不動産に付加価値を生み出し、人を大切にする――人和インターナショナルが目指す誠実なサービス
人和インターナショナル株式会社 代表者 劉 子鋭氏
人和インターナショナル株式会社は不動産の売買仲介を軸に、賃貸管理、買い取り再販、企画開発など幅広く事業を展開しています。近年はリノベーションによる付加価値の創出にも力を入れています。今回は、事業の特徴や創業の背景、組織づくり、今後の挑戦について劉氏に伺いました。
目次
売買仲介を軸に、付加価値を生み出す
――現在の事業内容について教えてください。
不動産の売買仲介を中心に、投資用不動産を購入いただいたお客様へのリーシングや賃貸管理も行っています。また、約2年前から買い取り再販事業を開始し、現在はファミリータイプの物件を買い取り、リノベーションして住宅として再販しています。
今年3月には企画開発部を新設し、土地や戸建て、商業一棟ものなどにも取り組んでいます。付加価値を生み出し、新たなビジネスチャンスにつなげていきたいと考えています。
――お客様はどのような方が多いのでしょうか。
契約上は法人名義が多いのですが、実際には個人の資産管理会社であるケースが多く、実質的には個人のお客様が9割程度です。
売買仲介については海外のお客様が非常に多く、9割以上が海外の方です。一方、買い取り再販では、リノベーションしたファミリータイプの住宅を実需向けの商品として販売しているため、日本のお客様が若干多くなっています。
日本で培った経験を、海外のお客様へ
――経営の道に進まれたきっかけや、創業時の思いを教えてください。
2007年に来日し、日本語学校と大学で学ぶ中で不動産業界と出会い、在学中に宅建を取得しました。新卒で新築分譲のデベロッパーに入社した後、外資系企業で営業や管理職を経験しています。その後、日本の不動産会社で買い取り再販事業の販売責任者を務めました。
新築分譲、売買仲介、買い取り再販など、さまざまな仕事を経験する中で、業界の良い部分と改善すべき部分の両方を実感しました。特に、金額や相場について十分な情報を示さないなど、誠実とは言いにくい対応を目にしたことが、創業のきっかけの一つです。
これまで日本の会社で培った経験を生かし、海外のお客様にも、より誠実でしっかりとしたサービスを提供したいと考え、創業しました。
スキルよりも「共通の価値観」を重視
――採用で重視していることを教えてください。
採用では共通の価値観を非常に重視しています。私たちのような小さなベンチャーでは、何ができるか以上に、お客様に対してどのような価値観を持っているかが大切だと考えています。
経験やスキルだけを見て採用するのではなく、未経験の人も積極的に採用してきました。技術よりも心の部分を大事にし、未経験でもきちんと育てていくことを基本的なスタンスにしています。
現在は私を含めて10人で、日本人と外国人がほぼ半々です。各事業部の管理職は私以外、全員日本人ですが、お客様のため、会社のために取り組むという共通認識を大切にしています。
営業力から商品力へ、新たな付加価値を追求
――今後、力を入れていきたいことを教えてください。
大きく二つあります。一つは付加価値をつけた商品をつくることです。買い取り再販を通じて、少しずつリノベーションのノウハウを構築しています。
例えば、仲介を受けて単に物件を売るのではなく、提携しているデザイナーのデザインを取り入れ、一般的な設備とは異なるデザイン性のあるものを採用することで、付加価値を高めて販売することを考えています。
もう一つは、売買仲介において他社には提供できないサービスをつくることです。私たちは買い取り再販も行っているため、一般的な仲介会社より上流の情報が入ってくることがあります。そうした情報を、どのようにお客様へ還元できるかを考え、新しい事業につなげていきたいです。
――現在、向き合っている課題は何でしょうか。
今取り組んでいる二つの方向性は、どちらも新規事業です。新規事業はすぐに結果が出るものではないため、社内でも理解を得ながら進めていく必要があります。
リノベーション再販では、これまでの営業力だけではなく、商品力や企画開発力を高めることが重要です。日本のお客様に好まれるデザインと、海外で製造される部品などへの知識、その両方を持つデザイナーは簡単には見つかりません。現在は提携先と取り組んでいますが、市場の反応も見ながら、時間をかけて商品をつくっていく必要があります。
家族との時間とバドミントンがリフレッシュに
――休日はどのように過ごしていますか。
子どもが2人いて、長女が小学校5年生、次女が2年生です。長女が1年生の頃からバドミントンクラブに入っていて、私も練習に付き添ううちに、素人から始めてバドミントンをするようになりました。
現在は私自身もコーチをしていて、毎週日曜日に小学生の子どもたちを教えています。3時間半から4時間弱ほど指導していますが、仕事とはまったく違う環境なので、自分にとっても良いリフレッシュになっています。
人を大事にするという変わらない軸
――今の事業を通して、社会をどのように変えていきたいと考えていますか。
不動産業界には、まだ不透明な部分や情報格差があると感じています。だからこそ、実際の成約事例やデータなど、できるだけ細かな情報をお客様にお伝えし、良いサービスを誠実に提供していきたいと考えています。
会社をつくるうえで大切にしているのが「人」です。社員やその家族、取引先、お客様など、関わるすべての人を大事にしたい。その思いをこれからも変えず、働きやすい環境づくりと誠実なサービスの提供を続けていきたいです。
これからも人を大切にする姿勢を変えず、お客様や社員、取引先に誠実に向き合いながら、より良いサービスと価値を提供していきたいと考えています。