情熱と情報を掛け合わせ、面白い未来をつくる――スポーツとM&Aを軸に広がる協業型経営
Honrado International合同会社 代表 永田 雄大氏
M&Aコンサルティングとスポーツ事業を軸に、イベント企画やYouTube運営など幅広い活動を展開するHonrado International合同会社。「情熱と情報で世界をもっと面白く」を掲げる代表の永田氏に、これまでのキャリアや独自の経営スタイル、仲間との協業、今後挑戦したいアスリート支援について伺いました。
目次
スポーツとM&Aを掛け合わせる独自の事業スタイル
――現在の事業内容や強みについて教えてください。
当社はスポーツとM&Aを軸に事業を展開しています。法人としては2期目ですが、私はそれ以前から個人で活動し、学生時代からスポーツの仕事にも携わってきました。
スポーツ分野では、国内外のサッカーキャンプやイギリス遠征、国内でのJapanキャンプに関わり、通訳やコーチ、人材派遣など現場業務を一括で任せていただいています。その他にも、フットサルコミュニティの運営、スポーツキャスティング、対談動画のYouTubeチャンネルの運営、イベント・セミナー・クリニックの開催など行っています。
M&Aでは、仲間と立ち上げたM&Aギルド株式会社と連携し、株主兼コンサルティングパートナーとして活動しています。異なる領域の経験や人脈を掛け合わせられることが強みです。そちらでは、YouTubeチャンネルや資本政策メディアによる発信、優秀なメンバーを活かすコミュニティ形成に力を入れています。
――御社の理念には、どのような思いがありますか?
「情報と情熱で世界をもっと面白く」という考えを大切にしています。私はずっとスポーツに関わってきたので、熱量を持って物事に取り組むことが自分のベースです。
一方で、情熱だけでは効率よく進められません。AIなども活用しながら幅広い情報を取り入れ、「誰と組めばもっと面白いことができるか」と考える。人との掛け合わせから新しい価値を生み出したいと思っています。
会社員とスポーツの二軸で培った起業への道
――独立を考えたきっかけや、これまでのキャリアを教えてください。
学生時代から、いつか自分で事業をしたいという思いがありました。自分の意思で大きな物事を動かし、責任を持ってやり切りたいという気持ちが強かったんです。
大学卒業後は会社員として働きながら、サッカーの仕事も約8年並行して続けました。外資系企業の新規事業、「じゃらん」の海外推進事業、M&Aコンサルティング、財務経理などを経験し、マネジメントや経営の視点も学びました。
そこで培った知見を自社に還元したいと考え、独立しました。
――経営判断で大切にしていることは何ですか?
一つは「面白いかどうか」です。心からワクワクできるか、自分が興味を持てるかは大きな判断軸になっています。
もう一つは、誰と仕事をするかです。理念に共感できるか、気持ちよくやり取りできるか、お互いに知見を与え合えるかを大切にしています。
自分の利益だけでなく、相手に何を返せるかも考えながら関係を築きたいです。
信頼できる仲間とつくるパートナー型の組織
――現在の組織体制や、コミュニケーションで意識していることを教えてください。
各案件ごとに、複数の協業先やパートナーと動いており、コアに関わる人は全体で10名ほどです。
コミュニケーションでは、対面で話すことと、オンラインでの反応の速さを意識しています。ただ、それ以上に大切なのは相手目線です。どんな伝え方なら気持ちよく仕事ができるかを考える。シンプルですが、そうした基本を徹底しています。
――どのような人と一緒に働きたいと考えていますか?
明るく元気で、一緒にいると仕事そのものが面白くなる人ですね。経験があること以上に、「経験を取りに行く姿勢」を重視しています。
やったことがない仕事でも、自分で考えて試し、失敗から学び、報告する。そうしたサイクルを速く回せる人は強いと思います。資格や経歴よりも、順応性や人柄を大切にしたいです。
――若い頃の経験は、現在の人材育成にどう生きていますか?
22歳くらいの頃、国内外のサッカー遠征で大きなプロジェクトを任せてもらった経験が、自分を大きく成長させました。若くても信用して任せてもらえたことで、責任感も緊張感も一気に高まったのだと思います。
だから今は、若い人ややる気のある人に仕事を任せています。「責任はこちらで持つから、失敗してもいい」と伝え、思い切って挑戦してもらう。その経験が成長につながると考えています。
コミュニティと新たな挑戦から仕事を生み出す
――現在、どのような取り組みに力を入れていますか?
今は、スポンサー活動や新しいプロジェクトへの参画に力を入れています。広告や電話、メールといった一般的な営業活動はほとんどせず、既存の知り合いや新しく出会ったスポーツ仲間、ビジネス仲間との会話から仕事につながることが中心です。
イベントへの協賛では、金銭的な支援だけでなく、当社のロゴを掲出したり、運営側として現場をサポートしたりすることもあります。人とのつながりを大切にしながら、一緒に面白いことをつくっていく形で活動を広げています。
国内外サッカーキャンプやフットサルコミュニティも拡大路線に入っています。
――これまでの活動で、特に手応えを感じているものはありますか?
これまで取り組んできたことで、「やらなければよかった」と思うものはありません。スポーツとM&Aのように別々に見える活動も、コミュニティやイベント、人材を通じてつながってきました。
特にフットサルコミュニティは、毎週同じメンバーが集まることでコアな関係が生まれています。人の紹介や採用につながる可能性も見えており、今後もコミュニティづくりは大切にしたいです。
――休日のリフレッシュ方法を教えてください。
私の場合、仕事と遊びが良い意味で混ざっています。
最近は仕事仲間から誘ってもらい、スポーツ観戦に行くことが増えました。関係者席やVIP席で試合を観る機会もあり、純粋に観戦を楽しみながらリラックスできる時間になっています。
一方で、そこで新しい人と知り合い、「今度こんなことを一緒にやりましょう」と次の仕事につながることも少なくありません。自分自身が楽しみながら仲間も増え、仕事にもつながっていく。
今はそんな過ごし方が、私にとって一番自然なリフレッシュになっています。
アスリートの可能性を広げる次の挑戦
――今後、どのような事業に挑戦していきたいですか?
スポーツ分野では、アスリートやセミプロ選手のキャリア支援を進めたいと考えています。現役中からセカンドキャリアに向けて準備できることを提供し、引退後も本人と話しながら次の道を一緒に考えていきたいです。
すでに動いているプロジェクトもあります。地域やカテゴリーに関係なく、世界中で活躍するサッカー選手のサポートコミュニティを組成する計画も進めています。周囲のスポーツ関係者と手を組みながら形にしていくつもりです。これまで培ってきた英語や海外との接点も生かし、日本の既存事業にはない視点を取り入れていきたいと思っています。
――事業を広げていく上で、今後の課題をどう捉えていますか?
これから必要になるのは、協業する仲間をさらに増やしていくことです。競合に勝つことより、自分たちが面白いと思うことを進め、そこに共感してくれる人と組む方が私たちには合っています。
一方で、関わる人が増えるほど理念は薄まりやすくなります。だからこそ、仲間の数を増やしながら関係の質も保つ必要があります。共感できる人たちとどう輪を広げていくかが、これからの課題です。