人とのご縁を大切に、暮らしに寄り添う家づくり――つぐみハウジングが目指す、長く続く会社のかたち

つぐみハウジング株式会社 代表取締役 藤﨑 亜弥氏

つぐみハウジング株式会社は、木造の注文住宅を中心に事業を展開しています。設計の自由度を生かしながら、お客様がこれからどのように暮らしていきたいのか、その想いを丁寧にくみ取り、一棟一棟の家づくりに向き合っていることが特徴です。2023年3月に会社を設立し、同年9月から本格的に事業を開始しました。現在は新たな企画住宅の展開にも取り組んでいます。本記事では、代表取締役の藤﨑亜弥氏に、創業の背景や事業の強み、経営で大切にしている想い、今後の展望について伺いました。

お客様の暮らしに長く寄り添う家づくり

――現在の事業内容について教えてください。

木造の注文住宅を中心に、お客様のご希望や「これからどう暮らしたいか」という想いをくみ取りながら、自由度の高い家づくりを行っています。

また、お引き渡しに合わせて家電を購入されるお客様も多いため、エディオンサポートチェーンにも加盟しています。住宅と家電を一緒にご案内することで、完成後も長くお客様をサポートできる体制を整えています。

――他社にはない強みは、どのようなところにあるのでしょうか。

長く住宅業界で現場や営業を経験してきたスタッフが在籍しており、技術面でも安心してお任せいただけることが強みです。

また、家は建てて終わりではなく、お引き渡し後から長いお付き合いが始まると考えています。担当営業が継続してお客様を支え、実際にお住まいのお客様から住み心地を聞いていただく機会も設けています。小さな会社だからこそ、一棟一棟を大切にし、長く寄り添えることを大事にしています。

支えられた経験から生まれた「人を大切にする会社」

――経営の道に進まれたきっかけを教えてください。

以前勤めていた会社で住宅事業に関わっており、その事業形態が変わったことをきっかけに、自分でも住宅の仕事を続けたいと考えて会社を立ち上げました。

私自身、長くシングルマザーとして過ごす中で、多くの方に支えていただきました。だからこそ、「人を大切にする会社をつくりたい」という想いが強くあります。「できない理由」を探すのではなく、自分で挑戦したいと思い、賛同してくれる仲間や周囲の方々に支えられながらスタートしました。

――経営するうえで、譲れない想いは何でしょうか。

「人を大切にすること、ご縁を大事にすること」です。思いやりや感謝は当たり前のことですが、だからこそ丁寧に続けたいと思っています。

私はもともと10数年間、財務・経理・総務などの裏方の仕事をしてきました。その経験から、誰かが気づく前に動くことを大切にしています。掃除や備品補充なども、自分ができるなら自然にやる。お客様だけでなく、社員や周囲の方へのリスペクトと感謝を持ち続けることは、経営において譲れない部分です。

新たな企画住宅と、次世代へつなぐ組織づくり

――今後、新しく取り組んでいきたいことを教えてください。

直近では、9月から企画住宅の販売を始める予定です。新しいブランドを2つ立ち上げ、ベースプランの「縁-Yukari-」と、家事をできるだけ楽にする家事楽プラン「永-Haruka-」を展開していきます。

「縁-Yukari-」は、静かで柔らかい高級感を大切にし、派手さではなく、暮らすほど良さが分かるような家を目指しています。「永-Haruka-」は、排水口やレンジフード、トイレなどの掃除をできるだけ楽にする機能を標準で取り入れ、家中でファインバブルを使える仕様なども採用しています。

私自身も仕事をしながら毎日家事をしています。家事動線や掃除のしやすさを工夫することで時間にゆとりが生まれ、その時間を家族と過ごすことにつなげてほしいと考えています。単純に家事を楽にするだけではなく、その先にある家族との時間やつながりまで大切にしたいという想いがあります。

――会社として今後どのように成長していきたいと考えていますか。

売上を10倍、20倍にしたいという考えではありません。3年後に現在の3倍から5倍ほどになれば理想ですが、何より大切なのは会社が長く続くことです。

会社が存続していかなければ、すでにお引き渡ししたお客様への責任も果たせません。長く続く会社にすることで、社員への還元や福利厚生も今以上に充実させていきたいと思っています。

そのために今取り組んでいるのが、現場のマニュアルづくりや会社としての仕組みづくりです。誰が担当しても同じ丁寧さでお客様に向き合える体制を整え、「この人がいなければ会社が回らない」という状態をなくしていきたいと考えています。

一方で、仕組みだけを整えても意味はありません。「人を大切にする」「ご縁を大事にする」という理念を社員全員が共有したうえで、仕組みを次の世代へ残していくことが重要です。そうすれば、私たちが大切にしている、お客様に寄り添う家づくりも長く続けていけると思っています。

人とのつながりを大切にできる、優しい社会へ

――休日はどのようにリフレッシュされていますか。

掃除をして一日が終わることもありますし、映画を見に行くこともあります。仕事が趣味のようなところもあるので、休日でも会社へ来てしまうことがありますね。

また、神社を巡ったり、御朱印を集めたりすることも好きです。建設業では地鎮祭などに参加する機会もあります。特定の信仰があるということではありませんが、土地の神様にお祈りすることや、そうした行事を大切にしています。

――事業を通じて、どのような社会にしていきたいですか。

もっと優しい世界になってほしいと思っています。今はネット社会で、効率を求められることも多く、それ自体は必要なことです。ただ、そういう時代だからこそ、人とのつながりやご縁を大切にする必要があると思っています。

一つの家を建てるだけでも、営業、設計、現場の方々など、本当にたくさんの人が関わっています。目には見えない多くのつながりによって、一つの家が完成します。

ネットも大切ですが、対面だからこそ得られるものもあります。会社だから付き合いにくい、社長だから話しにくいという関係ではなく、地域の方ともいろいろな方ともフランクにつながっていきたいです。

人を大切にして、ご縁に感謝する。そうした当たり前のことを、一人ひとりが当たり前にできる世の中になってほしいと思っています。

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