きたい、仲間が欲しいというタイプなんです。ずっと一人でやっていきたいという考えではなく、以前から仲間と一緒に働くことは考えていました。

――現在、組織を広げていく上での課題はありますか。

やはり、一人でほぼすべてをやっていることです。営業にも取り組みながら、サービスの運用にも入ると、どうしても営業にかけられる稼働力が落ちてしまいます。

求人アプリを成長させていくためには、企業を増やしていくことも必要ですし、利用するユーザーを増やしていくことも必要です。その両方に取り組んでいく中で、営業のリソースをどう確保するかは課題だと感じています。

まずは求人アプリをきっかけに会社を成長させていきたいです。もともと仲間と一緒に働きたいという思いがありますので、事業の成長に合わせて、少しずつ一緒に働く人を増やしていければと思っています。

人と会い、言葉を交わすことがリフレッシュに

――仕事以外でのリフレッシュ方法を教えてください。

いろいろありますが、基本的には人に会いに行っています。誰かに会って、自分の近況を話したり、相手の近況を聞いたりするだけでもリフレッシュになります。

人と話すことで刺激をもらえることもありますし、それだけで気持ちを切り替えられます。そういう時間は自分にとって大切ですね。

求人を通じて、仕事を前向きなものに

――今後の展望や挑戦したいことを教えてください。

まずは求人アプリに力を入れていきたいです。1年間で契約いただく会社を25社ほど増やすことを一つの目標として考えています。現実的なところも考えながら設定している数字ですが、そこからさらに2倍、3倍と伸ばしていきたいです。

3年後については、今の売上を基準に50倍でも100倍でも伸ばしていきたいと考えています。サービスの対象は全国なので、より多くの企業とユーザーに利用していただけるサービスにしていきたいです。

――今後、会社を通じて実現したいことを改めて教えてください。

仕事に関することや転職について、ネガティブなイメージを持っている人は多いと思います。仕事は人生の中で大半の時間を占めるものだと思います。その時間がネガティブな感情で埋まってしまうのではなく、自分の好きなことや得意なことを活かしながら、前向きに働けるようになれば、人生そのものも楽しくなると思っています。

企業にとっても、働く人にとっても、双方が幸せになれるような出会いをつくる。そのために、求人アプリを成長させながら、より多くの人が仕事を前向きに捉えられる社会をつくることを目指していきたいと思っています。

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